目次
アートの島・直島とは?島の概要とアクセス

瀬戸内海に浮かぶ直島は、世界中のアートファンが訪れる「現代アートの聖地」です。
3年に1度開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」の舞台としても知られています。
どこか懐かしい日本の原風景が残る美しい自然の中にアートスポットが点在し、島全体が美術館のような空間です。
日常の喧騒を忘れて、一人で静かに自然とアートに癒されるには最高の環境と言えます。
今回は、そんな自然とアートが融合する直島を旅した実体験をもとに、一人旅向けの完全版ガイドをお届けします。
直島を訪れたら外せない美術館や屋外作品、アクセス情報や日帰りモデルコースまで徹底解説するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
この記事はこんな方におすすめ
- これから直島で一人旅をしたい方
- 直島一人旅の魅力を余すことなく体験したい方
- 直島一人旅の日帰りモデルコースを知りたい方
直島へのアクセス

直島に上陸する唯一の交通手段は船であり、香川県の「高松港」または岡山県の「宇野港」から出港する船に乗るのが一般的です。
フェリーを使えば片道300円からとリーズナブルに移動でき、高速船は最短15分の乗船で直島に到着します。
高松港・宇野港から直島までのおもな航路について、フェリーまたは高速船の所要時間・片道料金(大人)は、以下の通りです。
| フェリー | 高速船 | |
|---|---|---|
| 高松港-宮浦港 | 所要時間:50分 大人料金:680円 | 所要時間:30分 大人料金:1,590円 |
| 宇野港-宮浦港 | 所要時間:20分 大人料金:300円 ※夜間便は590円 | 所要時間:15分 大人料金:300円 ※夜間便は590円 |
| 宇野港-本村港 | なし | 所要時間:20分 大人料金:300円 |
参照:四国汽船株式会社
・船の料金や所要時間は、2026年1月時点の情報です。
・フェリー、高速船ともに予約はできないため、時間に余裕を持っての乗船をおすすめします。

先ほどの表から分かるように、直島には宮浦港・本村港の2つの港があります。
宮浦港・本村港それぞれの特徴や周辺のアートスポットは、以下の通りです。
直島までのアクセスを考える際の参考にしてみてください。
| 宮浦港 | 本村港 | |
|---|---|---|
| 特徴 | ・直島の玄関口的な存在。 | ・別名:直島港 ・家浦港(豊島)へ向かう便が運航 |
| 航路 | ・高松港-宮浦港 ・宇野港-宮浦港 | ・宇野港-本村港 ・高松港-本村港-家浦港(豊島) |
| 周辺のアートスポット | ・赤かぼちゃ ・直島銭湯「I♥湯」 ・直島パヴィリオン ・BUNRAKU PUPPET など | ・家プロジェクト(7作品) ・直島新美術館 ・ANDO MUSEUM など |
| 地中美術館までの距離 | ・自転車:15~25分 ・徒歩:約30分 | ・自転車:約10分 ・徒歩:約25分 |
ちなみに、宮浦港~本村港間は約2.5km(約30分)の距離です。
参照:ベネッセアートサイト直島「【直島】島を歩いて回ることはできますか?」
直島島内の移動手段

直島島内の移動手段としては、レンタサイクル・町営バス・ベネッセアートサイト直島場内シャトルバスなどが一般的です。
なかでも、自分のペースで効率よく島内を巡りたい方には、断然レンタサイクルがおすすめです(実際に私もレンタサイクルで日帰り観光しました)。
ただし、ベネッセエリア内は車・自転車の通行が原則禁止されているため、エリア内は徒歩またはベネッセアートサイト直島場内シャトルバスを利用することになります。
また、島内は起伏があるため、レンタサイクルを利用する方は、電動アシスト付きが無難です。
以下では、レンタサイクルを中心に、島内のおもな移動手段について整理しておきます。
参照:直島観光旅サイト「直島に初めて来られる方へ~まずお読み下さい~」
参照:直島観光旅サイト「島内のアクセス」
直島島内のコンビニ・ATM事情

直島島内には、宮浦港から徒歩5分の場所に「セブンイレブン なおしま店」があります。
参照:セブンイレブン「なおしま店」
また、島内唯一のコンビニに加え、スーパーマーケット(生活協同組合コープ)や個人商店もあり、食料や最低限の日用品は入手可能です。
ただし、セブンイレブンは24時間営業ではなく、ほかの店舗も品揃えは限られるため、普段利用している日用品や常備薬などは、島外であらかじめ準備しておきましょう。
ATMについては、「セブンイレブン なおしま店」に設置されているほか、以下の郵便局や地方銀行の支店などで利用できます。
とはいえ、休日は取り扱いできない機関もあるため、現金は直島に渡る前に多めに準備しておくのが安心です。
直島一人旅で外せないアートスポット【7選】

直島一人旅を充実させるには、あらかじめ島内に点在する美術館や屋外アートの特徴や場所をチェックして、優先順位や巡る順番を考えておくのが大切です。
直島は島といえど、魅力的なアート施設がかなり多く、すべて回るには最低でも8時間程度かかります。
参照:直島観光旅サイト「直島に初めて来られる方へ~まずお読み下さい~」
ここからは、直島観光の目玉とも言える地中美術館やベネッセエリア、島の新たな美術館など、アート巡りに欠かせないスポットを7つに厳選してご紹介します。
島内のおもな屋外アート作品は、この次のパート「直島一人旅で見たい屋外アート作品【5選】」で詳しくご紹介します。
各作品の写真はここで公開できないものが多いため、ぜひ現地で楽しんできてくださいね!
地中美術館

地中美術館は、2004年に「自然と人間を考える場所」として、景観を損なわないよう建物の大部分が地下に埋設された、直島を象徴する美術館です。
世界的な建築家・安藤忠雄氏が設計した建物は、地下にありながら自然光が降り注ぎ、アートと直島の自然が融合する美しい空間を生み出しています。
コンクリート造りの洗練された館内には、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が恒久展示されています。
直島の季節ごとに移ろう自然と、世界的アーティストの壮大なアートを、ぜひ一人でじっくり堪能してみてください。
・地中美術館の入館は、日時指定の予約制です。
・旅行日程が決まったら、早めに公式サイトでオンラインチケットを確保しましょう。
基本情報
- 住所:香川県香川郡直島町3449-1
- 営業時間:10:00~17:00(最終入館16:00)
- 休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
- 公式ホームページ:ベネッセアートサイト直島「地中美術館」
ベネッセハウス ミュージアム

ベネッセハウス ミュージアムは、1992年に「自然・建築・アートの共生」をテーマに開館した、美術館とホテルが一体となった施設です。
瀬戸内海の景観が美しい場所に建ち、安藤忠雄氏が作り出す光と影の巧みな空間の中で、島の豊かな自然とアートが織りなす直島ならではの景観を楽しめます。
館内には、絵画・彫刻・写真・インスタレーションなどの多彩な作品に加え、アーティストがその場所のために制作した「サイトスペシフィック・ワーク」が恒久展示されています。
また、海岸沿いにある芝生の広場では、ニキ・ド・サンファールの鮮やかな色彩が目を惹く彫刻作品が点々と配置され、一人で散策しながらアートを探す楽しさもこの場所ならでは。
夜間も21:00まで開館しているため、宿泊者以外でも夕暮れ時や夜の静謐な雰囲気の中で作品を鑑賞する贅沢な時間を過ごせます。
さらに、ベネッセハウス ミュージアムでは、アート作品の中で宿泊する特別な体験を楽しめるのが最大の特徴です。
草間彌生やジェームズ・タレル、李禹煥など、部屋ごとに異なる有名アーティストのアートに包まれながら、自分自身と向き合いたい一人旅の方に深い癒しを与えてくれるでしょう。
基本情報
- 住所:香川県香川郡直島町琴弾地
- 営業時間:8:00〜21:00(最終入館20:00)
- 休館日:年中無休
- 公式ホームページ:ベネッセアートサイト直島「ベネッセハウス ミュージアム」
李禹煥美術館
李禹煥美術館は、国際的な評価を受ける韓国生まれのアーティスト・李禹煥(リ・ウーファン)氏の作品と安藤忠雄氏の建築が響き合う、静謐な美術館です。
半地下構造の建物内には、李禹煥氏の1970年代以降の絵画・彫刻作品が並び、自分自身を見つめ直すような深い瞑想空間が広がっています。
李禹煥氏の作品の特徴は、「極力作らない」というミニマリズムを極めることで、物質(石や鉄板)と空間、そして鑑賞者の間に生まれる「余白」の広がりを感じさせる点です。
情報量が削ぎ落とされた空間だからこそ、自分の五感を最大限に使って作品の哲学を感じる、一人旅にはもってこいのアートと言えます。
直島の雄大な自然に包まれながら、一人で静かに思考を巡らせ、心が解放されるような体験を味わってみてはいかがでしょうか。
基本情報
- 住所:香川県香川郡直島町字倉浦1390
- 営業時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
- 休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
- 公式ホームページ:ベネッセアートサイト直島「李禹煥美術館」
ANDO MUSEUM
ANDO MUSEUMは、古い民家が並ぶ本村地区の一画にあり、安藤忠雄氏が設計したコンクリート建築が埋め込まれた非常にユニークな美術館です。
築約100年の古民家の中に、安藤建築の代名詞である打ち放しのコンクリートボックスが組み込まれた館内は、過去と現在が共存する不思議な空間。
木造屋根部分に設けられたトップライトからは自然光が優しく降り注ぎ、木とコンクリート、光と影がそれぞれ響き合う安藤建築の真髄を感じられます。
館内には、安藤忠雄氏が手がけた建築作品や、直島の歴史を伝える資料が展示されており、島全体のアート化の歩みへの理解を深める「学びの拠点」としても重要なスポットです。
伝統と現代が交差するANDO MUSEUMは、変化を恐れず新しい価値を創造し続ける直島の精神を象徴しており、訪れれば前向きな刺激をもらえるはずです。
基本情報
- 住所:香川県香川郡直島町736-2
- 営業時間:10:00~13:00 /14:00~16:30(最終入館16:00)
- 休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
- 公式ホームページ:ベネッセアートサイト直島「ANDO MUSEUM」
直島銭湯「I♥湯」
直島銭湯「I♥湯」は、現代アーティスト・大竹伸朗氏が手がけた、実際に入浴することができる銭湯型のアート施設です。
宮浦港からほど近く、カラフルなタイルや奇抜なオブジェで装飾された外観は、島に降り立った旅人を一瞬で非日常の世界へと誘います。
浴室に入ると、ひときわ存在感を放っているのが、男湯と女湯を分ける壁の上に立つこの銭湯のシンボル・象のオブジェです。
浴室の細部に至るまでアーティストのこだわりが詰まっており、お湯に浸かりながらアートを全身で体感するという、世界でも珍しい特別な時間を体験できます。
観光客だけでなく地元の島民も利用する銭湯のため、一人で訪れることで島の日常の空気感にさりげなく混じり合える心地よさも魅力。
アート巡りでの疲れを癒やしながら、遊び心あふれる空間を楽しむ時間は、一人旅の締めくくりとして忘れられない思い出になること間違いなしです。
基本情報
- 住所:香川県香川郡直島町2252-2
- 営業時間:13:00〜21:00(最終受付20:30)
- 休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
- 公式ホームページ:ベネッセアートサイト直島「直島銭湯「I♥湯」」
家プロジェクト(角屋・はいしゃ・南寺 など)
家プロジェクトは、本村地区に点在する空き家を改修し、建物そのものをアート作品として公開する、街歩きとアート鑑賞を同時に楽しめるプロジェクトです。
現在は7軒の作品が公開されており、古い町並みの中に溶け込んだアートを、地図を片手に探しながら歩く体験は、一人旅の醍醐味である自由さを存分に味わえる時間となります。
なかでも、私が最も印象に残っているのが、ジェームズ・タレル氏の作品を体験できる「南寺」です。
完全な暗闇の中で視覚の不思議を体験するアートで、一人で体験することでより深く感覚が研ぎ澄まされ、日常を忘れて異世界へ没入できます。
路地裏を迷いながら歩き、地域の人々の暮らしを感じつつアートに出会うひとときは、直島の歴史と現代的なアートを体感する深い旅の記憶となるでしょう。
・南寺ときんざの入場は、日時指定の予約制です。
・旅行日程が決まったら、早めに公式サイトでオンラインチケットを確保しましょう。
基本情報
- 住所:香川県香川郡直島町本村地区
- 営業時間:
【角屋・石橋・はいしゃ】10:00~12:00 / 13:00~16:30
【護王神社・碁会所】10:00~13:00 / 14:00~16:30
【南寺】10:00~16:30(最終受付16:05)
【きんざ】[3~9月]10:30~13:00 / 14:30-16:30 [10~2月]10:00~13:00 / 14:30~16:00(最終入館 閉館15分前) - 休館日:月曜(祝日の場合は翌日)※施設ごとに異なる場合あり
- 公式ホームページ:ベネッセアートサイト直島「家プロジェクト」
直島新美術館
2025年5月31日に開館したばかりの直島新美術館は、直島の新たなアートの拠点です。
安藤忠雄氏の設計によるこの美術館は、地下2階・地上1階の3層構造。
日本をはじめとするアジアの現代アートを中心に、既存の施設とは一線を画す多様な表現に触れられる美術館です。
アーティストの表現や場所に合わせて構想・制作された「コミッション・ワーク」が、館内の広大なギャラリー空間や屋外の敷地内に展示されています。
空間全体が一つのアートとして構成された壮大な展示が多く、難しい理屈抜きで、目で見たままを感じられるのも魅力の一つです。
また、瀬戸内海を望むカフェテラス「&CAFE」に展示されている作品もあり、アジアや瀬戸内海のグルメ、ドリンクを味わいながら一人でのんびりアートを楽しめます。
基本情報
- 住所:香川県香川郡直島町3299-73
- 営業時間:10:00~16:30(最終入館16:00)
- 休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
- 公式ホームページ:ベネッセアートサイト直島「直島新美術館特設サイト」
直島一人旅で見たい屋外アート作品【5選】

直島一人旅の醍醐味は、瀬戸内海の青い海や空と一体化した「屋外アート」を、自分のペースで心ゆくまで鑑賞できる点にあります。
美術館の中とは異なり、屋外作品は、時間の経過や天候によって刻々とその表情を変える儚さも魅力の一つです。
作品のその時だけの姿を、誰にも気兼ねなくカメラに収められる一人旅は、屋外アートの魅力を最大限に味わえるとっておきの旅と言えます。
瀬戸内の自然の中に突如として現れる鮮やかな色彩や独創的な造形は、あなたの感性を心地よく刺激してくれるはずです。
以下では、直島を象徴する有名な作品から、知る人ぞ知るユニークな造形物まで、一人旅で必ず訪れておきたい屋外アートを5つに厳選して紹介します。
アート作品の著作権保護や地元のルール遵守のため、それぞれの屋外作品は、実物ではなくイメージ画像を使用しています。
実際の作品は、ぜひ現地でその魅力を存分に味わってみてください。
草間彌生『南瓜』(2022年)

世界的にも有名な前衛芸術家・草間彌生氏の『南瓜(かぼちゃ)』は、直島のアートシーンを象徴する野外彫刻作品です。
黒色の斑点が入った黄色いかぼちゃをモチーフにした作品で、直島の穏やかな海に突き出た古い桟橋の端に佇んでいます。
背景に広がる瀬戸内海のブルーと、作品の鮮やかなイエローの対比が美しく、一人で静かに波音を聞きながら眺める時間は格別です。
『南瓜』は、ベネッセハウスミュージアムの海岸沿いにある芝生の広場から徒歩すぐの場所(ベネッセエリアの東ゲート近く)にあります。
直島を代表する『南瓜』は非常に混雑しますが、私は瀬戸内国際芸術祭期間外の平日に訪れたためか、しばらく静かな時間の中で作品を独り占めできました。
作品が太陽で輝く晴れた日の昼間はもちろん、早朝や夕暮れ時など、季節や時間帯により異なる表情を楽しみながら、ぜひその姿を写真に収めてみてください。
2021年8月の台風により破損したものの、復元制作を経て2022年10月4日に再設置されました。
参照:ベネッセアートサイト直島「草間彌生《南瓜》展示のお知らせ」
基本情報
- 住所:香川県香川郡直島町琴弾地(ベネッセエリア東ゲート近く)
- 営業時間:24時間
- 休館日:なし
- 公式ホームページ:ベネッセアートサイト直島「ベネッセハウス ミュージアム」
草間彌生『赤かぼちゃ』(2006年)

草間彌生氏の『赤かぼちゃ』は、直島の玄関口・宮浦港の緑地に設置されている巨大な彫刻作品です。
宮浦港のすぐそばにあり、島に到着して最初に出迎えてくれるアートとして一人旅の気分を一気に盛り上げてくれます。
『赤かぼちゃ』は、黄色いかぼちゃとは異なり内部が空洞になっており、黒い水玉模様のうちランダムにくり抜かれた穴から中に入って、その空間を楽しめるのが特徴です。
作品の中に入ると、床に映し出される水玉模様の影が幻想的で、一人で静かに草間彌生氏の独創的な世界観に包まれる貴重な体験を楽しめます。
フェリーの待ち時間に気軽に立ち寄れるため、混雑が落ち着いたタイミングを見計らって、じっくりとその造形美を写真に収めるのがおすすめです。
基本情報
- 住所:香川県香川郡直島町宮浦2249-49
- 営業時間:24時間
- 休館日:なし
- 公式ホームページ:直島観光旅サイト「アート鑑賞」
藤本壮介 『直島パヴィリオン』(2015年)

宮浦港からほど近い場所に位置する『直島パヴィリオン』は、建築家の藤本壮介氏によって設計された屋外作品です。
直島町の町制施行60周年を記念して、27の島々で構成される直島諸島の「28番目の島」をコンセプトに制作されました。
ステンレス製のメッシュで構成された多面体の空間は、中に入ることもでき、まるで雲や浮島のような浮遊感を体験できます。
メッシュ越しに透けて見える空や周囲の景色が美しく、「自然とアートの一体感」を感じられる名品です。
また、夜になるとライトアップされ、暗闇の中にぼんやりと光の塊が浮かび上がる様子は幻想的で、一人旅の夜の散策に彩りを添えてくれます。
基本情報
- 住所:香川県香川郡直島町(宮浦港近く)
- 営業時間:24時間
- 休館日:なし
- 公式ホームページ:直島観光旅サイト「アート鑑賞」
ジョセ・デ・ギマランイス『BUNRAKU PUPPET』(2006年)

宮浦港のすぐ近くに佇む『BUNRAKU PUPPET』は、ポルトガルを代表するアーティストであるジョセ・デ・ギマランイス氏による作品です。
直島に古くから伝わる伝統芸能「直島女文楽(なおしまおんなぶんらく)」の優雅な所作を現代的に解釈し、彩り豊かなパーツを組み合わせて独創的なオブジェに表現しています。
伝統文化と現代アートが融合したこの作品は、直島の歴史的背景を大切にする姿勢を象徴しており、島をより深く知りたい一人旅の方にとって知的好奇心をくすぐる存在です。
日中は緑の芝の上に『BUNRAKU PUPPET』の鮮やかなブルーが映える明るい雰囲気を、ネオンが灯る夜間にはポップで現代的な表情を楽しめます。
美しい海と空に囲まれたのどかな風景の中に突如として現れる原色のコントラストは、視覚的な刺激となり、アート巡りの中でも印象深いひとコマになるでしょう。
基本情報
- 住所:香川県香川郡直島町(宮浦港近く)
- 営業時間:24時間
- 休館日:なし
- 公式ホームページ:直島観光旅サイト「アート鑑賞」
三島喜美代『もうひとつの再⽣ 2005−N』(2005年)

『もうひとつの再⽣ 2005−N』は、新聞・ダンボール・空き缶などを活用したアートを数多く手がけた現代美術家・三島喜美代氏による屋外作品です。
私が直島を実際に訪れた際には、この作品の正確な場所が分からないまま散策していたのですが、地中美術館から徒歩約10分、安藤忠雄氏による『桜の迷宮』のすぐ前にあります。
青々とした茂みに突如として巨大なゴミ箱が出現する、ダイナミックなアート。
そんなメッセージ性あふれるこの作品を見つけたときには、思わず足を止めて、作者の環境問題に対するメッセージに一人じっくり想いを馳せたことが印象に残っています。
もちろん写真映えも抜群ですが、その大きさと迫力はやはり実際に生で鑑賞して味わってほしい作品です。
自然に囲まれた直島での一人旅だからこそ、解説や周囲の雑音に惑わされることなく、自分なりの解釈でこの「巨大なゴミ」と向き合う深い対話を楽しんでみてください。
基本情報
- 住所:香川県香川郡直島町
- 営業時間:24時間
- 休館日:なし
- 公式ホームページ:ベネッセアートサイト直島「直島の中央部に展示された作品――三島喜美代「もうひとつの再⽣ 2005−N」」
直島一人旅に最適!日帰りモデルコース完全プラン

直島は、瀬戸内海にあるアートの島でも特に見どころの多い島ですが、行きたいスポットに絞って効率よく巡れば、日帰りでも十分に楽しめます。
日帰りする場合は、以下の2つのポイントを中心にプランを組むのがおすすめです。
ここからは、日帰りで直島の主要スポットを巡るモデルコースをご紹介します。
実際に一人旅した経験をもとに、移動時間や見どころを考慮しているので、ぜひ参考にしてみてください。
8:12 高松港(高松市)発(フェリー)
9:02 宮浦港(直島)着
~宮浦港周辺でレンタサイクルを借りる~
9:25 宮浦港 発
9:45 地中美術館チケットセンター 着
※チケットセンターから美術館入口まで徒歩で数分かかります。
10:00 地中美術館 入館
11:05 地中美術館 発(ベネッセアートサイト直島場内シャトルバス)
11:09 ベネッセハウスミュージアム 着
~ベネッセハウスミュージアム鑑賞~
~ベネッセハウスミュージアムから『南瓜』へ徒歩で移動~
13:00 つつじ荘(『南瓜』近く)発
13:07 地中美術館 着
13:15 地中美術館 発
13:20 『もうひとつの再⽣ 2005−N』着
13:40 『もうひとつの再⽣ 2005−N』発
13:50 本村エリア 着
~島の食堂などでランチ~
~家プロジェクトや直島新美術館を時間が許す限り鑑賞~
17:20 本村エリア 発
17:50 直島銭湯「I♥湯」着
18:30 直島銭湯「I♥湯」発
18:40 宮浦港周辺でレンタサイクル返却
18:50 宮浦港周辺の屋外作品鑑賞
~『赤かぼちゃ』『直島パヴィリオン』『BUNRAKU PUPPET』~
19:45 宮浦港 発(高速船)
20:15 高松港 着
宮浦港・地中美術館・本村エリアと各スポットが絶妙な距離感で離れているため、エリアごとにまとめてプランを立てることで、効率的にアート鑑賞を満喫できます。
直島一人旅でよくある疑問Q&A|快適に楽しむコツ

直島での一人旅をより快適に楽しむためには、現地のリアルな状況に関する心配事や疑問点を事前に解消しておくことも大切です。
ここでは、島巡りに最適なシーズンやアート巡りにぴったりな宿泊先、そして周辺の離島間の移動事情など、一人旅を安心して満喫できる実用的なコツをまとめておきます。
直島観光のベストシーズンはいつ?

結論からお伝えすると、直島観光のベストシーズンは、気候が安定する春(3月〜5月頃)と秋(9月〜11月頃)です。
屋外アートを徒歩や自転車で巡る直島観光では、気温が穏やかな時期を選ぶことが体力的な負担を軽減し、快適に鑑賞する鍵となります。
実際、私は11月の初めに直島を訪れたのですが、天気にも恵まれ、羽織っていた薄手のマウンテンパーカーが暑く感じるほどの暖かい陽気の中で、快適にアートを満喫できました。
また、混雑を避けてじっくりアートと向き合いたい方には、観光客が少ない冬も穴場です。
3年に1度開催される瀬戸内国際芸術祭の期間中は非常に混雑するため、一人旅でのんびり巡りたい方には、あえてその期間外に行くのが良いでしょう。
私は、直島で静かに自然とアートに触れたかったので、あえて瀬戸内国際芸術祭期間外の平日を選んで、周りを気にせずゆっくりアート巡りを楽しめました。
直島一人旅におすすめの宿泊先ホテルはどこ?

先述の通り、直島は行きたいスポットを絞れば日帰りでも楽しめますが、アートの島・直島をより深く味わいたい方には、1泊してみるのもおすすめです。
先ほどご紹介したモデルコースの通り、日帰りではすべてのアートスポットを網羅するのが難しいことにお気づきの方もいらっしゃるかと思います。
また、直島には、美術館の中に宿泊しながら客室でも作品を鑑賞できる「ベネッセハウス」があります。
各客室では、草間彌生氏やジェームズ・タレル氏など、それぞれ現代アートの巨匠が手がけた作品を独り占めする、究極のアート体験を楽しめるのが魅力です。
直島のアートを存分に堪能したい方は、ぜひ「ベネッセハウス」での宿泊を検討してみてはいかがでしょうか。
私も前回の直島観光は日帰りだったため、次回は「ベネッセハウス」にゆっくり1泊してみたいと思っています。
直島と小豆島・豊島を効率よく巡るには?

直島への一人旅を検討されている方の中には、小豆島や豊島、犬島など、瀬戸内海に浮かぶ近隣の島も併せて訪れたいと考えている方もいらっしゃると思います。
かく言う私も、高松を拠点に2日間で直島・小豆島・豊島を巡りました。
限られた日数で複数の島を巡るには、フェリーや高速船、バスの時刻表とにらめっこして、綿密な旅行計画を立てることが必要です。
というのは、いざ船の時間を見てみると、なかなか旅程に合う時間帯に運航していない場合も少なくないためです。
たとえば、私は事前に運航時刻を組み合わせた結果、以下のように1日目に直島、2日目に小豆島と豊島を観光しました。
2泊3日(1泊は高速バスの車中泊)でどうしても3島を巡りたかったため、分刻みのかなりタイトな日程になりました。
私は予定が詰め詰めの旅行が多いので以上の日程でも楽しめましたが、ゆっくり島巡りをしたい方は、もう少し余裕を持ってスケジュールを立てるのがよいでしょう。
まとめ:直島でアートと自然に癒される最高の一人旅を

直島は、離島ならではの美しい自然と現代アートが融合した、癒しの一人旅にぴったりの島です。
1日で巡れる小さな島であるものの、時間をかけて堪能したい見どころが多く、美術館のオンライン予約や入念なスケジューリングにより、島の魅力を余すことなく満喫できます。
一人だからこそ、誰に気を遣うこともなく、瀬戸内海の穏やかな海風を感じながらアートの真髄に触れる贅沢な時間を過ごせるはずです。
直島の穏やかな空気に身を委ねることで、日常の喧騒から離れて自分自身の感性と向き合う癒しのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※記事内の情報は、2026年1月時点のものです。






