目次
はじめに

長崎県にある「ガラスの砂浜」は、インスタ映えスポットとして人気の不思議な海岸です。
色とりどりの細かなガラス砂が輝き、大村湾の穏やかな波音に包まれる癒しのひとときを過ごせます。
ガラスの砂浜は長崎県の隠れた名所で、日頃の喧騒から離れて静かにゆっくり過ごしたい一人旅にもぴったりです。
今回は、47都道府県制覇 & 20ヶ所以上の島巡りをするほどの旅好きが、ガラスの砂浜での一人旅の魅力と楽しみ方をご紹介します。
ガラスの砂浜へのアクセスから、美しい光景を楽しめるおすすめの時期・時間帯、訪れる際の注意点まで徹底解説するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
この記事が、以下のような皆さまのお役に立てれば幸いです。
- ガラスの砂浜はなぜできたの?どんなところ?
- ガラスの砂浜は一人旅でも楽しめるの?
- ガラスの砂浜でインスタ映えする写真を撮りたい!
長崎県のガラスの砂浜とは?

長崎県大村市にあるガラスの砂浜は、大村湾に浮かぶ海上空港「長崎空港」に向かう橋の手前にあります。
大村湾の水質を改善するため、2016年に長崎県が廃ガラス再生砂を敷きつめて作った人工の砂浜です。
シーグラスとは異なり、持ち上げるとさらさらと滑り落ちるほど小さな砂の粒が無数に集められた不思議な光景が広がります。
陽の光に照らされるとガラス粒がキラキラと輝く神秘的な絶景に、一人旅でも癒されること間違いなしです。
ガラスの砂浜の基本情報
- 住所:長崎県大村市森園町148
- 営業時間:24時間
- 休館日:なし
- アクセス:
【車】長崎空港より約5分(無料)
【バス】長崎空港より路線バスで約3分「サンスパおおむら」バス停で下車(徒歩約5分) - 駐車場:あり(森園公園の駐車場を利用)
- 公式サイト:ながさき旅ネット「ガラスの砂浜」
長崎県の隠れたインスタ映えスポット

もともと大村湾の水質改善のために作られたガラスの砂浜ですが、現在は珍しい海岸風景を楽しめるインスタ映えスポットとしても注目を集めています。
透明感のあるガラスの粒が太陽の光を浴びて、まるで宝石のようにキラキラ輝く様子は、見ているだけで心がときめく美しさです。
透明・緑色・青色・茶色とさまざまな色のガラス粒があり、近くで眺めていると飽きず、頭の中を空っぽにしながらリフレッシュタイムを過ごせます。
ガラスの砂浜では、珍しい砂浜全体を遠目に撮影するのはもちろん、ガラス粒の色や形がはっきり見えるほどアップで撮るなど、画角を変えて写真撮影を楽しめるのが魅力です。
特に一人旅で訪れれば、絶景に癒されながら、誰にも邪魔されずに心ゆくまでシャッターを切れますよ。
ガラスの砂浜はどうしてできたの?

ガラスの砂浜は先述のとおり、大村湾の水質を改善するために、廃ガラス再生砂を敷きつめて作られた人工の砂浜です。
海水の通り道が少なく閉鎖的な環境にある大村湾は、栄養バランスが偏りがちな地形をしています。
そこで、水質汚染の原因となるプランクトンを食べてくれるアサリが生息しやすい砂の大きさを研究し、それに合わせて人工的に再現されたのが、このガラスの砂浜の秘密です。
ガラスの砂浜は、廃棄されたガラスで作られており、ゴミの再利用と水質改善の両方を兼ねた環境に優しい砂浜なのです。
地元の海を守るための実用的な工夫が生んだ、環境に優しいユニークな”映えスポット”といえます。
参照:TOYOTA SOCIAL FES!!「未来の生物を守ろうプロジェクト」
ガラスの砂浜へのアクセス

ガラスの砂浜は、大村湾に浮かぶ長崎空港に渡る橋の手前、大村市内にあります。
県庁所在地の長崎市内からは少し距離があるため、長崎市内を中心に一人旅する方は、事前にアクセスを確認しておくのがおすすめです。
以下では、長崎空港からのアクセスに加え、長崎市内観光の拠点である長崎駅からのアクセスも詳しくご紹介します。
長崎空港からのアクセス

長崎空港からガラスの砂浜へは、車(自家用車やレンタカー)・路線バス・徒歩でアクセスできます。
最も便利なのは、長崎空港から自家用車またはレンタカーでアクセスする方法です。
レンタカーなら、空港から5分ほどでガラスの砂浜に到着でき、長崎市や佐世保市など、その先の観光スポットへもスムーズに移動できます。
車を使わない一人旅の方は、長崎空港から路線バスで橋を渡って行くことも可能です。
ただし、路線バスは1時間に1~2本のみの運行のため、利用する方はあらかじめ運行会社のホームページで時刻表をご確認ください。
また、長崎空港からガラスの砂浜へは、箕島大橋を徒歩で渡って行くこともできます。
片道25分ほどかかりますが、天気の良い日には両側を海に囲まれながら、爽やかな散歩を楽しめます。
長崎駅からのアクセス
.jpg)
長崎駅からガラスの砂浜へは、車(自家用車やレンタカー)でのアクセスが便利です。
車を使わない一人旅の方も、「大村駅」まで電車で移動した後に路線バスに乗り換えてアクセスできます。
また、長崎駅から高速シャトルバスを利用すれば、ガラスの砂浜の最寄りバス停まで乗り換えなしでの移動も可能です。
電車やバスは、平日と土日で時刻表が異なる場合があります。
利用する方は、各運行会社の公式ホームページなどで事前に確認しておきましょう。
参照:JR九州公式ホームページ
参照:長崎県営バス公式ホームページ
ガラスの砂浜一人旅の楽しみ方

長崎県の隠れたインスタ映えスポット・ガラスの砂浜は、ここにしかない絶景を楽しめるのはもちろん、静かに癒しのひとときを過ごしたい一人旅にもぴったりです。
ガラスの砂浜は長崎県でも秘密の隠れ家的な場所で、人気(ひとけ)も少なめのため、一人旅でも人目を気にせず存分にゆっくりできます。
ここからは、”映える写真”を撮れるおすすめの時期・時間帯や、一人旅だからこそできるガラスの砂浜の楽しみ方を、3つに厳選してご紹介します。
ガラス粒が輝くおすすめの時期・時間帯

ガラスの砂浜でフォトジェニックな写真を撮るには、秋~冬の気温が低い時期が最もおすすめです。
「砂浜を楽しむなら夏では?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、夏はアオサなどの海藻類が繁殖しやすく、波打ち際が緑色に染まってしまうことも…
それに対して、秋から冬は空気が澄んで、ガラスの砂浜の魅力であるカラフルなガラスの粒がより鮮明に映ります。
また、その中でもおすすめの時間帯は、午前中と夕暮れ時です。
午前中は空気が澄んでいることが多く、色とりどりのガラス一粒一粒がはっきり映り、彩り豊かな一枚になります。
夕暮れ時には砂浜全体がほんのりオレンジ色に染まり、心が落ち着くような幻想的な風景を切り取れますよ。
もちろん、午前中や夕暮れ時以外でも十分に絶景で、太陽の光を受けてガラス粒がキラキラ輝く”インスタ映え”写真を撮影できます。
インスタ映えするおすすめの写真スポット

ガラスの砂浜では、さまざまな構図でインスタ映えする写真を撮れるのが魅力です。
ガラス粒をアップした「ガラスの砂浜」でしか撮れない一枚から、貝殻やヤシの木を入れたおしゃれな構図まで、一人旅では時間を気にせず好きなだけ撮影を楽しめます。
以下では、ガラスの砂浜ならではのフォトジェニックな写真を撮れる構図を3つご紹介します。
①ガラスの砂浜の全体とヤシの木が映る場所
美しいガラス粒を手前に、大村湾とヤシの木、臼島が同時に入る構図です。キラキラ輝くガラス粒と、全国でも珍しい不思議な砂浜の全貌を一枚に収められます。
②ガラスの砂浜の上に貝殻が落ちている場所
彩り豊かなガラス粒を背景に、貝殻をメインに配置した構図です。カラフルな砂浜にきれいな貝殻が映え、「ガラスの砂浜」らしい唯一無二のおしゃれな写真に仕上がります。
③海水で濡れているガラス粒が映る波打ち際
ガラス粒に海水がかかる波打ち際をクローズアップする構図です。ガラス粒が濡れると、鮮やかな発色が際立ち、ほかの砂浜にはない神秘的で非日常的な一枚を撮影できます。
ほかにも、長崎空港の先に沈む夕日を背景にしたり、青や緑など一色のガラス粒を集めて撮影してみたりと、一人旅だからこそじっくりカメラのシャッターを切ってみてくださいね。
透明なガラス砂の絶景を眺めながら癒しの散歩

ガラスの砂浜は、写真撮影を楽しむだけでなく、透明なガラス砂が広がる神秘的な絶景の中で、静かに心を癒す散歩にも最適なスポットです。
ガラスの砂浜は遊泳禁止となっており、一般的な海水浴場のようなにぎやかな雰囲気というより、静かに一人時間を堪能できる砂浜です。
波の音を聞きながら、きらめくガラスの砂粒を足元に感じて、日々の忙しさで疲れた心身をリフレッシュできます。
ガラスの砂浜では、目的もなくただ「絶景を眺める」という時間を過ごせるのも、一人旅ならではの醍醐味です。
地元の海を守ることから生まれた人工的な美しさと、自然の海岸風景が融合した景観に包まれながら、一人旅だからこそ日頃の喧騒を忘れて贅沢なひとときを過ごしてみては?
あわせて訪れたい!長崎県のインスタ映えスポット【3選】

ガラスの砂浜で絶景に癒されながら写真撮影を楽しんだ後は、長崎県内のほかのインスタ映えスポットもぜひ訪れてみてください。
ここからは、長崎県の歴史を感じるノスタルジックな名所や、異国情緒あふれる絶景スポットなど、一人旅でも楽しめる写真映えスポットを3つご紹介します。
ガラスの砂浜とあわせて訪れて、日本とヨーロッパの文化が融合した長崎県ならではの風景も、ぜひ写真に収めてみてください。
出島(長崎市)
.jpg)
1636年に完成した人工島「出島」は、鎖国時代に日本と西欧を結ぶ唯一の窓口として栄えた歴史を今に伝える名所です。
和と洋の文化が融合したレトロで異国情緒あふれる風景が広がり、インスタ映えスポットとしても人気を集めています。
現在は、出島を象徴する扇形の姿が残るのは「15分の1模型」のみですが、まるで19世紀初頭にタイムスリップしたかのような街並みが復元されています。
1820年頃の鎖国期、1860年代の幕末、明治期など、時代ごとに趣の異なる雰囲気を楽しめるのも魅力です。
なかでも、オランダ商館長(カピタン)の居住スペースを再現した「カピタン部屋」は、日本と西洋の文化が織りなすゴージャスでモダンな空間を感じられる撮影スポットです。
一人でじっくりと出島の歴史を体験しながら、この場所ならではのおしゃれな写真を撮影してみてください。
基本情報
- 住所:長崎県長崎市出島町6-1
- 営業時間:8:00~21:00(最終入場 20:40)
- 休館日:なし
- アクセス:
【車】長崎自動車道・ながさき出島道路より約1分
【電車】長崎駅より路面電車(崇福寺行)で約5分、「出島」下車すぐ - 駐車場:なし(近隣駐車場割引あり)
- 公式サイト:出島~dejima~公式ホームページ
グラバー園(長崎市)
」.jpg)
グラバー園は、200年以上続いた鎖国時代を経て開国した際に、外国人貿易商たちが居住した邸宅が並ぶエリアです。
長崎港を見渡す丘陵地にあり、趣ある石畳や石段の道に日本風の瓦屋根に覆われた洋風建築が建ち並び、異国情緒がただよう風景を楽しめます。
グラバー園には、長崎市内に点在していた9棟の伝統的建造物が移築復元されています。
なかでも、旧グラバー住宅・旧オルト住宅・旧リンガー住宅の3棟は、移築されてから150年以上もこのグラバー園に立ち続けている貴重な文化財です。
特に、スコットランド出身の商人トーマス・グラバーが暮らした「旧グラバー住宅」は日本最古の木造洋風建築で、「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録されています。
グラバー園では、まるでおとぎ話の世界に入ったかのような洋風建築の外観や長崎港と稲佐山の眺め、園内の石畳に隠れた「ハートストーン」など、写真スポットが豊富です。
一人旅でも気にならないほど見どころが満載で、日頃の悩み事も忘れてしまうくらい夢中でシャッターを切るリフレッシュ時間を満喫してみてくださいね。
各邸宅内は見学できますが、建物内は原則撮影不可となっています。
ガラスの砂浜の基本情報
- 住所:長崎県長崎市南山手町8–1
- 営業時間:8:00~18:00(最終入園は閉園の20分前)
- 休館日:なし
- アクセス:
【車】長崎自動車道「長崎IC」より約7分
【電車】長崎駅より路線バスに乗車し「グラバー園」バス停で下車(徒歩約6分) - 駐車場:なし(近隣に市営駐車場あり)
- 公式サイト:グラバー園公式ホームページ
ハウステンボス(佐世保市)
.jpg)
ハウステンボスは、レンガ造りの建物や石畳の道が織りなす、中世ヨーロッパを感じさせる非日常的な空間を味わえるテーマパークです。
オランダのウィレム=アレクサンダー国王が居住する宮殿を忠実に再現した「パレス ハウステンボス」は必見で、まるでオランダ旅行をしているかのような美しい景観が広がります。
ほかにも、蛇口から出るチョコドリンクを楽しめる「ショコラ伯爵の館」や、世界各国のガラス工芸品が並ぶ「ギヤマンミュージアム」など、インスタ映えスポットが盛りだくさん。
園内に咲き誇る季節の花や、シーズンごとにテーマが変わる夜のライトアップも、写真映えする大きな魅力の一つです。
日中はお花畑のような華やかな絶景を、夜には夢の世界のような幻想的な景色を堪能できるハウステンボスは、園内中がどこも絶好の撮影スポットです。
ガラスの砂浜の基本情報
- 住所:長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
- 営業時間:10:00~21:00 ※イベント期間、施設・店舗により異なる
- 休館日:不定休(2026年は1/6~1/9)
- アクセス:
【車】西九州自動車道「佐世保大塔IC」より約15〜20分
【電車】「ハウステンボス駅」より徒歩約5分 - 駐車場:あり(森園公園の駐車場を利用)
- 公式サイト:ハウステンボス公式ホームページ
長崎県「ガラスの砂浜」一人旅のQ&A

ガラスの砂浜への一人旅を検討している方の中には、「ガラスの砂は持ち帰れるのか」「安全上の注意点はあるのか」など、疑問点をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、ガラスの砂浜でマナーを守りつつ安全に一人旅を楽しめるよう、実用的な情報を質問形式でまとめました。
一人旅だからこそ気になるポイントにも触れているので、ぜひ参考にして、長崎県の秘密の絶景「ガラスの砂浜」を心置きなく満喫してくださいね。
ガラスの砂浜のガラス砂は持ち帰りできる?

ガラスの砂浜に敷き詰められたガラス砂は、持ち帰りはできません。
実際、大村市の公式Instagramにも「※砂の持ち帰りはご遠慮ください。」と明記されています。
キラキラと輝くガラス砂はつい持ち帰りたくなってしまいますが、先述の通り、このガラス砂は大村湾の水質改善を目的に敷かれたものです。
美しい景色は、思い出として心とカメラにしっかり焼き付けて帰りましょう。
ガラスの砂浜で注意することはある?

ガラスの砂浜では、ガラス砂で怪我をしないよう注意が必要です。
ガラスの角は丸く削られているものの、安全のため素足ではなく必ず靴を履いて砂浜に入りましょう。
また、夏など暑い季節はサンダルを履く方もいるかと思いますが、サンダルだとガラス粒が足に直接触れる可能性があり危険です。
ガラスの砂浜を訪れる際は、サンダルのほかに靴を持参して、安全に絶景を楽しみましょう。
さらに、先ほど少し触れたように、ガラスの砂浜では遊泳が禁止されています。
秘密の美しい景観は、散策や写真撮影を楽しみながら、ゆっくりと一人時間を満喫してくださいね。
参照:ながさき旅ネット「ガラスの砂浜」
ガラスの砂浜は一人旅でも楽しめる?

ガラスの砂浜を一人旅で訪れる方の中には、一人でも楽しめるかどうか心配な方もいらっしゃるかもしれません。
結論からいうと、ガラスの砂浜は一人旅でも十分に楽しめます。
珍しいガラスの砂をじっくり観察しながら、自分のペースで写真撮影に浸れるため、むしろ一人旅にぴったりなスポットです。
全国にある海水浴のできる人気ビーチは家族連れやカップルなどが多く、一人では少々行きづらいこともありますが、ガラスの砂浜は静かな雰囲気のため一人でも気になりません。
周囲の人たちもガラスの砂粒やユニークな砂浜の風景に見惚れたり、写真撮影に集中したりしているため、周りを気にせず過ごせます。
「一人旅でも楽しめるかな」「一人だと寂しくないかな」と不安な方も、安心して絶景を心ゆくまで満喫してください。
まとめ
今回は、長崎県の不思議な絶景スポット「ガラスの砂浜」での一人旅の魅力や楽しみ方をご紹介しました。
ガラスの砂浜は、地元の海を守るために誕生した、環境への配慮と幻想的な美しさが融合した隠れた名所です。
砂浜には波音が響く静かな雰囲気が広がり、自然の中で静かに癒されたい一人旅には特におすすめのスポットです。
全国でも珍しい風景を写真に収めたり、ただぼーっと散歩したり、思い思いの時間を過ごせます。
一人旅だからこそ、ガラスの砂浜の特別な魅力をゆっくりと味わって、素敵な長崎旅行にしてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※記事内の情報は、2025年12月時点のものです。



