目次
はじめに
旅行好きが高じて、気が付いたら47都道府県を制覇していました。
友人や家族との旅行はもちろん、一人旅も大好物です。
47都道府県を制覇した今でも、まだまだ行ったことのない気になるスポットは尽きません。
そんな国内旅行に魅了された筆者が、「各都道府県の観光地がまとまっているサイトがあったら便利だなぁ」と思った経験から、47都道府県それぞれの旅の魅力をご紹介します。
7回目は、日本最大級の砂丘・鳥取砂丘や伝統建築が並ぶ倉吉白壁土蔵群など、個性豊かな観光スポットが有名な鳥取県。
今回は、鳥取県で一人旅を満喫したい方向けに、おすすめ観光スポットやグルメ、鳥取県一人旅の楽しみ方を詳しく解説します。
実際に筆者が一人旅した経験をもとに、2泊3日のモデルコースもご紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
この記事が、以下のような疑問をお持ちの皆さまのお役に立てれば幸いです。
- 鳥取県は一人旅でも楽しめる？
- 鳥取県一人旅におすすめの観光スポットは？
- 鳥取県一人旅のおすすめモデルコースは？
鳥取県について
鳥取県は、中国地方（山陰地方）の東部にあります。
鳥取県は、県庁所在地の鳥取市や山陰の商都・米子市を中心に、日本海に面した美しい自然と古くから続く歴史、そして豊かな食文化が息づく魅力あふれる都道府県です。
鳥取県は人口が少なく面積も小さめであるため、「鳥取砂丘以外の観光スポットが思い浮かばない…」「スタバが最後に出店した都道府県と聞くと、ちょっと不便そう…」と感じる方もいるかもしれません。
実際は、砂を素材にした彫刻作品を展示する世界初の美術館「鳥取砂丘 砂の美術館」や、全国唯一の球面石垣が残る「鳥取城跡」など、鳥取県ならではの名所が豊富にあります。
鳥取県はコンパクトな地域だからこそ、全国的にあまり知られていない秘めたる魅力とユニークな観光スポットに恵まれ、自由を求める一人旅に最適な舞台なのです。
今まさに鳥取県一人旅の魅力をリサーチしているあなたも、都会の喧騒から離れた癒しの一人旅に惹かれているのではないでしょうか？
はじめに、鳥取県の概要と地理、アクセス方法をチェックして、一人旅の計画の参考にしてみてください。
鳥取県の人口・面積
鳥取県は、47都道府県で最も人口が少ない県として知られています。
日本の総人口に占める鳥取県民の割合は、わずか0.4％（ちなみに東京都民は11.5％）です。
参照：総務省統計局「人口推計（2024年（令和6年）10月1日現在）」
鳥取県の面積は47都道府県中41番目の広さで、日本全国の0.9％を占めています。
参照：鳥取県「鳥取県勢要覧 令和6年版」
鳥取県へのアクセス
鳥取県へは、東京や大阪をはじめとする全国の主要都市から、鉄道・飛行機・車・高速バスなどでアクセス可能です。
以下では、鳥取県の主要都市である鳥取市・米子市へのアクセスを、おもに東京・大阪からの交通手段ごとにまとめます。
鉄道でのアクセス方法
- 東京から鳥取：東海道新幹線（新大阪や姫路などで乗り換え）＋特急スーパーはくとで約4時間50分
- 東京から米子：東海道新幹線（岡山で乗り換え）＋特急やくもで約5時間30分 or 寝台特急「サンライズ出雲」で約11時間
- 大阪から鳥取：特急スーパーはくとで約2時間20分
- 大阪から米子：山陽新幹線（岡山で乗り換え）＋特急スーパーやくもで約3時間10分
東京駅から米子駅までは、夜（21:50）発車して朝（9:05）到着する寝台特急「サンライズ出雲」が運行しており、移動中も旅を満喫したい一人旅にはぴったりです。
飛行機でのアクセス方法
- 東京から鳥取：羽田空港から鳥取砂丘コナン空港まで約1時間15分
- 東京から米子：羽田空港から米子鬼太郎空港まで約1時間20分
鳥取県の空港は「鳥取砂丘コナン空港」と「米子鬼太郎空港」の2つがあり、国内はそれぞれ羽田空港（東京）間のみ運航しています。
いずれもLCC（格安航空会社）の便はなくANA（全日空）のみの運航のため、少し値は張るものの、移動時間を最小限に抑えて鳥取観光の時間を多くとりたい方にぴったりです。
車でのアクセス方法
- 東京から鳥取：東京ICから鳥取ICまで約7～8時間（約650km）
- 東京から米子：東京ICから米子ICまで約8～9時間（約710km）
- 大阪から鳥取：吹田ICから鳥取ICまで約2時間30分（約185km）
- 大阪から米子：吹田ICから米子ICまで約3時間30分（約250km）
鳥取県内は高速道路が発達しており、自家用車やレンタカーなど、車でもスムーズにアクセス可能です。
ただし、特に東京からは長距離運転になるため、ドライブ好きや時間に余裕のある方におすすめします。
後述しますが、鳥取観光は車での移動が最も便利なため、大阪から訪れる方は自家用車で、東京からの方は現地でレンタカーを借りるのが最適です。
高速バスでのアクセス方法
- 東京から米子：バスタ新宿や東京駅八重洲南口から米子駅前まで11時間前後
- 大阪から鳥取：なんばOCATや大阪梅田駅から鳥取駅前まで3時間前後
- 大阪から米子：なんばOCATや大阪梅田駅から米子駅前まで4時間前後
高速バスは、鳥取県へ最もリーズナブルに移動できる交通手段です。
東京から米子までは、夜に出発して朝に到着する便が運行しています。
体力に余裕のある方、どこでも眠れる方は、移動時間を有効に使えるのでおすすめです。
ちなみに私は、なんばOCAT（大阪）から鳥取駅まで高速バスで移動し、鳥取駅周辺でレンタカーを借りて観光しました。
参照：鳥取県観光・旅行情報サイト「とっとり旅」
参照：NEXCO東日本「ドラぷら」
鳥取県内の交通手段
鳥取県内の移動手段には、車（自家用車やレンタカー）・電車・路線バス・空港連絡バスなどがあります。
なかでも、鳥取県の各観光スポットを効率よく巡りたい方には、断然車（レンタカー）での移動がおすすめです。
これからご紹介するおすすめスポットの住所を見ていただくと分かるのですが、鳥取県は市町村ごとに外せない観光地がたくさんあります。
そのため、それぞれの市町村で魅力的なスポットを巡ろうとすると、時間が足りなくなってしまうこともしばしば…
そんなとき、車なら待ち時間もなく、柔軟にルートを調整しながら多くの観光スポットとグルメを効率的に楽しめます。
鳥取県一人旅のおすすめ観光スポット【8選】
鳥取県での一人旅を最大限に楽しむには、自分のペースで心ゆくまで堪能できる観光スポットを選ぶのが大切です。
鳥取県には、雄大な自然を静かに感じられる人気観光地から歴史に触れられる名所まで、一人でも充実した時間を過ごせる魅力的な観光スポットが豊富にあります。
鳥取砂丘や倉吉白壁土蔵群といった鳥取県を代表する観光地をはじめ、人気アニメの聖地など穴場的なスポットもピックアップしたので、ぜひチェックしてみてください。
鳥取砂丘（鳥取市）
鳥取砂丘は鳥取県のシンボルであり、日本を代表する海岸砂丘です。
鳥取砂丘は、その独特な地形や珍しい砂丘植物が生息する学術的価値の高さから、国の天然記念物にも指定されています。
10万年もの長い歳月をかけてできた鳥取砂丘では、風紋・砂簾・砂柱といったユニークな砂の模様が見られ、自然が創り出す造形美をじっくり堪能できます。
鳥取砂丘には、ほかにも標高約47mから日本海を一望できる「馬の背」（第二砂丘列）や、11～4月頃に見られる巨大な水たまり「オアシス」など、見どころは盛りだくさん。
見渡すと人が米粒のように小さく見えるほど広大な砂丘の景観は、普段の悩み事がちっぽけに思える雄大な自然に包まれ、癒しの一人時間を満喫できること間違いなしです。
基本情報
- 住所：鳥取県鳥取市福部町湯山2164-971
- 営業時間：散策自由（砂丘ビジターセンター：9:00〜17:00）
- 定休日：なし（散策自由）
- アクセス：
【車】鳥取自動車道「鳥取IC」より約20分
【電車】鳥取駅より路線バス「岩美・岩井線」「砂丘線」で約20分、「砂丘会館」または「砂丘東口」バス停で下車すぐ - 駐車場：あり（鳥取砂丘駐車場を利用）
- 公式ホームページ：鳥取砂丘ビジターセンター公式ホームページ
鳥取砂丘 砂の美術館（鳥取市）
鳥取砂丘を訪れた際にあわせて立ち寄りたいのが、「鳥取砂丘 砂の美術館」です。
砂を素材にした彫刻作品「砂像」を専門に展示する世界初の美術館で、「砂で世界旅行」をコンセプトに、期間ごとに異なるテーマの世界観で砂のアートを鑑賞できます。
「鳥取砂丘 砂の美術館」では、細部までアーティストのこだわりが光る巨大な砂像を静かな空間でじっくり楽しめるのが魅力です。
立体的な砂像は、まるでそのまま動き出しそうな大迫力で、鳥取砂丘が有名な鳥取県らしい特別なアート作品たちについ見入ってしまいました。
作品は会期が終わるとすべて崩して砂に戻すとのことで、その砂像ならではのはかなさも、一人旅ならゆっくり浸りながら、思う存分写真撮影も楽しめます。
「鳥取砂丘 砂の美術館」は鳥取砂丘から徒歩約5分と近いため、ぜひあわせて訪れてみてください。
館内作品の写真は私的利用に限られるため、この場に掲載できませんが、「鳥取砂丘 砂の美術館公式ホームページ」に過去の素敵な作品の写真が掲載されています。訪れる際の参考に、ぜひチェックしてみてください。
基本情報
- 住所：鳥取県鳥取市福部町湯山2083-17
- 営業時間：9:00〜18:00（最終入場17:30）※時期・展示替え期間により変動あり
- 定休日：会期中は無休（展示替え期間は休館）
- アクセス：
【車】鳥取自動車道「鳥取IC」より約20分
【電車】鳥取駅より路線バス「砂丘線」に乗車し「砂の美術館前」バス停で下車（徒歩約1分） - 駐車場：あり
- 公式ホームページ：鳥取砂丘 砂の美術館公式サイトホームページ
鳥取城跡（鳥取市）
鳥取城（久松城）は「日本（ひのもと）にかくれなき名山」と評される、山頂から鳥取市街地を見渡せる優れた眺めで知られる名城です。
戦国時代に築城された鳥取城は、羽柴秀吉（豊臣秀吉）による「兵糧攻め」という歴史的事件の舞台としても知られています。
現在は、天守閣（1692年に落雷で焼失）や櫓群など建物の大部分が取り壊され、石垣や天守台などが残るのみ。
天球丸に全国で唯一角のない球面の石垣「巻石垣」があることから、「石垣の博物館」とも称される鳥取城は、日本中の城郭ファンからも高い人気を誇ります。
近年は、江戸時代の姿を取り戻すために復元工事が進められ、当時の大手門「中ノ御門」とそれにつながる「擬宝珠橋」が復元された様子も見学できます。
鳥取城跡の敷地は「久松公園」として整備されており、春は桜、秋は紅葉と、鳥取市内でも美しい自然をゆっくり楽しめる一人旅にもぴったりなスポットです。
久松公園内には、鳥取藩主・池田仲博の別邸であった白亜の洋館「仁風閣」や鳥取県立博物館など、歴史を学べるスポットが徒歩圏内に集中しており、観光の拠点にもおすすめです。
2023年12月29日から約5年間、仁風閣は文化財保存修理工事のため長期休館中。
仁風閣敷地内の「宝隆院庭園」と「宝扇庵」は利用できます。
基本情報
- 住所：鳥取県鳥取市東町2丁目
- 営業時間：散策自由
- 定休日：なし（散策自由）
- アクセス：
【車】鳥取自動車道「鳥取IC」より約20分
【電車】鳥取駅より100円巡回バスで約8分、「仁風閣・県立博物館」または「市立武道館」バス停で下車すぐ - 駐車場：なし（周辺駐車場を利用）
- 公式ホームページ：鳥取市観光サイト「鳥取城跡・久松公園」
白兎神社（鳥取市）
白兎神社（はくとじんじゃ）は、日本最古の書物「古事記」の一節である神話「因幡の白兎」に登場する白兎神を祀る神社です。
日本の医療や動物医療の発祥地、そして日本初のラブストーリーの発祥地として知られています。
白兎神社は、参道から日本海の絶景を望み、境内は豊かな緑に囲まれるなど、一人でゆっくり神聖な雰囲気と自然を満喫するのに最適です。
境内には、可愛らしい白うさぎの石像が並び、歩いているだけでも白うさぎの神様に見守られているかのような癒しのひとときを過ごせますよ。
社務所では、鳥居の上に投げて運試しする「結び石」をはじめ、白うさぎをモチーフにした縁結びや健康祈願のお守りなどを購入できます。
白うさぎの神様が祀られた神秘的なパワースポットで、心静かな一人旅の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか？
基本情報
- 住所：鳥取県鳥取市白兎603
- 営業時間：拝観自由（社務所 9:00〜16:00）
- 定休日：なし
- アクセス：
【車】鳥取自動車道「鳥取IC」より約20分
【電車】鳥取駅より路線バスで約40分、「白兎神社前」バス停下車すぐ - 駐車場：あり（道の駅「神話の里 白うさぎ」と共用）
- 公式ホームページ：白兎神社公式ホームページ
倉吉白壁土蔵群（倉吉市）
倉吉白壁土蔵群は、江戸時代の商家の蔵として使われていた、白い壁や赤い瓦屋根の土蔵建築が特徴的な街並みの総称です。
室町時代には打吹城の城下町、江戸時代には陣屋町として栄えたエリアで、当時の面影が今も残るレトロな街並みを楽しめることで人気を集めています。
江戸時代・明治時代に建てられた建造物が多く残る貴重な街並みは、国の伝統的建造物群保存地区にも指定。
倉吉白壁土蔵群では、白い壁・赤い瓦の土蔵や玉川にかかる石橋など、この土蔵群ならではの珍しい景観を眺めながら、ゆっくり散策できるのが私のお気に入りです。
まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような趣ある街並みは、日頃の喧騒を忘れて静かに癒されたい一人旅にぴったりです。
基本情報
- 住所：倉吉市新町1丁目、東仲町、魚町、研屋町周辺
- 営業時間：散策自由（周辺施設は9:00～17:00前後が多い）
- 定休日：なし（周辺施設はそれぞれ異なる）
- アクセス：
【車】米子自動車道「湯原IC」「蒜山IC」より約40分
【電車】JR倉吉駅より路線バス（市内線西倉吉方面行）で約12分、「赤瓦・白壁土蔵」バス停で下車（徒歩約5分） - 駐車場：あり
- 公式ホームページ：鳥取県観光・旅行情報サイト とっとり旅「倉吉白壁土蔵群」
浦富海岸（岩美町）
浦富海岸（うらどめかいがん）は、鳥取県の北東端から約15km続くリアス式海岸です。
日本海の荒波と風雪によって浸食された海岸は、断崖・絶壁・奇岩などの壮観な景色と透明度の高い海が織りなす美しいコントラストを望める、鳥取県随一の景勝地となっています。
浦富海岸は、世界的にも評価される「山陰海岸ジオパーク」の一部で、国の天然記念物および名勝に指定されている貴重な自然遺産です。
浦富海岸では、その美しい景観を一人じっくり眺めるのはもちろん、遊覧船に乗って海上から間近に絶景を楽しむのもおすすめです。
船長の解説を聞きながら、日本海の自然が長い時間かけて創り出した神秘的な風景を目の前で見学する、非日常的な時間を過ごせます。
海に揺られながら絶景を堪能するひとときは、日常の悩み事も忘れてリフレッシュできること間違いなしです。
基本情報
- 住所：鳥取県岩美郡岩美町浦富
- 営業時間：散策自由（遊覧船 9:30～15:30頃、季節変動あり）
- 定休日：なし（遊覧船 12月～2月と荒天時は運休）
- アクセス：
【車】鳥取自動車道「鳥取IC」より約40分
【電車】岩美駅より町営バス（田後行き）に乗車し「浦富海岸口」バス停で下車すぐ - 駐車場：あり
- 公式ホームページ：
岩見町観光協会「浦富海岸エリア」
浦富海岸遊覧船公式ホームページ
水木しげるロード（境港市）
水木しげるロードは、漫画家・水木しげる先生の故郷・境港市にある「妖怪の道」で、全国的にも珍しいテーマストリートです。
JR境港駅前から水木しげる記念館まで約800m続く水木しげるロードには、「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する妖怪ブロンズ像が178体（2025年11月時点）立ち並びます。
水木しげる記念館「水木しげるロード」
水木しげるロードには、ゲゲゲの鬼太郎や目玉おやじ、ねずみ男など人気漫画「ゲゲゲの鬼太郎」でお馴染みのキャラクターが勢ぞろい。
妖怪ブロンズ像との記念撮影はもちろん、「妖怪神社」で旅の安全を祈願したり、「水木しげる記念館」で先生の人生と作品世界に深く触れたりする知的な時間も過ごせます。
水木しげるロードでは、通りを歩いているだけで、まるで妖怪の世界に飛び込んだかのような没入体験を楽しめるのも魅力の一つ。
妖怪の聖地・水木しげるロードで、一人ゆっくりとその特別な世界観に浸ってみてはいかがでしょうか？
基本情報
- 住所：鳥取県境港市大正町 他
- 営業時間：散策自由（水木しげる記念館など周辺施設ごとに異なる）
- 定休日：なし（周辺施設は異なる）
- アクセス：
【車】米子自動車道「米子IC」より約40分
【電車】JR境港駅より徒歩約10分 - 駐車場：なし（周辺駐車場を利用）
- 公式ホームページ：水木しげる記念館「水木しげるロード」
青山剛昌ふるさと館（北栄町）
「名探偵コナン」の作者である青山剛昌先生の出身地・北栄町にある青山剛昌ふるさと館は、漫画・アニメファンなら誰もが訪れたい聖地です。
館内では、名探偵コナンのホワイトモデル（白模型）や青山剛昌先生の仕事部屋が再現されたブースなど、見どころが盛りだくさん。
なかには、漫画「名探偵コナン」の原画や、北栄町時代の軌跡をたどる展示（ノートの落書きなど）もあり、青山剛昌先生のルーツを探るほかでは見られない貴重な資料を見学できます。
館内では、阿笠博士の発明品「ターボエンジン付スケートボード」を使用したり、トリックの仕掛けを体験したりと、漫画やアニメの世界観を身をもって体験できるのも魅力です。
一人旅なら、周りを気にせず自分のペースで「名探偵コナン」の世界観に浸りながら、好きなだけ写真撮影も楽しめます（※一部撮影不可）。
館内にあるショップには、青山剛昌ふるさと館でしか手に入らないレアなグッズもあるため、ぜひチェックしてみてください。
基本情報
- 住所：鳥取県東伯郡北栄町由良宿1414
- 営業時間：9:30～17:30（最終受付17:00）
- 定休日：不定休（月1回程度）
- アクセス：
【車】鳥取自動車道「鳥取IC」より約50分
【電車】由良駅（コナン駅）より徒歩約20分 - 駐車場：あり
- 公式ホームページ：青山剛昌ふるさと館公式ホームページ
鳥取県一人旅のおすすめグルメ【3選】
鳥取県での一人旅では、魅力あふれる観光地巡りに加え、絶品の地元グルメを楽しむのも欠かせません。
鳥取県は、冬の味覚「松葉ガニ」をはじめ、独特なスープが特徴の「牛骨ラーメン」、爽やかな甘さの「二十世紀梨」など、絶品フードが集まる食の宝庫です。
ここでは、一人旅でぜひ味わってほしい鳥取県を代表するおすすめグルメを、3つに厳選してご紹介します。
ぜひ旅行中に味わって、鳥取県での一人旅を味覚でも満喫してみてください。
松葉ガニ
松葉ガニは、冬の鳥取県を代表する味覚の王者です。
鳥取県を含む山陰地方では、ズワイガニのうち成長した雄を「松葉ガニ」と呼び、その上質な味わいを象徴するブランド蟹となっています。
松葉ガニの漁期は、11月上旬から3月下旬です。
この時期には、日本海の冷たい海水で育った松葉ガニは身がぎっしりと詰まり、引き締まった身のぷりぷり食感と上品な旨味を堪能できます。
鳥取県内では、鳥取市内の日本料理店や旅館、境港市内の御食事処などで松葉ガニを提供しているため、ぜひその期間限定の逸品を味わってみてください。
松葉ガニを提供するおもな旅館
- まつむら旅館 別館汐見亭
- 渡部旅館
- 味覚のお宿 山田屋
※松葉ガニの提供状況は、各旅館の公式ホームページや予約サイトでご確認のうえご予約ください。
参照：鳥取市観光サイト「「松葉ガニ」は「ズワイガニ」？鳥取市で食べるべき絶品極上のカニとは」
参照：鳥取県旅行・観光サイト「松葉がに料理が食べられるところ」
牛骨ラーメン
牛骨ラーメンは、鳥取県の中部・西部エリア発祥の、地元に愛されるご当地ラーメンです。
牛骨から出汁を取る全国的にも珍しいラーメンで、透き通ったあっさりスープながら、牛骨の深いコクを感じる独特な味わいを楽しめます。
中太ちぢれ麺が主流で、牛骨の旨味たっぷりのスープがよく絡む絶品です。
ラーメン好きの私も、初めて牛骨ラーメンを味わった際は、鶏ガラでも魚介でも豚骨でもない唯一無二の味わいに驚き、思わず牛骨の甘味をじっくりと堪能しました。
ラーメン店は、その土地ならではの地元の味を体験できるだけでなく、カウンター席など一人旅でも気軽に入店しやすいのも魅力です。
牛骨ラーメン店は、鳥取駅・米子駅など主要駅周辺を中心に、県内各地に点在しているため、観光の合間にぜひ一度味わってみてください。
二十世紀梨
鳥取県の二十世紀梨（にじっせいきなし）は、爽やかな甘さと程よい酸味を感じられるバランスの良い品種です。
もとは千葉県で発見された梨で、鳥取県では1904年に初めて持ち込まれて以降、100年以上も栽培され続ける、鳥取県を代表する果物となっています。
鳥取県といえば梨が思い浮かぶほど、まさに県の「顔」ともいえる存在で、全国の卸売数量のうち75％を超えるシェアを誇ります。
二十世紀梨の旬は、ハウス栽培のものは8月上旬〜8月中旬、露地（ろじ）栽培のものは8月下旬から9月中旬です。
旬の二十世紀梨は、食べると果汁が口いっぱいに広がるジューシーな味わいと、シャキシャキ食感を楽しめますよ。
夏に鳥取県へ一人旅に訪れる際には、ぜひ旬の二十世紀梨を味わってみてくださいね。
エースパックなしっこ館（鳥取二十世紀梨記念館）
鳥取県で二十世紀梨の歴史に触れたい方には、「エースパックなしっこ館（鳥取二十世紀梨記念館）」がおすすめです。
二十世紀梨の歴史や栽培方法を、国内最大級の「二十世紀梨の巨木」の実物をはじめ、模型・映像・パネルなどの展示を通して楽しく学べます。
また、年間を通して常時3種類の梨を食べ比べできる人気コーナーもあり、実際に体験しながら二十世紀梨への理解を深められるのが人気の秘密です。
家族連れが多い印象ですが、食べ比べコーナーも含め、一人旅で訪れた大人の私もゆっくり楽しめる施設でした！
基本情報
- 住所：鳥取県倉吉市駄経寺町198-4 倉吉パークスクエア内
- 営業時間：9:00〜17:00（最終入館 16:40）
- 休館日：第1・3・5月曜（祝日の場合は翌平日）、12/29〜1/3
- アクセス：
【車】米子自動車道「蒜山IC」より約50分
【電車】倉吉駅より路線バス（西倉吉・生田車庫・広瀬行き）に乗車し「倉吉パークスクエア」バス停で下車すぐ - 駐車場：あり
- 公式ホームページ：エースパックなしっこ館公式ホームページ
鳥取県一人旅の楽しみ方【3選】
鳥取県には、日本最大級の広大な鳥取砂丘や、中国地方を代表する名峰・大山など、雄大な自然を満喫できる一人旅にぴったりなスポットが多くあります。
また、全国屈指の消費量を誇る「コーヒー県」として知られる鳥取県では、地元ならではのユニークなカフェでリラックスするなど、くつろぎの時間を過ごせるのも魅力です。
参照：鳥取市観光サイト「コーヒー県でリフレッシュ」
ここからは、鳥取県の一人旅を最大限に楽しめる、一人旅ならではの過ごし方を3つに厳選してご紹介します。
筆者が実際に一人旅した経験をもとにピックアップしているので、旅の計画を立てる際に、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
鳥取砂丘でSNS映えする写真を撮る
鳥取県一人旅のハイライトは、息をのむような壮大な景観を満喫できる鳥取砂丘です。
鳥取砂丘では、誰にも邪魔されない環境で、SNS映えする写真を心ゆくまで撮影できるのが一人旅ならではの魅力です。
広大な砂丘内をただ歩くだけでも、人がミニチュアに見える光景やラクダが優雅に歩く様子など、非日常的な一枚をカメラに収められます。
また、砂の状態や風の強さなど、一定の条件が揃ったときにしか見られない絶景も、ほかにはない特別な一枚になること間違いなしです。
参照：鳥取市観光サイト「見たい！撮りたい！鳥取砂丘の美しい風景」
風と波の音が静かに聞こえる鳥取砂丘をゆっくり散策し、あなただけの思い出の一枚をぜひ残してみてくださいね。
「すなば珈琲」でゆっくり過ごす
鳥取県一人旅では、県内独自の有名なコーヒーチェーン「すなば珈琲」でホッと一息つくのもおすすめです。
すなば珈琲は、「スタバはないがスナバ（砂場）はある」という鳥取県知事の発言から生まれた、鳥取県ならではのユーモアあふれるカフェです。
鳥取砂丘の砂で焙煎した「砂焼きコーヒー」や、カレールーの消費量全国1位の鳥取県らしいカレーライスなど、手間暇かけたこだわりのメニューを味わえます。
すなば珈琲は、鳥取駅前や鳥取砂丘コナン空港内、米子鬼太郎空港内など、一人旅の拠点となるスポットにあり、観光の合間に立ち寄れるのも魅力的なポイントです。
また、白兎神社（道の駅「神話の里白うさぎ」）や水木ロードの店舗もあり、一人旅の休憩にもぴったりです。
地元に根ざした温かい雰囲気の空間で、旅の途中で荷物を下ろし、次の旅行先を考えたり読書したりと、自分だけの時間を過ごしてみてください。
砂丘や名峰・大山でのアクティビティに参加する
鳥取県一人旅では、鳥取砂丘や中国地方最高峰・大山（だいせん）など、雄大な自然を肌で感じられるアクティビティもおすすめです。
以下では、日本最大級のアクティビティ予約サイト「アクティビティジャパン」から、鳥取県で一人でも安心して楽しめる人気のアクティビティを3つご紹介します。
① 鳥取砂丘でのパラグライダー体験
鳥取砂丘と日本海を空から望む空中散歩。
経験豊富なインストラクターが安全面をサポートし、一人でも安心して最高の一枚を撮影してもらえます。
アクティビティ情報
- 集合場所： 鳥取砂丘パラグライダースクール（砂丘本舗）
- 開始時間：6:30～/ 9:30～/ 12:30～/ 15:30～
- 一人予約：可（1人〜7人まで）
- ツアー詳細：
【鳥取砂丘・安心・快適・本格的・手厚い砂丘本舗】小さなお子様～お年寄りの方まで、すべてが整った専用施設で初めてでも安心のパラグライダー体験！
② 大山でのハイキングやトレッキング
北西側（米子市方面）から望む整った円錐型の姿から”伯耆富士”とも呼ばれる大山。
古道やブナ林を散策し、大自然の中で癒しの時間を体験できます。
参照：鳥取県観光・旅行情報サイト「大山」
大山の古道や、大山の魅力の一つであるブナ林を散策しながら、大自然の中で癒しの時間を体験できます。
アクティビティ情報
- 集合場所：大山ナショナルパークセンター
- 開始時間：9:00～
- 一人予約：可（1人〜12人まで）
- 開催期間：4月～12月
③ カヤック・カヌー体験
浦富海岸の美しい景観を間近で楽しむカヤック体験。
透明度の高い海で魚を観察したり、洞窟を探検したりと、日常では味わえない特別な時間を楽しめます。
アクティビティ情報
- 集合場所：岩美町立渚交流館
- 開始時間：9:00～/ 13:00～/ 16:00～
- 一人予約：可（1人～25人まで）
- 開催期間：4月～10月
鳥取県内では、以上のアクティビティのほか、雨の日でも楽しめる物作り体験なども多彩に開催されています。
気になる方は、ぜひ以下の「アクティビティジャパン」公式サイトよりチェックしてみてください。
鳥取県一人旅モデルコース（2泊3日）
ここまで、鳥取県一人旅におすすめの観光スポットやグルメ、楽しみ方を紹介してきました。
続いて、これから鳥取県を訪れる方に向けて、2泊3日のモデルコースをご紹介します。
実際に一人旅した経験を活かし、鳥取県内を効率よく存分に満喫するためのモデルコースを考えてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
モデルコース【1日目】
10:45 鳥取砂丘コナン空港 着
～空港周辺でレンタカーを借りる～
11:15 鳥取砂丘コナン空港 発
11:25 鳥取砂丘 着
〜鳥取砂丘の観光と周辺でのランチ～
※鳥取砂丘会館では、名物「カニ寿司」や鳥取和牛など、地元の食材を楽しめます。
13:25 鳥取砂丘 発
13:30 鳥取砂丘 砂の美術館 着
14:15 鳥取砂丘 砂の美術館 発
14:30 浦富海岸 着
※遊覧船は3～11月のみの運航です。12～2月は海岸散策を楽しめます。
15:40 浦富海岸 発
16:00 鳥取城跡 着
17:20 鳥取城跡 発
17:30 鳥取駅周辺ホテル 着
～駅周辺の牛骨ラーメン店で夕食～
モデルコース【2日目】
9:00 鳥取駅周辺 発
9:20 白兎神社 着
10:00 白兎神社 発
10:45 エースパックなしっこ館 着
11:30 エースパックなしっこ館 発
11:35 倉吉白壁土蔵群 着
～周辺でランチ～
14:00 倉吉白壁土蔵群 発
14:20 青山剛昌ふるさと館 着
15:20 青山剛昌ふるさと館 発
16:00 米子駅周辺ホテル 着
モデルコース【3日目】
※
9:00 米子駅周辺 発
9:05 米子城 着
10:30 米子城 発
11:00 水木しげるロード 着
～水木しげる記念館や妖怪神社を含む～
～「すなば珈琲 水木ロード店」でランチ&休憩～
14:00 水木しげるロード 発
14:00～15:30 江島大橋（ベタ踏み坂）ドライブ
※
（※～※）体力に自信のある方は、大山でのハイキングなどアクティビティにもぜひ挑戦してみてください！
例：【鳥取・大山隠岐国立公園】「大山自然観察ハイキング Half Day」
15:30 境港駅周辺 発
～空港周辺でレンタカーを返却～
16:15 米子鬼太郎空港 着
17:45 米子鬼太郎空港 発
日程にゆとりのある方は、米子駅（19:54発）から寝台特急「サンライズ出雲」に乗車し、大阪駅（0:33着）や東京駅（7:08着）まで帰るのもおすすめです（出発・到着時刻は2025年11月時点のダイヤ）。
まとめ
鳥取県には、鳥取砂丘やすなば珈琲など、鳥取県ならではの魅力的な観光スポットが豊富にあります。
人口は全国最少で、面積も小さい鳥取県だからこそ、美しい自然や独自の歴史、地元グルメをじっくり堪能したい一人旅にぴったりです。
鳥取県で、まだ知られていない個性あふれる魅力を発見し、心静かにリフレッシュする一人旅をぜひ楽しんでみてくださいね。
この記事が、充実した鳥取一人旅を実現するお役に立てたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました！
※記事内の情報は、2025年11月時点のものです。
