佐渡島は、新潟県にある日本海側最大の島です。
トキの放鳥や世界遺産登録をめざす佐渡金山は、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
本土から離れた独自の自然や文化、雰囲気が流れる佐渡島は一人旅にも最適です。
※すぐにトビシマカンゾウについて知りたい!という方はこちらから。
目次
佐渡島ってどんなところ?
佐渡島の人口
佐渡市の人口は、48,655人です。(2024年5月31日現在)
参照:佐渡市公式ホームページ
ちなみにこれは・・・
こちらも観光地として人気の沖縄県の離島・石垣島の49,801人(2024年4月末日現在)とほぼ同じです。参照:石垣市の人口(住民基本台帳人口移動詳細表)
佐渡島の面積
佐渡市の面積は、約855平方キロメートルです。
参照:佐渡市 統計資料:地勢
東京23区の約1.4倍と言われています。
島というイメージからすると、結構広いですよね。
お店・施設
島内には、チェーン店のコンビニ、スーパー、ドラッグストア、書店、家電量販店などがそろっています。
病院や銀行、郵便局は主要な地域ごとにあるので、生活面での心配がありません。
学校は高校・専門学校まであります。
有名な観光スポット
佐渡金山
約400年の歴史がある日本最大の金銀山。
江戸時代(1601年)から平成元(1989)年までの長い歴史があります。
金山の歴史や小判制作の工程などが分かる展示室では、純金延べ棒の重さが体験できるコーナーが人気です!
また、実際に使われていた坑道を歩いて見学することができます。
いくつかコースが別れているので、所要時間やガイドの有無などで選べるのが魅力。
トキの森公園
- 「トキ資料展示館」
トキの保護に関する資料が多く展示されており、回廊からは佐渡トキ保護センターのトキの観察ができる。 - 「トキふれあいプラザ」
自然に近い環境に整備された大型ケージの中にいるトキの観察ができる。ガラス越しに目の前でトキがエサを食べる様子を見られる貴重なスポット。
もともと日本各地に生息していたトキは、2003年に絶滅。
1999年に中国から贈られたトキの人工繁殖に成功し、2008年以降は毎年放鳥が行われています。
佐渡島内では数百羽のトキが野生で暮らしていますが、野生で目にする機会はごくわずかです。
旅行の短い期間中に野生のトキに出会う確率は極めて低いので、どうしてもトキに会いたい方は、訪れてみてはいかがでしょうか。
たらい舟
佐渡市小木地区といえば、たらい舟体験。
元々は、入り組んだ岩礁で漁をするために工夫されたものとのこと。
海の上をゆらゆら浮かびながら、佐渡の突き通った海を近くで見ることができます!
たらい舟体験ができる3箇所
宿根木
佐渡金山の繫栄期より、小木海岸の入り江で北前船の寄港地として発展した集落です。
100棟を超える船板などを利用した板壁の民家がひしめき合っています。
船大工の技術と歴史がつまった宿根木の集落は、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定。
迷路のような集落では、路地の形に合わせて建てられた「三角屋」や潮風から家屋を守るための「包み板」と呼ばれる縦板張り、宿根木の民家に多い「石置き屋根」など、特徴的な景観が保護されています。
尖閣湾
きれいな海に囲まれた佐渡の中でも、随一の透明度。
海中透視船に乗れることでも有名で、ガラス張りになった船の床から海の中を観察することができます。
本当に透明度が高いので、海中に泳ぐ魚も見ることができますよ。
「あげしま海のでじたる館」では尖閣湾内の海水魚をデジタルで見るユニークな体験も。
北沢浮遊選鉱場跡
北沢地区は、佐渡鉱山の本部組織や最終工程を担当する製錬所と選鉱場が造られ、佐渡鉱山の一大拠点となっていた地域です。
銅の製造過程で活用された「浮遊選鉱法」を金銀の採取に応用したのは日本で始めてとのこと。
現在も、本部の建物や浮遊選鉱場、液体中に混じる固体粒子を分離する役割を果たすシックナー、レンガ造りの火力発電所などが残されています。
廃墟となったコンクリートの一面を植物がおおっている様子は、まるで映画「天空の城ラピュタ」のようであると話題に。
実際、その大きさの迫力と風景もさることながら、鳥のさえずりと風の音の中にただずむ光景は壮観です。
コンクリートに生える植物の周りには小さな蝶がふわふわと浮かび、どこか物語の世界に入り込んだような穏やかな時間が流れます。
佐渡島へのアクセス
新潟駅から佐渡汽船(新潟港)まで
※新潟港→両津港経由で佐渡に行く場合を想定しています。
新潟駅から佐渡汽船(新潟港)までの交通手段は、バス、タクシー、徒歩です。
佐渡汽船(新潟港)から佐渡島(両津港)まで
佐渡島までは、佐渡汽船のカーフェリーまたはジェットフォイルに乗って行きます。
カーフェリー
【乗船時間】約2時間半
【料金】 大人片道2,960 円(2等室利用)
・車も載せられる(有料)大型の旅客船です。
・料金はジェットフォイルよりもリーズナブル(2等、1等など客室により異なる)。
・乗船時間はジェットフォイルよりも多くかかります。
ジェットフォイル
【乗船時間】約67分
【料金】 大人片道7,050円(往復割引あり)
・時速80kmで海面を浮上しながら進む高速船です。
・乗船時間はカーフェリーの半分以下です。
・料金はカーフェリーよりもかかりますが、往復割引があります。
※参照:佐渡汽船ホームページ
交通手段で船を使うのは島旅ならでは。船旅も旅の一つの楽しみです!
佐渡島内の移動手段
島内の移動は、レンタカー、バス、タクシーです。
電車はありません。
最初に「佐渡島の面積」でお伝えした通り、佐渡島はとても広いです!
例:北端の大野亀から南端の小木(たらい舟)までは、車で約1時間40分
両津港から小木(たらい舟)まで車で約50分
島内の観光スポットは各地域に点在しているため、効率的に観光したい場合はレンタカーがおすすめです。
時間にしばられず、道中に見つけたスポットにも自由に立ち寄れるのが魅力!
レンタカーは、会社によって料金や取り扱いプランが異なります。
トビシマカンゾウは大野亀で
トビシマカンゾウについて
山形県の飛島と佐渡島のみで見られるユリ科の多年草。
黄色からオレンジ色のダイナミックで可憐な花を咲かせます。
生息地は、海の近くの岸壁です。
佐渡屈指の景勝地といわれる大野亀は、トビシマカンゾウの最大の群生地でもあります。
毎年6月の第2日曜日には「カンゾウまつり」が開催され、佐渡民謡や鬼太鼓など佐渡文化に触れられる機会も。
ぜひ一度、ここでしか見られない絶景を楽しんでみてくださいね。
大野亀には、散策用の遊歩道がしっかり整備されているので安心です。
トビシマカンゾウの見頃
トビシマカンゾウの見頃は、5月下旬から6月下旬。
どうしても気候に左右されるので、年により変わる可能性があります。
事前に観光案内(さど観光ナビなど)や SNSで開花情報を探ってみると良いですよ。
大野亀へのアクセス
大野亀は、標高167メートルの亀型の大きな一枚岩。
島の最北端にあり、トビシマカンゾウ鑑賞の最も有名なスポットです。
大野亀の断崖絶壁と藍色の海がおりなす景色は絶景。
アクセスは、両津港から車 or レンタカーで約50分。駐車場も完備されています。
バスの場合は、内海府線で約70分。大野亀 (内海府線)バス停 から徒歩 1分です。
※運行状況は、事前に新潟交通佐渡株式会社のホームページでよくご確認ください。
見頃の土日は、両津港から大野亀までライナーバス(約70分)の運行も。※事前予約制
アクセスはレンタカーが便利です!
近くの観光スポット
大野亀から車で約5分。
二ツ亀は「沖の島」と「磯の島」が並んだ亀に見える景勝地・海水浴場です。
海は抜群の透明度を誇り「日本の海水浴場100選」にも選出。
大野亀からも見える距離にあるので、ぜひ合わせて訪れてみてくださいね。
まとめ
現在は、佐渡金山の世界遺産登録に向けても力を入れている佐渡。
佐渡には、トビシマカンゾウやトキを筆頭に、島ならではの自然や文化が繁栄しています。
今回は紹介しきれませんでしたが、佐渡には素敵な温泉やおいしいグルメもたくさんあります。
日常から離れて、島旅ならではの独自の雰囲気に癒されてみてはいかがでしょうか。