47都道府県制覇！京都府でおすすめの旅行スポット【モデルコースあり】

旅行好きが高じて、気が付いたら47都道府県を制覇していました。

友人や家族との旅行はもちろん、一人旅も大好物です（47都道府県中4割は一人旅）。

47都道府県を制覇した現在も、まだまだ行ったことのない気になるスポットは尽きません。

そんな国内旅行に魅了された筆者が、「各都道府県の観光地がシンプルにまとまっているサイトがあったら便利だなぁ」と思った経験から、47都道府県それぞれの概要とおすすめ旅行スポット（モデルコースあり）をご紹介します。

第7回は、歴史ある神社仏閣をはじめ、伝統にあふれる街・京都府。

日本の古都として、貴重な世界遺産や文化財が豊富にある京都は、一度は訪れたい魅力的なスポットが数えきれないほど充実しています。

そのため、今回は数ある京都府内の観光地の中でも、特に私が印象に残ったスポットを厳選してご紹介します。

誰もが知る人気スポットから荘厳な雰囲気がただよう歴史的なスポットまで、幅広く紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

この記事が、以下のような皆さまのお役に立てれば幸いです。

• これから京都旅行の予定がある
• 京都府でおすすめの観光地が知りたい
• 京都旅行のモデルコースが知りたい

京都府について

京都府は、近畿地方の北部にあります。

日本有数の人気観光地である京都府は、歴史ある神社仏閣や情緒ある日本らしい雰囲気を楽しめる観光スポットにあふれる街です。

清水寺や二条城、金閣寺といった歴史的な史跡はもちろん、京都の豊かな自然風景を楽しめる美しい名所にも恵まれています。

人口・面積

観光スポットをご紹介する前に、京都府の基本情報をまとめておきます。

京都府内の地理に詳しくない方は、上の地図で市町村の位置関係を確認しておくと、旅行計画を立てる際やモデルコースをイメージする時に便利です。

交通アクセス

京都府までは、新幹線・高速バス・車（レンタカー）でアクセス可能です。

京都市内の観光スポット巡りでは、自家用車（またはレンタカー）よりも、電車・バスでの移動がおすすめです。

日本有数の人気観光地である京都市は、特にハイシーズンには国内外からの観光客で非常に混み合います。

そのため、道路は渋滞することも多く、思うように観光ができない可能性があるのです。

京都市内は、電車や路線バスが発達しており、主要なスポットを観光する場合は困らないでしょう。

京都府の旅行スポットおすすめ6選

京都府には、各地方・各市町村に魅力的な観光スポットが点在しています。

ここでは、私が京都旅行の中で、特に印象に残った観光スポットをご紹介します。

音羽山 清水寺（京都市）

京都のみならず日本でも有数の人気観光スポットである音羽山 清水寺。

約1,250年も続く長い歴史があり、古都・京都を代表する史跡として「世界文化遺産」にも登録されている、言わずと知れた名所です。

清水寺の本堂を支えているのが、清水山（音羽山）の岩壁からせり出した壮大な景観が有名な「清水の舞台」。

清水寺では、“清水の舞台から飛び降りる”とことわざにも用いられるほど、誰もが知る人気スポットを見学できます。

「清水の舞台」のある本堂だけでなく、国内外の観光客を迎える「仁王門」・国内最大級の「三重塔」・清水寺の起源となった「音羽の瀧」など、歴史的な建築の数々。

さらに、清水寺へ参拝に向かう道中は、一念坂・二寧坂・三年坂といった情緒あふれる参道も魅力です。

京都らしい趣ある雰囲気を体感しながら、お土産選びや食べ歩きを楽しめますよ。

元離宮二条城（京都市）

元離宮二条城は、江戸時代に日本の政治の実権を握っていた徳川家の拠点です。

1867年には、徳川慶喜（幕府）が明治天皇（朝廷）に政権を返上した「大政奉還」が行われるなど、日本の歴史上で重要な役割を果たしてきました。

そんな元離宮二条城も、清水寺と同じく世界文化遺産に登録された名城です。

大政奉還が行われた「二の丸御殿」は、国内で唯一残る御殿群で、内部は狩野派による華麗な障壁画や欄間彫刻など、豪華絢爛な造りが特徴。

また、大規模修理を経て2024年9月に18年ぶりの一般公開が話題となった「本丸御殿」では、皇室の離宮「二条離宮」としての歴史を残す建築の数々を見学できます。

周囲に現代の住宅が建ち並ぶ中にある元離宮二条城は、そこだけスポットライトを浴びたかのような、歴史ある厳かな雰囲気が印象的です。

Webチケット購入サイト「アソビュー！」で事前に購入しておけば、混雑することの多い元離宮二条城でも、当日スムーズに入場できますよ。

元離宮二条城を楽しむ予定の方は、ぜひチェックしてみてください！

※Webチケット購入に関する注意点は、販売元「アソビュー！」のホームページ等で事前によくご確認ください。
※Webチケットは、入場料の免除・割引には対応していない場合がありますので、ご注意ください。
※「京都市内在住の小中学生・70歳以上の方」「障害者手帳をお持ちの方」「京都市民年間パスポートをお持ちの方」などは入場料が免除されます。
※地下鉄・バス一日券をお持ちの方は割引を受けられる場合があります（券売所での購入時のみ）。

金閣寺（京都市）

広大な日本庭園の大きな池の中に、金箔に包まれた煌びやかな「舎利殿」が佇む京都ならではの光景が人気の金閣寺。

金閣寺は、公家・武家の文化が融合した「北山文化」を代表する建築で、寝殿造（貴族の住宅に採用された建築様式）・武家造などが共存しています。

室町時代に足利義満が建立した金閣寺は、「鹿苑寺」が正式名称です。

一般的に金閣寺と言われてイメージする黄金色の「舎利殿」を中心に、”極楽浄土をこの世にあらわした”ともいわれる美しい庭園が広がっています。

金閣寺も、今回ご紹介する有名な神社仏閣と共に、世界文化遺産に登録されている歴史ある名所です。

次にご紹介する「銀閣寺」と合わせてぜひ訪れてみてくださいね。

銀閣寺（京都市）

丁寧に整えられた日本庭園に、日本らしい静かな雰囲気の「観音殿」が佇む景色が有名な銀閣寺。

銀閣寺は、室町時代に足利義政が建立した寺院で、正式には「慈照寺」と呼ばれます。

銀閣寺は、公家文化の特徴が強い華麗な「北山文化」と比べて、簡素的で洗練された美しさが光る「東山文化」を代表する建築で、武士の書斎を中央においた「書院造」が特徴です。

「観音殿」の周囲には、白砂が波打つように形作られた「銀沙灘」や、砂が富士山のような円錐形に盛られた「向月台」など、整然とした美しさが広がっています。

金閣寺と共に、銀閣寺も世界文化遺産に登録されている、京都を代表する名所です。

室町時代を象徴する金閣寺・銀閣寺を、それぞれの特色の違いを比べながら見学してみるのも面白いですよ。

平等院鳳凰堂（宇治市）

10円玉硬貨に描かれている堂々たる姿で、広く人気を集める平等院鳳凰堂。

平等院鳳凰堂は、平安時代の後期・1053年に藤原頼通によって建立された阿弥陀堂です。

境内にある池に浮かんでいるかのように建てられた珍しい光景が特徴で、朱色の華やかな平等院鳳凰堂が水面に映る、美しい景観が楽しめます。

「鳳凰堂」の名前は、平等院鳳凰堂を正面から見ると鳥が翼を広げたように見えることと、屋根に黄金の鳳凰が向き合って配置されていることに由来しているといいます。

また、平等院には、阿弥陀堂以外にも歴史ある貴重な見どころが盛りだくさん。

日本を代表する仏師・定朝が手がけた「阿弥陀如来坐像」や、藤原頼通が思い描いた死生観を表現した「鳳凰堂中堂壁扉画」など、世界文化遺産にも登録された歴史を体験してみてくださいね。

伏見稲荷大社（京都市）

稲荷神社の特徴ともいえる朱色の鳥居が、トンネルができるほど所せましと並ぶ圧巻の光景で有名な伏見稲荷大社。

伏見稲荷大社は、“おいなりさん”として全国で親しまれる神社の総本宮で、稲荷信仰の始まりである「稲荷山」に鎮座しています。

その歴史は、奈良時代からなんと1,300年以上も続いており、重要文化財に指定された「本殿」や「楼門」を筆頭に、歴史ある見どころが充実している神社です。

中でも、奥社までの参道に並ぶ「千本鳥居」は必見。

江戸時代の崇拝者が、商売繁盛・五穀豊穣への祈りと感謝を込めて鳥居を次々に奉納したことで、このような特色ある景観を作り出しました。

伝統ある神社仏閣が無数にある京都の中でも、特色ある神社へ参拝してみたい方におすすめです。

京都府のグルメおすすめ4選

京都府には、日本料理を象徴する「京料理」をはじめとする上質なグルメがたくさんあります。

京都府らしい名物グルメが楽しめるので、ぜひチェックしてみてください。

おばんざい

「おばんざい」は、漢字では「お番菜」と書き、日常の食卓にならぶ京都伝統の家庭料理です。

京野菜など旬の食材を、出汁で煮炊きしてつくる、素材の味を活かしたシンプルな味付けが特徴。

今のように交通の便が発達していなかった時代には、海から離れている京都の街には海産物が届きにくい状態でした。

そのため、乾物・漬物・湯葉などの保存食と、地元で採れる野菜を無駄なく活用した「おばんざい」が自然に浸透していたようです。

賀茂なす・万願寺とうがらし・金時にんじんなどの季節の野菜をふんだんに使った「おばんざい」は、今ではヘルシーな食事として観光客にも人気があります。

京都府内では、おばんざい専門のレストランや日本料理を提供する居酒屋はもちろん、カフェでも気軽に味わえますよ。

京ゆば

京都で生産される「京ゆば」は、精進料理や懐石料理、おばんざいまで、京都の食文化に欠かせない食材です。

熱した豆乳の表面にできる膜をすくい上げて作る湯葉は、材料は豆乳のみとシンプルながら、たんぱく質・大豆イソフラボンなどの栄養素が多く含まれています。

京都では、生湯葉は刺身やサラダ、乾燥湯葉は煮物や炒め物にして食べることが多いのだとか。

まろやかな豆乳の風味を感じられる京ゆばは、繊細な味付けの京料理にもぴったりの食材です。

せっかく京都を訪れたら、日本料理店や居酒屋などで、新鮮な京ゆばの刺身を味わってみてはいかがでしょうか？

京都ラーメン

京都グルメといえば、懐石料理・精進料理といった王道の日本料理を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか？

一方で、実は、京都府内には美味しい京都ラーメンを食べられるお店も充実しています。

京都ラーメンは、主に以下の3系統に分類されます。

意外にも、どれも食べ応え抜群のこってり系のラーメンで、一般的にイメージする京風のあっさりした優しい味付けとは一線を画しています。

出汁をベースにした深い味わいの京料理と共に、京都のご当地ラーメンもぜひ楽しんでみてくださいね。

宇治抹茶

京都のみならず、日本を代表する高級茶である「宇治茶」は、京都を代表するグルメのひとつです。

特に、茶葉を粉末状にした「宇治抹茶」は、そのまま味わうのはもちろん、現在は抹茶を使ったスイーツやドリンクなどが日本だけでなく世界中で人気を博しています。

京都府内では、観光スポットの休憩処や甘味処、カフェなどで気軽に宇治抹茶を味わえますよ。

宇治抹茶を使ったあんみつやパフェ、あんこを合わせた宇治金時などは、京都でも特に人気のスイーツですよね。

他にも、お店ごとに様々な趣向を凝らした抹茶スイーツが楽しめるため、京都に行ったらぜひお気に入りの宇治抹茶グルメを見つけてみてください。

京都旅行で訪れたい他のスポット

京都府には魅力的な観光地が多いため、行ってみたい！と思いつつ、立地や時間の関係で残念ながら立ち寄れなかったスポットが数多くあります…

ここでは、実際に行けなかった観光地の中で、ぜひ訪れてみたい主なスポットをご紹介します。

東寺（教王護国寺）（京都市）

京都の街で、木造建築の中で最も高くそびえ立つ「五重塔」で知られる東寺。

京都に向かう新幹線からも望める、古都京都のランドマーク的な存在です。

約1200年前、平安京の遷都と共に建立された東寺は、今では平安京の足跡が残された唯一の史跡といわれています。

1994年に世界文化遺産に登録された東寺には、本堂である「金堂」・東寺のシンボル「五重塔」・境内の中心に立地する「講堂」など、国宝や重要文化財に指定された貴重な建築の数々であふれています。

また、弘法大師・空海に託された東寺は、講堂内に安置された「立体曼荼羅」・空海が住んでいた「御影堂〈大師堂〉」など、空海が手がけた作品や空海にまつわる建築も充実しています。

歴史的な見どころがたくさんある東寺で、平安時代の伝統に思いを巡らせる、静かな時間を過ごしたいものです。

平安京での建立を許可されたお寺は2つ（東寺・西寺）のみ。
西寺は1233年に焼失したまま再建されなかったため、古くから残されてきた東寺が、現在では平安京唯一の遺構となっています。

渡月橋（京都市）

京都屈指の観光エリア「嵐山」を代表する名勝地・渡月橋。

嵐山と嵯峨野をつなぐ「鮭川」にかかる橋で、現在も歩行者だけでなく車も通行できる交通の要所として活躍しています。

最初は、1100年以上前の平安時代に架橋されていますが、戦火や災害による度々の喪失を経て、現在かかる橋は1934年に完成したものです。

渡月橋は、特に鮭川沿いに桜が咲き誇る春と、山々が紅葉で彩られる秋には、国内外から多くの観光客がカメラを片手に訪れます。

各線の嵐山駅からも徒歩圏内となっており、「嵐山」観光の拠点として、必ず訪れたいスポットです。

竹林の小径（京都市）

整然と並んだ美しい緑の竹の間から、こもれびが降り注ぐ神秘的な光景が有名な「竹林の小径」。

渡月橋と共に京都・嵐山の人気観光スポットのひとつです。

まっすぐ高くまで伸びる竹が、まるで天然のトンネルのようにも見える小径は、約400m続く遊歩道を散歩しながら楽しめます。

「竹林の小径」周辺は、平安時代には貴族の別荘であったといわれており、風が竹を揺らす音が聞こえるほど静かな時間が流れています。

「竹林の小径」には、人力車に乗って優雅に過ごせるアクティビティもあるようです。

「竹林の小径」・渡月橋をはじめ、野宮神社・清涼寺といった嵐山の名所を人力車に乗って堪能する、贅沢な時間を過ごしてみたいですね。

京都府旅行モデルコース（2泊3日）

京都府は、日本の古都の歴史が残る京都市を中心に、魅力的な旅行スポットが充実しています。

また、日本屈指の人気観光地である京都市内は、季節関係なく常に多くの観光客でにぎわいます。

そのため、混雑を避けるためにも、車（レンタカー）よりも公共交通機関を利用するのがよいでしょう。

（各名所の公式ホームページでも、公共交通機関の利用を推奨している場合がほとんどです。）

以上から、今回はすべて電車・バスなどの公共交通機関を利用して京都旅行を楽しむことを前提としたモデルコースを考えてみました！

特にこれから初めて京都旅行する方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【1日目】

9:30　京都駅 発

9:45　東寺（教王護国寺） 着
10:30　東寺（教王護国寺） 発

11:05　伏見稲荷大社 着
12:15　伏見稲荷大社 発
※伏見稲荷大社の周辺には、いなり寿司やうどん、スズメ・ウズラの丸焼きなどの名物グルメがあります。
小腹が空いたら、ここでしか体験できない味わいを楽しむのもアリです！

12:50　宇治駅 着
※宇治駅の周辺には、名物・宇治抹茶を使った「茶そば」を味わえる和食店がいくつかあります。抹茶を珍しい味わい方で、ランチを楽しんでみてはいかがでしょうか？

13:50　平等院（平等院鳳凰堂） 着
15:20　平等院（平等院鳳凰堂） 発

15:50　京都駅 着
※京都市内の繁華街「四条河原町」「先斗町」などで京都の街並みや名物グルメをお楽しみください。

～京都市内のホテル or 旅館で1泊～

【2日目】

9:00　元離宮二条城 着
10:30　元離宮二条城 発

11:15　音羽山 清水寺 着
13:45　音羽山 清水寺 発
※清水寺周辺で、おばんざいや京ゆばなどの和食ランチをお楽しみください。
宇治抹茶やスイーツを味わえるカフェも山ほどあります。

14:30　銀閣寺 着
15:30　銀閣寺 発

16:15　金閣寺 着
17:00　金閣寺 発

17:50　京都駅 着
※京都市内で、京都ラーメンの夕食を楽しんでみてはいかがでしょうか？

～京都市内のホテル or 旅館で1泊～

【3日目】

9:00　京都駅 発

9:40　嵐山駅 着・発

9:50　渡月橋 着
10:20　渡月橋 発
※竹林の小径まで徒歩で移動できます。

10:35　竹林の小径 着
11:00　竹林の小径 発
※野宮神社・清涼寺など、嵐山を散策しながら観光をお楽しみください。

12:30　嵐山駅周辺で、京都グルメランチ
※おばんざい・京ゆばなどの和食はもちろん、洋食レストランもたくさんあります。

～嵐山観光・お土産選びなど～
15:00　嵐山駅 発

15:30　京都駅 着

あくまでもモデルコースです！
皆さまの好きなスポットを組み込むなど、アレンジしてくださいね。

※実際は悪天候による通行止めや渋滞の可能性もあるため、ぜひゆとりのある計画を。

まとめ

今回は、京都府のおすすめ観光スポットを、2泊3日のモデルコースも含めてご紹介しました。

日本を代表する人気観光地である京都府には、一度の旅行では楽しみ尽くせないほど多くの魅力的な観光スポットがあります。

そのため、行きたいスポットを効率的に巡るために、事前にスケジュールを組んでいくのが良いでしょう。

予定を考えるときには、先述したモデルコースもぜひ参考にしてみてくださいね。

日本の歴史を存分に堪能する、京都ならではの旅行を楽しんできてください！

※情報は記事執筆当時のものです。