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旅好きの皆さまへ
旅好きの皆さま、本好きの皆さま、ここでお会いできて光栄です。
私は、しばらく旅行に行けないと体調を崩すほど生粋の旅好きです。
47都道府県制覇した後は、島旅にハマりはじめました。
一人旅、島旅を筆頭に、もちろん大切な家族や友人との旅行も大好きです。
また、読書好きがこうじて司書へ転職したほどの本好きでもあります。
旅行好き、特に一人旅好きには、本好きも多いような気がします――
が気のせいでしょうか?
そこで今回は、旅好きの皆さまと共有したい「旅好きおすすめの本」をご紹介します。
本を読んで行ってみたくなるスポットもご紹介しますので、次の旅行先を決める際の参考になれば幸いです。
- 旅行までの作戦会議に
- 旅行の移動中のお供に
- なかなか旅行に行けないときに
いつか、皆さまのおすすめの本も教えてもらえたら嬉しいです!
旅行好きにおすすめの本【6選】
いい感じの石ころを拾いに
『いい感じの石ころを拾いに』は、他にも旅行記やエッセイを手がける著者による石ころ拾いの紀行エッセイ。
実際に石ころの写真もたくさん掲載されています(中にはカラー写真も!)。
旅先でなんとなく石ころ拾いをしていたら徐々にハマって、いい感じの石ころがありそうな場所にわざわざ出かけるようになった著者・宮田珠己さん。
「ただなんとなく」拾っているのが良いのです。
今の時代、ネットが発達したことで、常に色々な情報が入ってくるようになりました。
いつでも何でも調べられるようになり、いつも何かを考えていませんか?
・目的はなく、ただ何となく石ころを拾う。
・何となく散歩してみる。
たまにはそんな、ぼーっとする時間があっても良いかな、と思わせてくれる本です。
石拾いスポットMAPで、次の旅行先を考えるのも楽しいですよ。
【本の詳細情報】
・タイトル:いい感じの石ころを拾いに
・著者名:宮田珠己
・出版社:中央公論新社
・出版年:2019年
・ISBN:978-4-12-206793-6
この本を読んで行ってみたくなるスポット
※ネタバレ防止のため、本に登場するスポット以外をご紹介します。
佐久島について詳しく知りたい方はこちらから ⬇️
そもそも島に進化あり
『そもそも島に進化あり』は、鳥類学者の川上和人さんによる島の成り立ちや進化に関するエッセイです。
親しみやすいユーモアのある口調で綴られるため、島や鳥に関する専門的な内容もストレスなく読み進められます。
また、誰もが知っているアニメや伝説の生物が例として登場し、理解しやすい上にくすっと笑ってしまう面白さ。
植物や鳥はどうやって島に辿り着くのか、そもそも島はどのようにしてできるのか。
島にはどうして独自の植物や生物が繁栄するのか。
鳥を中心に、島に生きる生物や植物の進化のしくみを学ぶことができます。
旅好きへのおすすめ本としては少し色が変わりますが、旅先の島特有の植物や鳥、動物を見かけた時の喜びもひとしおです。
特に島旅好きは必読の1冊。
島にはまだ行ったことがない…という旅好きの皆さまもきっと島に行きたくなりますよ。
本の詳細情報
・タイトル:そもそも島に進化あり
・著者名:川上和人
・出版社:株式会社新潮社
・出版年:2023年
・ISBN:978-4-10-121513-6
この本を読んで行ってみたくなるスポット
旅屋おかえり
『旅屋おかえり』は、数々の受賞歴のある有名作家・原田マハさんによる旅小説です。
売れないアラサータレントが、思いがけず始めることになった旅行代行。
様々な事情で旅行に行きたくても行けない人の代わりに、全国を旅する物語です。
「闘病中の娘の代わりに旅をして元気づけてほしい」
「一度も会ったことのない姪を探してきてほしい」
旅を通して依頼者の大切な人を勇気づけたり、家族をつなげたりする心温まるヒューマンストーリ―です。
出会った人、依頼人とその大切な人を笑顔に変える旅。
旅行をしていると、人とのつながりを感じることがありませんか?
・一緒に旅行してくれる大切な家族や友人
・泊りがけでも会いに行きたい遠方に住む友人
・旅先で出会う心優しい地元の方々
人とのつながりや出会いを大切にする旅っていいなぁ…と思わせてくれる小説です。
旅行にしばらく行けていない…という方にもおすすめ。
まるで全国各地を一緒に旅しているかのような旅行気分が味わえます。
本の詳細情報
・タイトル:旅屋おかえり
・著者名 :原田マハ
・出版社 :株式会社集英社
・出版年 :2014年
・ISBN :978-4-08-745225-9
この本を読んで行ってみたくなるスポット
※ネタバレ防止のため、本に登場するスポット以外をご紹介します。
さがしもの
『さがしもの』は、数々のヒット作がある有名小説家・角田光代さんによる9つの本や旅行にまつわる短編集です。
旅先の古本屋で、以前自分が売った本と再会する。
しかも一度だけでなく二度も。
―なんて運命的でロマンチックな物語だろう!と、初めて読んだときに一人感動に包まれたことを思い出します。
旅行の宿泊先で見つけた本との出会い。
旅行者が置いていった本から、持ち主がどうしてこの本を選んだのか想像する。
―読んでいる本で、その人の性格や考え方、好みなどが何となく分かってしまうこと、ありませんか?
過去に読んだことのある本のタイトルが思い出せない・・・
私も、もう一回読みたいのに、どうしても見つけられない本があります。
大体は子どもの頃に読んだ本なので、登場人物もストーリーも記憶があいまい^^;
そんな中、懐かしい本に再開できた時は当時の心情までよみがえりますよね。
本は、思い出の大事な1ピースであることを教えてくれる小説です。
本の詳細情報
・タイトル:さがしもの
・著者名 :角田光代
・出版社 :株式会社新潮社
・出版年 :2008年
・ISBN :978-4-10-105824-5
この本を読んで行ってみたくなるスポット
※ネタバレ防止のため、本に登場するスポット以外をご紹介します。
八月の六日間
『八月の六日間』は、ミステリなどの小説を中心に、エッセイも手掛ける人気小説家・北村薫さんの登山小説です。
仕事も恋愛もなんとなく上手くいかない、忙しい毎日を送るアラフォー女性の主人公。
同僚からふいに誘われた登山で見た景色が忘れられず、山に心を開きに行くようになります。
一人で登山する中でじっくり考え事をしたり、登山者同士の出会いがあったりと情景が豊かに描かれているのが印象的です。
山で出会った人同士の絶妙な距離感と、会話のテンポ感がたまりません。
また、出発前に山登りに持っていく本を選ぶ場面では、一人旅好きは読書家が多いのだと考えるきっかけになりました。
本は手元にあるだけでお守りのような、精神安定剤。
本好きかつ旅行好きの皆さまには、共感できる場面も多いのではないかと思います。
日々の喧騒の中で、ひとりで過ごす時間や自然に癒されることの大切さを教えてくれる小説です。
本の詳細情報
・タイトル:八月の六日間
・著者名 :北村薫
・出版社 :株式会社KADOKAWA
・出版年 :2016年
・ISBN :978-4-04-104217-5
この本を読んで行ってみたくなるスポット
海を抱いたビー玉
『海を抱いたビー玉』は、小説やエッセイなど幅広いジャンルで活躍する作家・森沢明夫さんによる、実話をもとにした心温まるファンタジー小説です。
小さな島で活躍したボンネットバスが、役割を全うして引退します。
運転手に愛されたボンネットバスは、運転手とその息子にとって、大事な思い出が詰まっている大切なバス。
そんなバスが日本中を旅しながら、"生きることの美しさ"と"人と人とのつながり"を教えてくれる物語です。
・自動車の修繕に力を注いできた修理職人のボンネットバスへの愛情
・震災の影響で離れ離れになった少年たちの友情をつなぐビー玉
『海を抱いたビー玉』は、ボンネットバスの心情や表情がはっきりとイメージできるような描写が印象的です。
旅する先々で出会う心豊かな人々に愛され続けていく情景が目に浮かんで、大切に乗り継がれるバスが愛おしく思えます。
海の色をしたビー玉がつなぐ温かい物語が、忙しい毎日の中に癒しをくれる小説です。
静かな街での旅が描かれるため、自然豊かなスポットへ旅に出たくなりますよ。
本の詳細情報
・タイトル:海を抱いたビー玉
・著者名 :森沢明夫
・出版社 :株式会社小学館
・出版年 :2009年
・ISBN :978-4-09-408355-2
この本を読んで行ってみたくなるスポット
※ネタバレ防止のため、本に登場するスポット以外をご紹介します。
本と一緒に旅行へ
今回は、旅好きにおすすめしたい本6冊を、元司書・旅好きとしてご紹介しました。
旅好きの皆さまが好きな本はどんな本ですか?
「この本私も好き!」
「自分ならこの本を紹介したい!」
「この本読んでみたくなった!」
「そこ行ってみたい!」
などと楽しんでいただけていたら幸いです。
本は、旅の情報収集をしたり、旅行中の合間に読んだり、楽しい旅行をさらにグレードアップしてくれる旅好き・本好きにとって欠かせない存在です。
この記事を読み終えたら、早速次回の旅行先に思いを巡らしてみてはいかがでしょうか?
旅好きの皆さま、これからも素敵な旅ライフを楽しみましょうね!
本好きの皆さま、これからも素敵な本ライフを楽しみましょうね!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。