二見港に停泊するおがさわら丸

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おがさわら丸の完全ガイド【実体験】船室・船酔い対策・過ごし方を徹底解説

目次

おがさわら丸の基本情報|航路・所要時間・運航スケジュール

製氷海岸から望むおがさわら丸と枝サンゴの群生

おがさわら丸は、東京・竹芝桟橋と小笠原諸島の父島・二見港を結ぶ定期船です。

片道約24時間という長い航海は、初めて小笠原諸島を訪れる方にとっては、「船酔いしないかな?」「食事はどうやって準備するの?」などの不安があるかもしれません。

そこでこの記事では、小笠原諸島への一人旅でおがさわら丸に乗船した実体験をもとに、船内の雰囲気過ごし方を写真付きで詳しく紹介します。

船室の選び方から船酔い対策電波状況まで、おがさわら丸での船旅を快適に過ごすためのポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

おがさわら丸とは?小笠原諸島へ向かう唯一の定期船

おがさわら丸「小笠原海運」の看板

おがさわら丸は、小笠原海運が運航する東京・竹芝桟橋と父島・二見港を結ぶ唯一の定期船です。

小笠原諸島は東京都心から南へ約1,000km離れた太平洋上に浮かぶ離島で、飛行機が就航していないため、島へ渡る交通手段は船のみ

不定期で小笠原諸島へ寄港するクルーズ船でも行けますが、多くの旅行者が利用するのが定期船・おがさわら丸です。

現在就航しているおがさわら丸は、2016年に就航した3代目の船で、総トン数約11,035トン、旅客定員894名。

船室は特等から2等まで幅広いグレードが用意されており、船内にはレストラン・売店・シャワー室など、24時間の航海を快適に過ごせる設備が揃っています。

おがさわら丸の航路と所要時間:24時間の船旅

レインボーブリッジを通過したおがさわら丸

おがさわら丸の航路は、東京・竹芝旅客ターミナルを出発し、父島・二見港に到着する片道約1,000kmのルートです。

所要時間は片道約24時間で、定期運航時は途中の寄港地がなく、出港から到着まで太平洋上を一直線に進みます。

通常は竹芝桟橋を11:00に出港し、翌日の11:00に父島へ到着(復路は父島15:00発・竹芝桟橋15:00着)するスケジュールが基本です。

ただし、時期や天候により出港時刻が変更になる場合があるため、最新情報は小笠原海運の公式サイトなどでよく確認しましょう。

航行距離と所要時間の長さは国内トップクラスを誇り、「東洋のガラパゴス」と称される小笠原諸島の観光に加え、24時間の船旅そのものも旅の醍醐味として楽しめます。

おがさわら丸での24時間の過ごし方については、後ほど「24時間の過ごし方を時系列で紹介:時間を持て余さない?」で詳しく紹介します。

運航スケジュールと旅行日数の数え方:「1航海」とは?

竹芝桟橋に停泊するおがさわら丸

おがさわら丸の運航スケジュールは、基本的に「6日に1便」です。

父島・二見港に到着後は、おがさわら丸も一緒に島内で3泊滞在した後に折り返すため、旅行日数は最低でも6日間かかることになります。

1航海」とは、竹芝桟橋から父島を往復し戻ってくるまでの「5泊6日(船中2泊+現地3泊)」の日程のことです。

おがさわら丸の父島出港日に合わせて本土へ戻るため、自分のスケジュールに応じて「1航海」単位で日程を組むのが基本です。

なお、GWや夏休みシーズン(7月~8月頃)などは増便が行われる場合もあるため、具体的な運航日は最新の時刻表で事前に確認しましょう。

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乗船前の準備と予約ガイド|予約方法・乗船券・おがまるパック

竹芝旅客ターミナル 入口

おがさわら丸の乗船予約は、竹芝出港日の2ヶ月前から始まります(GW・夏休みシーズン・年末年始などは一斉発売日に受付開始)。

特にGWや夏休みなどの繁忙期は受付開始直後に人気の船室から埋まるため、予約方法・必要書類・パックプランの違いを事前に把握しておくことが「争奪戦」を制する第一歩です。

予約の流れから当日の乗船券の受け取り方、個人予約とおがまるパックの選び方まで、以下で詳しく解説していきます。

おがさわら丸の予約方法:ネット・電話・窓口・旅行会社

スマホで予約

おがさわら丸の乗船予約は、「竹芝出港日の2ヶ月前の同日(土曜・日曜・祝日の場合は翌営業日)」から受付が始まります(竹芝発便とその直後の父島発便が同時発売)。

予約方法は、インターネット・電話・竹芝客船ターミナルの窓口・旅行会社の4種類。

小笠原海運の公式サイトで行うインターネット予約は、クレジットカード決済のみですが、ネット割引が適用されるため、お得に購入したい方におすすめです。

電話や窓口での購入は手続きを確認しながら進められるため、初めておがさわら丸に乗船する方やインターネット予約に不慣れな方に向いています。

また、おがさわら丸の乗船券から現地の宿泊先までまとめて手配したい方や、添乗員同行のツアーを探している方は、旅行会社で予約する方法も選択肢のひとつです。

ネット電話窓口旅行会社
受付場所小笠原海運公式サイト小笠原海運株式会社本社
03-6381-5499
東海汽船竹芝支店(竹芝客船ターミナル)【約25社】
JTB
近畿日本ツーリスト
日本旅行
東武トップツアーズ
JR東日本びゅうツーリズム&セールス
など
支払方法・クレジットカード・振込・現金
・クレジットカード
・クレジットカード
・銀行振込 etc..
※旅行会社により異なる
注意点・クレジットカード決済のみ
・会員登録が必要(無料)
・受付時間が限られる(平日10:00~16:00 ※土日祝・年末年始等は除く、一斉発売日は9:00~17:30)・受付時間が限られる(平日10:00~16:00 ※土日祝・年末年始は除く)・運賃のほかに別途手数料がかかる場合あり

ネット予約には会員登録が必要(無料)なため、発売開始日前にアカウント登録を済ませておくと、予約手続きをスムーズに進められます。

乗船当日の流れと乗船券の受け取り方:必要書類を事前に準備

竹芝旅客ターミナル 窓口

乗船当日は、竹芝旅客ターミナルのチェックインカウンター予約確認書や搭乗券引換書を提示し、搭乗券などの乗船に必要な書類を受け取ります。

私はネット予約を利用したため、搭乗券引換書(往路・復路それぞれ片面印刷)の事前印刷と持参が必要でした(※スマートフォンの画面提示は不可)。

チェックイン窓口での搭乗手続きは9:30~10:40頃までで、10:00過ぎから等級や部屋番号ごとに乗船が始まり、繁忙期以外は10:30頃までに全等級の案内が開始されます。

おがさわら丸の竹芝出港時刻は、通常11:00です。

出港時刻前は早めに搭乗が締め切られるため、余裕を持って到着しておきましょう(搭乗券には、出港15分前までに乗船するよう記載されています)。

おがさわら丸に持ち込める荷物は、サイズ(縦・横・高さ3辺の和が200cm以下)、重さ(30kg以下)、個数(2個まで)の制限があります。規定を超える荷物がある方は、乗船前に手小荷物の預け手続きも必要です。
参照:小笠原海運株式会社「お持ち込み可能なお荷物

おがまるパックとは?個別に乗船予約する場合との違い

父島 ハイビスカス

おがまるパックとは、「おがさわら丸の往復乗船券島内での宿泊現地のショップやレジャーで使えるクーポン」がセットになったパッケージプランです。

乗船券と宿泊先をまとめて手配できるうえ、お得な特典もあるため、初めての小笠原旅行で「何から予約すればいいかわからない」という方にも人気を集めています。

おがまるパックは、小笠原海運での電話予約(ネット予約不可)のほか、以下の旅行会社のWebサイトからネット予約が可能です。

おがまるパックの主な予約先

参照:小笠原海運株式会社「乗船券発売会社一覧

おがまるパックは、往復2等寝台の基本プランから船室をグレードアップ(差額は有料)でき、複数の宿泊先から選べるなど、ある程度自由に組み合わせられる点も魅力です。

一方で、プランに含まれない宿泊先もあり、クーポンを利用できる店舗も限られているため、個人手配の方が選択肢が広がる場合も

旅行スタイルや宿泊したい宿に応じて、おがまるパックと個別予約のどちらが自分に合っているかを比較したうえで、予約方法を選ぶのがおすすめです。

おがまるパックの料金やサービス内容などの詳細は、各旅行会社のWebページをよくご確認ください。

おがさわら丸の船室を比較【一覧表】運賃・アメニティ・選び方

おがさわら丸 特2等寝台(プレミアムベッド)

おがさわら丸の船室は、特等・特1等・1等・特2等・2等(寝台/和室)5グレードがあり、料金や設備に大きな差があります。

片道約24時間という長旅では、どの部屋を選ぶかが船旅の快適さを左右する鍵です。

以下では、運賃やアメニティの違い、フロアごとの揺れやすさ、旅のスタイル別の選び方を詳しく解説します。

船室一覧(特等・特1等・1等・特2等・2等):運賃とアメニティを比較

おがさわら丸 2等和室(エコノミー)

おがさわら丸の船室グレードは全部で5種類あり、設備やアメニティの充実度によって料金も変わります。

特等・特1等・1等は個室で、特等・特1等には専用のバス・トイレなどの設備が充実しており、プライバシーを重視する方に向いています。

特2等・2等寝台はカプセルホテル型の寝台で、カーテンを閉めるとある程度のプライベート空間が確保されているため、一人旅や少人数旅行に最適です。

最もリーズナブルな2等和室は雑魚寝スタイルで、費用を抑えたい方に人気があります。

特等(スイート)特1等(デラックス)1等(スタンダード)特2等(プレミアムベッド)2等(エコノミーベッド/エコノミー)
片道運賃(大人1人)89,480円81,070円62,870円45,410円【寝台】34,210円
【和室】30,030円
定員×部屋数2名×4室3名×24室2名×39室全178床【寝台】全250床
【和室】全296床
階数(デッキ)7デッキ6・7デッキ5・6デッキ5デッキ【寝台】4・5デッキ
【和室】2~4デッキ
設備バス・トイレ・テレビ・冷蔵庫・ドライヤー etc..バス・トイレ・テレビ・冷蔵庫・ドライヤー etc..テレビ etc..各席にテレビ・コンセント【寝台】各席にコンセント
【和室】共用コンセント
アメニティ室内着・スリッパ・タオル・歯ブラシ etc..室内着・スリッパ・タオル・歯ブラシ etc..タオル・スリッパ・歯ブラシ etc..

運賃は2026年6月時点の情報です。時期により変動するため、正確な料金は小笠原海運の公式サイトでご確認ください
※特2等・2等にも、各席にマットレスと枕用&首元用のシーツ、掛け布団が用意されています。

船内図で見る部屋配置:フロアごとの快適性と揺れやすさ

おがさわら丸 船内マップ

長時間の船旅では、船室の位置が乗り心地に直結します。

船は上下・左右・前後あらゆる方向に揺れるため、揺れをできるだけ抑えたい方は、船の中央付近かつ低層階の部屋を選ぶのがセオリーです。

特に、船体の端(船首・船尾)や上層階ほど、揺れを感じやすくなる傾向があります。

上位グレードの部屋が必ずしも揺れにくい位置にあるとは限らないため、各等級の部屋がどのフロアに配置されているかを事前に確認しておくのがおすすめです。

おがさわら丸の船内図やフロアマップは、小笠原海運の公式サイトで確認できるほか、先述した船室一覧表でも比較できます。

船酔いが心配な方は、ぜひ部屋の配置も船室選びの参考にしてみてください。

船室の選び方:実体験でわかった一人旅におすすめの部屋タイプ

自分に合った船室の選び方では、快適さとコストのバランスが鍵を握ります。

とにかくコストを抑えたい方には最もリーズナブルな2等和室ある程度プライバシーを確保したい方にはカプセルホテル型の特2等・2等寝台が人気です。

私は費用を抑えつつプライバシーも保ちたかったため、往復ともに2等寝台を選びました。

2等寝台は一人客や少人数グループが多いため、一人旅の自分だけ浮くような感覚はなく、適度にあいさつを交わしながらも、個々でのんびり過ごせる環境でした。

特に一人旅で安全面や防犯面が気になる方には、カーテンで仕切られた個人スペースのある特2等・2等寝台がおすすめです。

また、予算に余裕があり、到着後すぐにアクティビティを楽しみたい方は、1等以上の個室タイプで身体をしっかり休めておくのも良いでしょう。

おがさわら丸の船内設備を紹介|レストラン・売店・シャワールーム

おがさわら丸 船内案内所

おがさわら丸の船内には、レストラン展望ラウンジ売店シャワー室など、24時間の航海を快適に過ごすための設備が一通り揃っています。

「食事はどうするの?」「お風呂には入れる?」といった疑問は、初めて乗船する前は私もなかなかイメージできず不安に思っていたポイントです。

そこでここでは、おがさわら丸で利用できる主な施設や船内の様子を詳しく紹介していきます。

レストラン「Chichi-jima」:ステーキ・ラーメン・定食類

おがさわら丸 レストラン「Chichi-jima」

レストラン「Chichi-jima」は、船内でしっかり食事を味わえるメインダイニングです。

おがさわら丸の名物「島塩ラーメン」や「島塩ステーキ」をはじめ、定食・麺類・丼物などの幅広いメニューが揃っています。

父島産島塩入り枝豆」などの一品料理に加え、ビールや「島レモンチューハイ」といったアルコールも充実しており、夕食時には食事とともに晩酌を楽しむ方も多く見られます。

レストランの営業開始を知らせる船内放送の直後は混雑しやすいため、ゆっくり食事したい方はピークの時間帯をずらして訪れるのがポイントです。

展望ラウンジ「Haha-jima」:軽食・ドリンク

おがさわら丸 展望ラウンジ「Haha-jima」

展望ラウンジ「Haha-jima」は、海の景色を眺めながら軽食やドリンクを味わえるスペースです。

おがさわら丸の船内で焼き上げた「アップルパイ」をはじめ、「島塩はちみつトースト」やたこ焼きなどの軽食が揃っており、ドリンクとともに味わえます。

おにぎり・サンドイッチ・厚切りトーストなどの朝食セットもあり、気軽に小腹を満たしたいときや、船旅の合間にひと息つきたいときに便利です。

売店(ショップドルフィン):おが丸グッズ・お土産・お菓子

おがさわら丸 ショップドルフィン

船内の売店「ショップドルフィン」では、おがさわら丸のオリジナルグッズ小笠原諸島ならではのお土産お菓子などの食品類を購入できます。

おがさわら丸の限定グッズも販売されており、乗船の記念に購入する方も少なくありません。

また、食品は菓子パン・カップ麺・冷凍食品などが揃っており、レストランが開いていない時間帯に備えた食料の調達にも重宝します。

私は復路の乗船時、島内で見つけられなかった「前田さんちの島れもんケーキ」を購入できました。

ミニサロン南島:給湯器・コンセント完備の休憩スポット

おがさわら丸 ミニサロン南島

ミニサロン南島は、給湯器冷水器コンセントが備わった共用の休憩スペースです。

カップ麺アイスクリームお酒を含むドリンクの自動販売機も設置されており、食事や長い航海の休憩に役立ちます。

また、タオル・歯ブラシ・マスクなど日用品おがさわら丸限定グッズを取り扱う自動販売機もあるため、売店の営業時間外に買い足したいときにも便利です。

ミニサロン南島への行き方

ミニサロン南島は3デッキにありますが、4デッキから階段を下りて行く必要があります。3デッキから直接行くことはできないので、迷子にならないよう気を付けましょう。

シャワー室:フロアごとに複数室完備

おがさわら丸 シャワールーム

おがさわら丸には、24時間無料で利用できる共用のシャワールームが設置されています。

2デッキから6デッキまでの各フロアに、男女別でそれぞれ複数用意されており、特等・特1等船室以外の乗船客が順番に利用する仕様です。

私が利用したフロアでは、シャワールーム内に3つの個室が鍵付きで区切られており、プライバシーを守りつつ混雑することなく快適に利用できました。

タオル類を持参すれば、各個室に備え付けのボディソープとリンスインシャンプーを利用できるほか、シャワールーム内にはドライヤーも1台備えられています。

シャワールームは基本的に24時間いつでも利用できますが、揺れが激しいときは、転倒防止のため利用を控えるのが無難です。

洗面所:トイレとは別に利用できる専用スペース

おがさわら丸 洗面所

おがさわら丸の洗面所は、トイレの手洗い場とは別に、独立した専用スペースとして男女それぞれに用意されています。

私が利用したフロアでは、洗面所スペースに6~8個(うろ覚えですみません...🙇‍♀️)の洗面台があり、朝に身支度する際も順番待ちすることなく利用できました。

また、各洗面台にはが備えられているほか、うがい用の紙コップコンセントも設置されています。

歯磨き・洗顔・メイクはもちろん、ヘアアイロンを使ったヘアセットも可能です。

貴重品ロッカー:無料で利用可

おがさわら丸 貴重品ロッカー

船内案内所のある4デッキには、無料で利用できる貴重品ロッカーが設置されています。

船内では客室を離れる時間が長くなることもあるため、財布やスマートフォン、鍵などの貴重品を安全に管理するのに活躍します。

指紋認証と暗証番号でロックするため、ロッカーの鍵をなくす心配もなく、共用スペースの多い船内では安全対策に欠かせない設備です。

ちなみに、貴重品ロッカーと同じ4デッキには、有料の「冷蔵コインロッカー」もあります。数は限られますが、冷蔵保存が必要な食品を持ち運びたい場合に役立ちます。

おがさわら丸の船酔い対策と過ごし方|24時間を快適に過ごすコツ

おがさわら丸 外部デッキ

「船酔いが心配…」「船内の24時間は暇にならない?」「女性一人旅でも安全?」などは、私が初めておがさわら丸に乗船する前に感じていた不安や疑問です。

揺れの具合24時間の流れ船内での食事の雰囲気などは、事前に把握してしっかり準備しておくことで、長時間の航海も想像以上に快適に乗り切れます。

ここからは、船酔い対策船内での過ごし方など、おがさわら丸での船旅を具体的にイメージできる情報をまとめていきます。

おがさわら丸はどれくらい揺れる?実際に乗ってみた感想

おがさわら丸 エチケット袋

おがさわら丸の揺れは、天候や季節によって大きく変わります。

竹芝桟橋を出港してから約3時間は東京湾内を航行するため、ほとんど揺れを感じないほど穏やかですが、外洋に出ると波の影響を受けやすく、海況によっては大きく揺れます

私は「比較的揺れが少ない」と言われる4月に乗船しましたが、台風が接近しており、東京湾を出たあたりから横になっていても身体が転がるほど大きな揺れを感じました。

佐渡島を中心に、小豆島・久高島・佐久島などの島巡りで今まで何度も船に乗ってきましたが、やはり広大な太平洋の沖合では「思っていたより揺れた」というのが正直な感想です。

一方で、海が穏やかな日は「ほとんど揺れない」と感じる人もいるようで、天候や酔いやすさに応じた船酔い対策が必要です。

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おすすめの船酔い対策:船内に酔い止め薬は売っている?

おがさわら丸 日用品自動販売機

船酔い対策で最も一般的なのが、乗船前に酔い止め薬を服用しておくことです。

船内では酔い止め薬の販売はないため、乗り物酔いしやすい方は、必ず乗船前にドラッグストアや竹芝旅客ターミナル近くのコンビニなどで購入しておきましょう。

船酔いをした経験がない私も、おがさわら丸では船内探索や食事を楽しみたかったため、念のため揺れが大きくなる前に服用しました。

酔い止め薬を早めに服用し、ほかの船酔い対策を徹底したのが奏功し、往復ともに具合が悪くなることもなく、24時間の船旅を快適に過ごせました。

ほかにも、「空腹・満腹を避ける」「揺れを感じたら横になって過ごす」などの対策を心がけることで、船酔いによる体調不良のリスクを最小限に抑えられます。

船内での食事事情:船内に持ち込みしても良い?

おがさわら丸 売店 軽食

おがさわら丸での24時間の船旅では、朝・昼・夜の食事は各自で準備する必要があります。

とはいえ、食事の時間帯にはレストラン「Chichi-jima」展望ラウンジ「Haha-jima」が営業しているため、船内で食事の調達に困ることはありません。

また、船内には飲食物の持ち込みもできるため、早朝・深夜など船内のレストランや売店が営業していない時間帯に備えて、簡単な食事は持参しておくのが無難です。

特に、揺れがひどい時間帯はレストランや売店へ行くのも大変で、船酔いで食欲が湧かない可能性もあるため、果物やお菓子など食べ慣れたものを準備しておくと安心です。

私は菓子パン・ゼリー飲料・お菓子(せんべいやグミ)を事前に準備しておいたため、揺れが激しかった往路の夜は、船室内で軽く済ませられました。

ただし、レストラン「Chichi-jima」への飲食物の持ち込みは禁止されているほか、ゴミの分別も必要なため、船内ルールを守って利用しましょう。

24時間の過ごし方を時系列で紹介:時間を持て余さない?

おがさわら丸 観光情報コーナー

「24時間の船旅」と聞くと長いように思われるかもしれませんが、特に初めて乗船する方にとっては普段できない特別な体験が多く、時間を持て余すことはほとんどありません

出港直後は外部デッキから東京湾の景色を眺められるだけでなく、船内を探検しながら設備を見て回るだけでも、十分に船旅気分を味わえます。

揺れが激しい日は船室で過ごす時間が長くなりますが、小笠原諸島のガイドブックやパンフレットを確認したり好きな本を読んだりと、のんびりした時間を過ごせるのが醍醐味です。

船内は電波がつながらない時間が長いため、電子書籍や動画を楽しみたい場合は事前にオフライン保存しておくと、移動時間をより充実させられます。

以下では、私が実際に乗船した際(往路:竹芝→父島)のおおまかな24時間の過ごし方を紹介するので、これから乗船を控えている方の参考になれば幸いです。



  • 11:00

    竹芝桟橋 発


  • 11:00~12:00

    外部デッキから東京の街並みやレインボーブリッジを眺める


  • 12:00~12:30

    レストラン「Chichi-jima」で昼食


  • 12:30~13:30

    船内探検!~展望ラウンジ・売店・船内案内所など~


  • 14:00~19:00

    船室内でゆっくり過ごす~揺れが大きい~


  • 19:00~19:15

    船室内で持参した軽食の夕食


  • 19:30~20:30

    シャワー・歯磨きなど洗面


  • 22:00~7:00

    消灯


  • 8:00~8:30

    洗面


  • 8:45~9:00

    展望ラウンジで朝食


  • 9:30頃~10:30頃

    外部デッキで島の解説を聞く


  • 10:30~11:00

    身支度


  • 11:00

    父島・二見港 着



揺れが大きくなく体調に余裕がある日は、4デッキ「観光情報コーナー」での観光解説やレストランでの船内レクチャー、外部デッキでの島紹介などにもぜひ参加してみてください。

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女性の一人旅でも安心して過ごせる?安全対策を解説

おがさわら丸 レディースルーム

おがさわら丸への乗船にあたっては、「女性一人旅でも大丈夫?」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、船室の選び方や基本的な防犯対策を徹底すれば、女性一人旅でも24時間の船旅を安心して楽しめます。

個室タイプの1等以上であれば、鍵のかかるプライベート空間を確保でき、プライバシーと安全性の両方を保てるのが魅力です。

また、特2等以下の船室にはレディースルームが用意されており、私は2等寝台のレディースルームで貴重品の管理に気を付けるだけで安全面の心配なく過ごせました。

シャワー室は男女別で鍵付きの個室が用意されており、船内には貴重品ロッカーが完備されているなど、女性一人旅でも安心して過ごせる環境が整っています。

レディースルームの船室は数に限りがあるため、希望する方は早めに予約しましょう。

おがさわら丸の通信環境|電波・Wi-Fi事情

充電中のスマートフォン

おがさわら丸の船内では、外洋に出ると長時間にわたって電波が圏外になります。

「船内ではどのくらい電波がつながるの?」「Wi-Fiは利用できる?」といった疑問を事前に把握しておくことで、乗船中の過ごし方やオフライン対策を具体的に計画できます。

以下では、船内での実際の通信状況Wi-Fiの利用可否について実体験をもとに解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

船内でスマホやパソコンは使える?Wi-Fiは利用できる?

おがさわら丸 船内Wi-Fi案内

おがさわら丸の船内では、マナーを守ればスマートフォンやパソコンの利用が可能です。

ただし、航行中は電波がほとんど入らないため、電子書籍や動画は出港前にダウンロードするなど、オフラインでも楽しめるよう準備しておく必要があります。

また、2025年6月からは有料の船内Wi-Fiサービス「Starlink」が導入されたため、どうしても船内でインターネットを使いたい方も安心です。

私は往復どちらかでWi-Fiの使用を考えましたが、外部デッキでの眺めや読書、オフライン動画の視聴などで24時間があっという間に過ぎ、結局一度も利用しませんでした。

緊急の連絡や仕事などで必要な場合以外は、デジタルデトックスの好機と捉え、せっかくの船旅をのんびり過ごしてみるのも良いですよ。

電波がつながる場所と時間帯:実際の通信状況を解説

おがさわら丸 通過予定時刻

おがさわら丸の航海中に電波がつながるのは、主に東京湾内を航行する出港直後と、父島に近づいた到着前の時間帯に限られます。

電波がつながる時間の目安は、行き帰りともに竹芝桟橋から約3時間父島・二見港から約30分の範囲内です(通信状況は携帯キャリアなどにもよるかもしれません)。

また、伊豆大島・三宅島・八丈島など電波のある島々の横を通過する時間帯は、運が良ければネットに接続できる可能性もあります。

ただ、実際に試してみると、竹芝桟橋を出港してから1時間ほどで接続が不安定になり、外部デッキや窓際以外ではつながりにくく、陸地にいるときほどスムーズとはいきません。

少し極端ですが、出港後は「基本的にネットはつながらない」と考えて必要な備えを整えておくのがベターです。

船内には有料の「衛星公衆電話」が設置されており、急な連絡が必要になったときに役立ちます。
参照:小笠原海運株式会社「よくある質問

おがさわら丸で役立つ持ち物|あると便利なアイテム

旅行の持ち物

おがさわら丸での24時間の航海を快適に過ごすには、船内で役立つ便利グッズを揃えておくことも大切です。

特に初めて長時間の船旅に挑戦する際は、乗船中に「あれがあれば良かった…」と感じる場面も少なくありません。

そこでここからは、実体験から「あって良かった」「持って行けば良かった」と感じたアイテムを厳選して紹介するので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

羽織りもの:船内と外部デッキの温度差に対応

ウインドブレーカー ロゴス

おがさわら丸の船旅では、ウインドブレーカーなどの羽織りものを1枚持参するのがおすすめです。

船内では冷房や暖房が効いている一方、外部デッキでは季節によって強い日差しや冷たい海風にさらされます。

海の景色を眺めたり島の解説を聞いたりと、外部デッキへ出る機会も多いため、室内と屋外の温度差に合わせてさっと脱ぎ着できる羽織りがあると便利です。

私は4月に乗船したため、まだ肌寒さが残る本土と暖かい小笠原諸島の温度差にも、パーカーを脱ぎ着することで対応できました。

夏場でも強い海風で肌寒く感じる可能性があるため、薄手のカーディガンUVカット素材のパーカーがあると役立ちそうです。

手提げバッグ:船内を移動する際の貴重品入れ

トートバッグ

おがさわら丸の乗船中に、特に「持ってきて良かった…!」と感じたのが、財布・スマートフォン・鍵などの小物をまとめて持ち歩ける手提げバッグです。

レストランや展望ラウンジ、外部デッキなど、船室から離れて行動する機会が多く、必要なものを入れて運べるコンパクトなバッグがあると重宝します。

私は布製の小さなトートバッグを持参したため、貴重品を身に付けつつ、売店や自動販売機で購入したものも快適に持ち運べました。

また、船内や外部デッキでは写真を撮るタイミングも多く、肩掛けできるトートバッグ小型のショルダーバッグなら両手が空き、撮影もしやすくなります。

貴重品は「貴重品ロッカー(見出しリンク)」に預けるのも安心ですが、手元でまとめて持ち歩くのも、安全対策のひとつです。

軽食・お菓子:夜間や揺れが強い時間帯の栄養補給

サンドイッチとバナナ

船内ではレストランや展望ラウンジで食事を摂れますが、早朝・深夜などの営業時間外揺れの激しい時間帯は、食料を調達できる場所が限られます。

そんなときに備えて、軽食やお菓子を少しずつ持参しておくと、必要なときに手軽に栄養補給できます。

特に船酔いで体調が優れないときにも栄養補給できるよう、ゼリー飲料カットフルーツなど、消化が良いものや食べ慣れたお菓子を用意しておくと安心です。

私は菓子パン・ゼリー飲料・せんべい・グミ・飴などを持ち込み、揺れが激しいときは船室内で手軽に食事を済ませました。

おがさわら丸は食べ物の持ち込み自体は可能ですが、船内でのゴミは分別して捨てるなど、基本的なルールやマナーをしっかり守りましょう。

スリッパ・サンダル:少しの移動やシャワー利用時に便利

黒いサンダル

私が乗船中に「持って行けばよかった…」と後悔したのが、船室からトイレやシャワールームなどへの移動時に使えるスリッパやサンダルです。

おがさわら丸では船室内で靴を脱いで過ごすため、ちょっとした移動でもその都度靴を脱ぎ履きしなければなりません。

特にシャワールームにはバスマットがないため、濡れた足を拭いた後にすぐ靴と靴下を履かなければならず、揺れる船内では意外と大変でした。

次におがさわら丸を利用する際には、コンパクトに持ち運べる折りたたみ式のサンダルやスリッパを準備しようと思います。

また、小笠原諸島で島民が愛用する樹脂製ビーチサンダル「ギョサン」を、現地で購入するのも良さそうです。

酔い止め薬:船酔いしやすい方は必須!

酔い止め薬の写真

おがさわら丸の船酔い対策と過ごし方|24時間を快適に過ごすコツ」でも触れましたが、船酔いが心配な方にとって、酔い止め薬は必須アイテムです。

船内では酔い止め薬を販売していないため、必ず出港前にドラッグストアや竹芝旅客ターミナル近くのコンビニなどで購入しておきましょう。

酔い止め薬は、酔う前の服用が推奨されていることが多く、乗り物酔いしやすい方は乗船前に飲んでおくことが大切です(用法・用量をよくご確認ください)。

私はおがさわら丸の乗船時に初めて服用したのですが、想像以上に眠気を感じました。

船酔いが心配な方は、その眠気を利用して早めに寝てしまうのも、船酔い対策のひとつと言えます。

まとめ|おがさわら丸で24時間の特別な船旅へ出かけよう

今回は、おがさわら丸を利用して小笠原諸島へ渡航する際に役立つ情報を、予約から持ち物まで実体験をもとに解説しました。

片道約24時間という国内最長クラスの定期航路は、近場の船旅とは異なり事前準備が多く、最初は不安に感じるかもしれません。

しかし、予約方法・船室の選び方・船内での過ごし方・船酔い対策・電波状況・持ち物まで、ひとつひとつ確認して準備を整えれば、あとは特別な船旅を存分に楽しむだけです。

おがさわら丸では、移動時間そのものが世界遺産の島・小笠原諸島へ向かう旅の醍醐味となります。

この記事が、これからおがさわら丸へ乗船する方の準備のヒントや、小笠原旅行を計画する際の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※記事の内容は、渡島時(2026年4月)または執筆時点のものです。

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