- 社会福祉士の国家試験を受けるけど、どうやって勉強すれば良いの?
- 参考書や問題集はどんなものがあるの?
この記事では、そんな疑問についてまとめています。
目次
社会福祉士とは?
日常生活に困難を抱える方からの相談に応じ、必要な制度や福祉サービスを利用できるよう支援する、福祉の専門職です。
社会福祉士の仕事
社会福祉士は、働く場所により、様々な仕事があります。
例えば・・・
公的機関
地方公務員(福祉職)*児童相談所や生活保護課・公立施設等、法務省専門職員(保護観察官)
高齢者関係
介護施設(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設等)の生活相談員
児童関係
児童養護施設や障害児入所施設の児童指導員
障がい者関係
障害者支援施設の生活支援員、相談支援事業所の相談支援専門員
医療関係
病院の医療ソーシャルワーカー
社会福祉士国家試験について
合格率
第36回社会福祉士国家試験(R5年度)の合格率は、58.1% です。
ちなみに過去の合格率は・・・
第31回 (H30年度) | 第32回 (H31/R元年度) | 第33回 (R2年度) | 第34回 (R3年度) | 第35回 (R4年度) | 全体 (第1回~36回) |
---|---|---|---|---|---|
29.9% | 29.3% | 29.3% | 31.1% | 44.2% | 29.5% |
第1回から第36回までの全体では、29.5%の合格率です。
近年は、合格率が少し上がっています。
出題形式
・基本的には五肢択一の多肢選択式
・出題問題数:129問(1問1点)
・総試験時間:225分
※社会福祉振興・試験センター「社会福祉士国家試験合格基準」より抜粋
出題科目
第37回(R6年度)の試験から、出題基準が変更になっています。
以下は、第37回(R6年度)以降の科目です。全部で19科目あります。
- 医学概論
- 心理学と心理的支援
- 社会学と社会システム
- 社会福祉の原理と政策
- 社会保障
- 権利擁護を支える法制度
- 地域福祉と包括的支援体制
- 障害者福祉
- 刑事司法と福祉
- ソーシャルワークの基盤と専門職
- ソーシャルワークの理論と方法
- 社会福祉調査の基礎
- 高齢者福祉
- 児童・家庭福祉
- 貧困に対する支援
- 保健医療と福祉
- ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)
- ソーシャルワークの理論と方法(専門)
- 福祉サービスの組織と経営
※詳細は、社会福祉振興・試験センターのホームページ等でよくご確認ください。
合格基準
①総得点の60%程度(問題の難易度による補正点あり)
②以下の6科目群全てに得点がある(0点の科目群がない)
[1] 医学概論、心理学と心理的支援、社会学と社会システム
[2] 社会福祉の原理と政策、社会保障、権利擁護を支える法制度
[3] 地域福祉と包括的支援体制、障害者福祉、刑事司法と福祉
[4] ソーシャルワークの基盤と専門職、ソーシャルワークの理論と方法、社会福祉調査の基礎
[5] 高齢者福祉、児童・家庭福祉、貧困に対する支援、保健医療と福祉
[6] ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)、ソーシャルワークの理論と方法(専門)、福祉サービスの組織と経営
受験資格
社会福祉士の国家試験を受けるためには、受験資格が必要となります。
(例)4年制大学で指定科目をおさめた方 等
卒業された学校や履修科目、社会人の方は実務経験年数などにより異なります。
各自、社会福祉振興・試験センターのホームページ等でよくご確認ください。
社会福祉士国家試験の勉強法
過去問をひたすら解く
過去に出題された問題と似ている問題も多く出題されるため、試験対策としては有効です。
実際に出題された問題から、出題傾向やどんな問題が出るのか雰囲気がつかめます。
社会福祉振興・試験センターの「過去の試験問題」では、過去3年分の試験問題と正答を公開しています。
市販の参考書、問題集を解く
市販の参考書や問題集は、図や色分けなど見やすい工夫がされており、効率的に勉強したい方におすすめです。
過去問の詳しい解説があることも多く、過去問だけでは理解しにくい部分の補足にも役立ちます。
参考書と問題集の選び方
👤参考書を中心に勉強したい!
- まずはテキストを読んで勉強したい、という方は参考書がおすすめです。
- 共通科目・専門科目の両方を1冊で網羅した参考書は、持ち運びにも便利です。
👤過去問の解説で勉強したい!
- 実際に出題された過去問を解きながら、詳しい解説で理解を深めたい方におすすめです。
- 過去3年分前後の過去問の解説が掲載されています。
受験対策講座を受講する
社会福祉士国家試験の対策講座には、主に以下のようなものがあります。
※ここでは、国家試験の対策講座をご紹介しております。受験資格を取得するための養成講座・通信教育課程は、別途ご確認ください。
大抵は、6万~9万前後の受講料がかかります。
また、講座により「受講の方法(通学やWeb)」「受講料金」等が様々です。
講座のウェブページやパンフレット等で、自分にあった講座があるか探してみましょう。
模擬試験を受験する
模擬試験のを受講すると、試験の雰囲気や時間配分を確認する良い機会になります。
また、模擬試験の結果で、自分の得意不得意分野の把握ができるので、試験までに対策が必要な箇所が分かります。
受験料は、6,000円程度かかります。
会場受験・自宅受験の場合がありますので、受験しやすい受験方法を選択することができます。
自分に合った勉強法を
社会福祉士国家試験合格のためには、自分に合った勉強法を見つけることが一番です。
学生の皆さんは、学校の講義をしっかり聴くことも受験対策の一つです。
社会人の方で仕事をしながら勉強する場合は、例えばオンライン講座を活用することで、限られた時間を有効に使えます。
皆さまが社会福祉士国家試験に合格し、ご活躍されることをお祈りしております!