長野県一人旅の魅力【実体験】楽しみ方・アクセス・雰囲気

旅好きが高じて、気が付けば47都道府県制覇していた生粋の国内旅行好きです。
47都道府県制覇シリーズとしてこれまで8府県を紹介してきましたが、9回目となる本記事の舞台は、県内各地に多彩な観光名所があふれる長野県。
長野県はエリアごとに雰囲気も魅力もさまざまで、豊かな自然・奥深い歴史・名湯をのんびり巡れる一人旅にぴったりの観光地です。
この記事では、47都道府県制覇した旅好きが、長野県での一人旅におすすめの観光地や温泉地、グルメまで徹底解説します。
これから長野県を旅する方向けに、日帰り・1泊2日・2泊3日の滞在日数別のモデルコースも紹介するので、ぜひ最後までチェックしていただければ幸いです。
長野県は地域ごとに異なる楽しみ方がある:自然・歴史・温泉

全国第4位の面積を誇る長野県は、各地にさまざまな観光地が点在しており、自分の興味や目的に合わせて行き先を柔軟に選べるのが強みです。
たとえば、自然に囲まれてリフレッシュしたい方は上高地や美ヶ原高原、歴史ロマンを感じたい方は松本城や善光寺、日頃の疲れを癒やしたい方は温泉地などの選択肢があります。
私は自然や静かな温泉地で心穏やかな時間を過ごすのが好きで、各地に自然の絶景・歴史的建造物・温泉文化が息づく長野県は、個人的には最高の「癒し県」だと思っています。
南北に広い長野県は、数日の旅行で全域を巡るのは難しいですが、自分が行きたいスポットや体験に合わせてエリアを絞れば、自然・歴史・温泉のすべてを満喫することも可能です。
長野県は日本のほぼ真ん中:全国各地からのアクセスも良好

長野県は日本のほぼ中央に位置しており、首都圏はもちろん、名古屋・大阪・福岡などの主要都市からも、新幹線・飛行機・車でアクセスしやすい環境が整っています。
東京駅からは北陸新幹線に乗車して最速約1時間20分で長野駅へ、名古屋駅からは特急しなのを利用して約2時間で松本駅へ着きます。
また、松本市・塩尻市にまたがる「信州まつもと空港」を利用すれば、関西方面からは約50分、福岡からは約1時間30分でアクセス可能です。
県内には長野自動車道をはじめとする3つの高速道路も通っており、車好きやマイペースに移動したい方は、ドライブがてら自家用車やレンタカーで観光するのもおすすめです。
長野県は一人旅初心者に優しい:一人旅歓迎の宿・お一人様グルメ

全国を一人旅している私が長野県を訪れた際には、温泉旅館や飲食店などで、一人でも気負いなく過ごしやすい雰囲気を感じたのが印象に残っています。
後ほど紹介する別所温泉には、「一人旅歓迎の宿」を掲げる旅館のほか、一人旅プランを提供する宿も複数あり、気兼ねなく一人での温泉旅行を楽しめるのが魅力です。
また、長野県には、さっと食べられる信州そばや、テイクアウトして公園などで食べやすいおやきなど、ソロ旅行者でも気まずさを感じることなく味わえる郷土料理も豊富。
宿泊施設の受け入れ状況は予約プランの確認が必要ですが、一人旅でも過ごしやすい施設や空気感のある長野県なら、一人旅初心者でも安心して滞在できます。
長野県一人旅におすすめの観光スポット|10エリアに厳選して紹介

長野県は南北に長く広大なため、エリアを絞って旅の計画を立てることが、無理なく一人旅を楽しむポイントです。
各エリアには、雄大な山岳風景や歴史ある神社仏閣・城郭建築、情緒豊かな温泉街まで、さまざまな魅力が点在しており、旅の目的に合わせて選べます。
以下では、長野県一人旅で訪れたいおすすめの10エリアを紹介するので、ぜひ旅行するエリアを検討する際の参考にしてみてください。
長野(長野市):善光寺・長野県立美術館

県庁所在地・長野市の中心地周辺は、公共交通機関で巡りやすく、善光寺や長野県立美術館など、歴史と芸術を自分のペースで楽しめるエリアです。
長野駅から善光寺までは、路線バスを利用して約15分。天気が良い日には、仲見世通りなど門前町の雰囲気を感じながら、約30分の道のりを歩いて向かうのもおすすめです。
約1,400年の歴史を誇る善光寺は、日本最古の仏像「一光三尊阿弥陀如来」を御本尊とする寺院で、お戒壇巡りや御朱印集めなど、心静かな時間を過ごせるスポットです。
参拝後は、隣の長野県立美術館で東山魁夷の風景画など信州の自然を描いたアートに触れられるほか、善光寺の参道沿いで信州そばなどのグルメやお土産選びも楽しめます。
戸隠(長野市):戸隠神社・鏡池

同じ長野市内でも戸隠神社周辺のエリアは、日常の騒がしさから離れて、美しい自然や神聖な空気の中でリフレッシュしたい方におすすめです。
霊山・戸隠山の麓にある戸隠神社は、約2kmに及ぶ自然豊かな参道が特徴で、樹齢400年以上の杉並木に囲まれながら歩みを進めると、心が洗われるような時間を過ごせます。
また、紅葉の名所として名高い鏡池では、まるで鏡のように戸隠連峰が水面に映り込む神秘的な風景を眺められ、周囲を1周できる遊歩道を歩けば戸隠森林植物園へも抜けられます。
戸隠エリアを効率よく巡るには、車が便利。長野駅からは観光特急バスや路線バスも運行していますが、予約が必要な場合もあるため、事前に公式サイトなどでよく確認しましょう。
参照:アルピコ交通株式会社「【特急バス】観光特急戸隠線」
参照:アルピコ交通株式会社「【70】長野 - 戸隠高原」
松本(松本市):松本城・四柱神社

城下町の情緒ある雰囲気を感じながら、自分のペースでレトロな商店街での歴史散策を満喫したいなら、松本エリアは外せません。
街のシンボルである松本城や由緒ある神社、文化施設が徒歩15分圏内にコンパクトにまとまっており、松本駅を起点にして徒歩だけで自由に散策できるのが魅力です。
国宝に指定されている松本城は、現存する五重六階の中でも日本最古の天守を持ち、雄大な北アルプスを背景に漆黒の城郭建築が映える、松本ならではの景観を眺められます。
また、城からほど近い四柱神社は「願いごとむすびの神」として有名で、城下町の縄手通りや中町通りでは、街歩きしながら一人でも入りやすい飲食店やお土産店が並んでいます。
上高地(松本市):河童橋・大正池

上高地は日本を代表する山岳景勝地であり、同じ松本市内でも松本城のある中心部とは一線を画して、雄大な山々や透き通る清流に囲まれた癒しスポットです。
上高地を象徴する河童橋からは穂高連峰や岳沢、梓川を一望でき、周囲の絶景を水面に映し出す大正池では神秘的な風景を観賞できます。
散策路は整備されている箇所も多く、特別な登山装備がなくてもスニーカーで気軽に絶景を満喫できるウォーキングコースもあります。
特別名勝・特別天然記念物に指定された自然を守るため、上高地は通年マイカー規制。各駐車場から利用するシャトルバスの利用方法や時刻表を、事前に確認しておくと安心です。
参照:アルピコ交通株式会社「さわんど駐車場~上高地シャトルバス」
参照:濃飛バス「高山・平湯温泉から上高地へ」
上高地は例年11月中旬~4月中旬まで、冬季閉山期間があります。春先や秋に訪れる予定の方は、あらかじめ開山期間をよく確認しておきましょう。
上田(上田市):上田城・別所温泉・鹿教湯温泉

真田氏ゆかりの歴史に浸りつつ名湯で癒やされたい方には、上田エリアがうってつけです。
上田市は真田一族が本拠地とした歴史あるエリアで、現在も上田城跡公園・眞田神社・長谷寺など、真田氏にまつわる観光スポットが点在しています。
上田駅から上田電鉄別所線で30分揺られると、信州最古の温泉地・別所温泉へ。
温泉街には、善光寺と合わせて訪れたい北向観音堂や八角三重塔のある安楽寺などの神社仏閣、3つの外湯と2つの足湯があり、一人旅でのんびり歩いて温泉巡りを楽しめます。
また、少し足を延ばせば湯治場として名高い鹿教湯温泉もあり、じっくりと温泉に浸かって心身の疲れを癒せるのがおすすめポイントです。
美ヶ原高原(松本市・上田市・長和町):美ヶ原高原美術館・ビーナスライン

美ヶ原高原は松本市・上田市・長和町にまたがる日本一広い高原大地で、北アルプスや浅間山をはじめとする日本百名山の山々がそびえる360度の大パノラマを楽しめます。
なかでも、私が実際に一人旅した中で印象に残っているのが、牛伏山の斜面に位置する標高約2,000mに広がる野外彫刻美術館「美ヶ原高原美術館」です。
遮るもののない開放的な草原に250点以上の現代彫刻作品が常設展示されており、太陽の光や風が刻一刻と変化する大自然の中で、異彩を放つ個性豊かなアート作品を鑑賞できます。
美ヶ原高原へ向かう道中に通る山岳ドライブルート「ビーナスライン」では、車窓から絶景の高原風景を眺められ、のんびり自然に癒されたい一人旅のドライブにもぴったりです。
降雪・積雪の多い冬季は「ビーナスライン」が閉鎖され、美ヶ原高原美術館も例年11月上旬~4月中旬にかけて休館となります。春先から秋にかけて訪問する予定の方は、道路の通行規制情報や各施設の開館状況をあらかじめ確認しておくと安心です。
駒ヶ根(駒ケ根市):千畳敷カール・駒ヶ岳ロープウェイ

駒ヶ根は中央アルプスと南アルプスに囲まれたエリアで、山岳のダイナミックなスケールを間近で体感できる「千畳敷カール」は必見です。
「千畳敷カール」は宝剣岳の山肌に広がるお椀型の地形のことで、私が旅した7月中旬は、鮮やかな緑のじゅうたんを見渡しながら、澄んだ空気の中で静かな散策を楽しめました。
駒ヶ岳ロープウェイを利用すれば、本格的な登山をすることなく一気に標高2,612mの「千畳敷カール」へ到達できるため、登山初心者でも安心して絶景を堪能できます。
ロープウェイの車窓には南アルプス連峰が広がり、荒々しい岩肌やその間を流れる滝の数々を間近に眺められる、大迫力の風景も見逃せません。
軽井沢(軽井沢町):旧軽井沢銀座通り・白糸の滝

洗練された避暑地の雰囲気と美しい自然を同時に堪能したいなら、国内屈指の高原リゾート地・軽井沢エリアがおすすめです。
軽井沢は、東京から北陸新幹線で最速約1時間と抜群のアクセスを誇り、徒歩や路線バスを使って移動しやすい商店街やショッピングスポット、景勝地が多いのが特徴。
歴史ある旧軽井沢銀座通りにはおしゃれなカフェやベーカリーが立ち並び、一人でのんびりと散策しながら、食べ歩きやショッピングを気ままに楽しめます。
街歩きの後は少し足を延ばして、地下水が絹糸のように流れ落ちる「白糸の滝」へ。滝が落ちる心地よい音と清涼感に癒される、私のお気に入りのスポットです。
小布施(小布施町):北斎館・岩松院・栗の小径

小布施エリアは、葛飾北斎ゆかりの歴史・文化が息づく落ち着いた雰囲気の街で、アートと栗グルメをのんびり味わう上品な街歩きを満喫できる観光地です。
世界的に有名な浮世絵師・葛飾北斎の専門美術館「北斎館」では、晩年の貴重な肉筆である東町・上町の祭屋台天井絵や、初期から最晩年までの傑作をじっくり鑑賞できます。
俳人・小林一茶や戦国武将・福島正則ともゆかり深い寺院「岩松院」には、北斎が晩年に手がけた天井絵「八方睨み鳳凰図」も。
北斎の大迫力のアートに触れた後は、栗の木が敷き詰められた情緒ある「栗の小径」を歩き、名産品の栗を使った限定スイーツを味わうのも小布施観光の醍醐味です。
阿智(阿智村):ヘブンスそのはら・昼神温泉

日本一と称される美しい星空を見上げ、四季折々の自然に囲まれながら温泉でくつろぐなど、とにかく自然に癒されたい方は阿智エリアが最適です。
阿智村は、環境省の全国星空継続観測で「星が最も輝いて見える場所」に選ばれた星空観賞の聖地。
なかでも、富士見台高原にある「ヘブンスそのはら」は、ゴンドラで星空を眺めながら標高1,400mまで空中散歩できるだけでなく、ガイドによる星空解説なども楽しめます。
高所にある「ヘブンスそのはら」は夏でも涼しく感じるため、麓に戻って「美肌の湯」として有名な昼神温泉で身体を温めるのが阿智村観光の定番です。
長野県一人旅におすすめの温泉地|数ある名湯から8つを厳選して紹介

長野県は全国でもトップクラスの温泉大国であり、宿泊施設のある温泉地数は、北海道に次いで全国第2位です。
参照:環境省「令和6年度温泉利用状況」
県内には豊かな自然と歴史に育まれた名湯が各地に点在しており、近隣の観光スポットとのアクセスの良さや、一人旅でも気兼ねなく滞在できる宿の有無が重要な選定基準です。
以下では、歴史ある湯治場の雰囲気を楽しみたい方から、観光やグルメを合わせて楽しみたい方まで、目的に応じて選べるおすすめの温泉地を8つに厳選して紹介します。
浅間温泉(松本市):松本城から近い「松本の奥座敷」

浅間温泉は1300年以上の歴史がある情緒豊かな名湯で、国宝・松本城から車で約10分とアクセスも良く、城下町観光とあわせて立ち寄りやすい温泉地です。
「松本の奥座敷」として古くから親しまれ、城主や家臣をはじめ、文豪たちも通ったとされる浅間温泉では、アルカリ性単純温泉で肌に優しい湯ざわりを堪能できます。
浅間温泉には、北アルプスを望む展望大浴場のある「onsen hotel OMOTO」や、シングルルームがある「浅間温泉 みやま荘」など、一人旅でもくつろげる宿が揃っています。
別所温泉(上田市):長野県最古の温泉地

別所温泉は信州最古の温泉と伝えられ、個性豊かな外湯や足湯、歴史ある神社仏閣が徒歩圏内に点在する落ち着いた雰囲気が魅力の温泉地です。
レトロ可愛い写真スポットである「別所温泉駅」をスタートし、趣ある街並みを自分のペースで歩きながら、湯めぐりと神社仏閣への参拝をゆっくり楽しめます。
「一人旅歓迎の宿」を掲げる「信州別所温泉 旅宿 上松や」や、個室の食事処がある「別所温泉 観音様となりの宿 かしわや本店」など、一人旅向けの宿が多いのが魅力です。
私は「一人旅歓迎」の雰囲気がただよう別所温泉がお気に入りで、一人でふらっと何度か訪れています。別所温泉の一人旅におすすめの宿や観光モデルコースの詳細は、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。
鹿教湯温泉(上田市):冬の氷灯ろうが幻想的

鹿教湯温泉(かけゆおんせん)は、文殊菩薩が鹿に姿を変えて湯の場所を教えたという伝説が残る、静けさに包まれた湯治場です。
山と渓谷に囲まれたやすらぎの環境が整っており、日常の喧騒から離れて、柔らかく身体の芯から温まる名湯で心身をじっくり休めたい一人旅に向いています。
心温まる家庭料理を味わえる「かつら旅館」や、周囲の自然を眺めながら温泉に浸かれる「つるや旅館」など、一人旅でも気兼ねなくくつろげるお宿が多いのも特徴です。
例年12月末~1月末頃までは、五台橋・文殊堂・温泉薬師堂が「氷灯ろう」の幻想的な光に包まれる「氷灯ろう夢祈願」が開催されています。「氷灯ろう夢祈願」の魅力や詳細は、以下の記事で詳しく紹介しています。
上諏訪温泉(諏訪市):諏訪湖畔に広がる温泉郷

上諏訪温泉は諏訪湖の東岸に位置する、湖の美しい景観と豊富な湯量を誇る温泉地で、江戸時代から続く歴史ある名湯です。
JR上諏訪駅から徒歩圏内に宿や観光スポットが集まっており、レトロな洋風建築が特徴的な国の重要文化財「片倉館」をはじめ、日帰りで立ち寄れる温泉も充実しています。
レトロモダンな一人旅客室が用意された「上諏訪温泉 しんゆ」を筆頭に、諏訪湖の美しい湖面を眺めながら、優雅なひとり時間を過ごせる宿も多くあるのが嬉しいポイントです。
渋温泉(山ノ内町):ノスタルジックな温泉街

渋温泉は開湯1300年を誇る温泉地で、石畳の通り沿いに木造建築の旅館が立ち並ぶ、昔ながらのノスタルジックな情景が残る温泉街です。
渋温泉の宿泊者は、地元の方が日々利用する9つの共同浴場の鍵を借りて「九湯めぐり」を無料で楽しめるため、浴衣と下駄で石畳を歩きながら温泉街の雰囲気を肌で感じられます。
一人旅歓迎のプランが用意された「信州渋温泉 渋白銀屋旅館」では、どこか懐かしい純和風の空間でくつろぎながら、信州の素材を活かした郷土料理を味わうのが醍醐味です。
昼神温泉(阿智村):星空の村にある「美肌の湯」

昼神温泉は南信州の山あいにある「日本一の星空」で有名な阿智村に位置しており、強アルカリ性の滑らかな「美人の湯」が特徴の温泉郷です。
春は花桃・夏は深緑・秋は紅葉・冬は雪化粧と、四季の自然に囲まれながら、肌に優しい良質なお湯はもちろん、365日毎朝開催される「昼神朝市」での買い物などを楽しめます。
「昼神温泉 信州公共の宿 鶴巻荘」や「昼神温泉 湯元ホテル 阿智川」など、一人宿泊OKな宿もあり、「ヘブンスそのはら」での星空観賞の拠点にもぴったりです。
野沢温泉(野沢温泉村):充実した外湯で温泉巡り
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野沢温泉は村名に唯一「温泉」が付く伝統的な湯の街で、豊かな自然に恵まれた静かな温泉街では、13もの外湯が地元の方々の生活に深く根付いています。
13の外湯はすべて徒歩で巡れるほか、温泉街に27ヶ所ある集印集めや温泉たまご作り体験、カフェ巡りなど、一人でも存分に温泉旅行を楽しめるのが野沢温泉の魅力です。
野沢温泉発祥の源泉を引く「お宿てらゆ」や、宮大工による湯屋建築造りの大浴場が魅力の「旅館さかや」など、ぜひ趣ある宿でくつろぎの一人時間を過ごしてみてください。
七味温泉(高山村):知る人ぞ知る静かな秘湯

七味温泉は、松川渓谷沿いに点在する8つの温泉「信州高山温泉郷」の最奥部に位置し、山深い自然の中にひっそりと佇む秘湯です。
成分が異なる7つの源泉を混合していることが名前の由来とされており、エメラルドグリーンがかった乳白色の神秘的なお湯を、自然の音だけに包まれながら堪能できます。
七味温泉で宿泊できるのは、全5客室の「紅葉館」のみ。一人旅での利用は「要問合」となっているため、電話予約時によく確認しましょう(紅葉館は電話予約のみ)。
私が宿泊した「渓山亭」は、残念ながら2026年10月現在は閉業となっているようです。紅葉館のほか、日帰り入浴専用施設「山王荘」でも七味温泉のお湯を体験できます。
長野県一人旅におすすめのご当地グルメ|そば・おやき・郷土料理

長野県への一人旅では、豊かな自然と澄んだ水に育まれたバラエティ豊かなご当地グルメを味わうのも、大きな楽しみのひとつです。
内陸部ならではの食文化が色濃く残る信州には、伝統的な郷土料理から地元のB級グルメまで、一人でも気兼ねなく味わえる名物が揃っています。
以下では、長野県へ一人旅する際にぜひ味わいたい、一人客でも気軽に楽しめるご当地グルメを5つに厳選して紹介します。
信州そば(長野市・伊那市など)

長野県を代表する名物料理である信州そばは、寒暖差のある高冷地の気候と清らかな水によって作られる、風味豊かな味わいを堪能できる逸品です。
「日本三大そば」に数えられる「戸隠そば」や、大根の搾り汁と焼き味噌を合わせたつゆでいただく「高遠そば」など、同じ信州そばでも各エリアでさまざまな食べ方を楽しめます。
信州そばはさっと食べられることが多く、県内の蕎麦屋にはカウンター席を備えた店舗もあるため、一人旅でも気兼ねなく美味しい長野県名物を味わえます。
おやき(北信地方・中信地方)

おやきは、小麦粉やそば粉を練った生地で季節の野菜などで作った餡を包んで焼いた長野県の代表的な郷土料理です。
山間部が多く寒冷な気候で米の栽培が難しかった信州において、小麦や蕎麦を使ったおやきが、代用の主食として日常の食事を支えてきた歴史的な背景があります。
観光地の散策ルートには焼き立てのおやきをテイクアウトできる専門店も多く、小腹が空いた際の手軽なファストフードとして、一人旅の途中で気軽に味わえるのが魅力です。
信州サーモン(安曇野市)

信州サーモンは「ニジマス」と「ブラウントラウト」を掛け合わせた魚で、長野県の水産試験場が長い歳月をかけて開発した独自の養殖ブランド品種です。
豊かな雪解け水で丁寧に育てられており、川魚特有のクセや臭みが少なく、きめ細やかな肉質と上品な旨味を堪能できます。
信州サーモンは安曇野市をはじめとする県内各地の飲食店で、刺身や海鮮丼など多彩なメニューが提供されており、一人旅ならランチの定食で贅沢に味わうのがおすすめです。
野沢菜漬け(野沢温泉村)

野沢菜漬けは野沢温泉村が発祥とされる漬物で、寒さが厳しい冬でも青菜を食べられるように考えられた、信州の冬を代表する伝統的な保存食です。
寒さに当たることで甘く柔らかくなった野沢菜を使用した野沢菜漬けは、爽やかなみずみずしさと程よくまろやかな塩味を楽しめます。
旅館の朝食や飲食店での付け合わせ、おやきの定番の具材として味わえることが多いほか、お土産として持ち帰るのにも向いている名物グルメです。
山賊焼き(中信地方)

山賊焼きは、ニンニクを効かせた醤油ベースの特製タレに漬け込んだ鶏の一枚肉に片栗粉をまぶし、一枚まるごと油で揚げた長野県のB級グルメです。
松本市・塩尻市を中心とする中信地方で長年愛されているソウルフードで、外は香ばしくサクサク、中はしっとり柔らかい食感を味わえます。
ボリューム満点で食べ応えがあり、地元の食堂でのランチや居酒屋での夕食として、一人でも気兼ねなくガッツリ食事を楽しみたいときにぴったりです。
長野県一人旅のモデルコース【3選】日帰り・1泊2日・2泊3日

長野県での一人旅をマイペースに満喫するには、滞在期間に合わせて無理のない移動ルートを組むことが大切です。
広大なエリアに魅力が点在しているからこそ、事前に旅の拠点を絞り込んでおくことが、その土地の名所やグルメを楽しみ尽くす鍵となります。
以下では、日帰りで気軽に楽しめる定番ルートから歴史やアートに触れる1泊2日コース、2泊3日で自然を巡るモデルコースまで詳しく解説していきます。
【日帰り】長野で神社・アート・グルメを楽しむ王道コース

8:00 東京駅 発
~JR北陸新幹線~
9:30 長野駅 着
~仲見世通りを散策しつつ~
10:30 善光寺 着
~参道沿いで信州そばなどのランチ~
12:30 善光寺 発
12:35 長野県立美術館 着
~本館・東山魁夷館を鑑賞~
14:30 長野県立美術館 発
~徒歩~
14:35 いろは堂 善光寺仲見世店 着
~おやきを味わいつつ休憩~
15:00 いろは堂 善光寺仲見世店 発
15:10 「善光寺大門」バス停 発
~路線バス~
15:25 「長野駅」バス停 着
~長野駅でお土産選び~
16:25 長野駅 発
~北陸新幹線~
18:15 東京駅 着
【1泊2日】上田で歴史・温泉・アートに触れる充実コース

【1日目】
8:00 東京駅 発
~JR北陸新幹線~
9:30 上田駅 着
~レンタカーを借りる~
10:00 上田駅 発
10:05 上田城跡公園 着
~眞田神社も含めて散策~
11:30 上田城跡公園 発
11:35 北国街道・柳町 着
~信州そばなどのランチ~
12:45 北国街道・柳町 発
13:10 別所温泉 着
~温泉街での散策~
~温泉に浸かってゆっくり過ごす~
【2日目】
9:00 別所温泉 発
~ビーナスラインをドライブしつつ~
10:00 美ヶ原高原美術館 着
~アート鑑賞・「道の駅 美ヶ原高原」でランチ~
13:30 美ヶ原高原美術館 発
14:30 鹿教湯温泉 着
~日帰り入浴~
16:00 鹿教湯温泉 発
16:30 上田駅 着
~上田駅でお土産選び~
17:30 上田駅 発
~北陸新幹線~
19:00 東京駅 着
・冬季はビーナスライン閉鎖のため、美ヶ原高原美術館も閉館となります。
・12月末~1月末頃に長野県を旅する場合は、夕方~夜にかけて鹿教湯温泉で「氷灯ろう夢祈願」を楽しみ、温泉に1泊するのもおすすめです。
【2泊3日】阿智・駒ヶ根・美ヶ原を巡る自然ドライブコース

【1日目】
8:00 東京駅 発
~JR北陸新幹線~
9:30 上田駅 着
~上田駅周辺でレンタカー借りる~
10:00 上田駅 発
11:40 菅の台バスセンター 着
~周辺でランチ~
12:40 菅の台バスセンター 発
~路線バス~
13:10 ロープウェイ「しらび平駅」着
13:30 ロープウェイ「しらび平駅」発
~駒ヶ根ロープウェイ~
13:37 ロープウェイ「千畳敷駅」着
~千畳敷カール~
14:30 ロープウェイ「千畳敷駅」発
~駒ヶ根ロープウェイ~
14:37 ロープウェイ「しらび平駅」着
15:50 ロープウェイ「しらび平駅」発
~路線バス~
16:20 菅の台バスセンター 着
16:30 菅の台バスセンター 発
17:10 昼神温泉 着
18:00~21:00頃 「ヘブンスそのはら」のナイトツアーへ
【2日目】
~昼神温泉 散策~
9:00 昼神温泉 発
11:00 沢渡(さわんど)駐車場 着
11:30 さわんどバスターミナル 発
~シャトルバス~
12:00 上高地 着
~遊歩道の散策・ランチ~
15:15 上高地 発
~シャトルバス~
15:41 さわんどバスターミナル 着
15:45 沢渡(さわんど)駐車場 発
17:00 鹿教湯温泉 着
~温泉に浸かってゆっくり過ごす~
【3日目】
8:30 鹿教湯温泉 発
~ビーナスラインをドライブしつつ~
9:30 美ヶ原高原美術館 着
~アート鑑賞・「道の駅 美ヶ原高原」でランチ~
12:30 美ヶ原高原美術館 発
13:30 別所温泉 着
~温泉巡り~
15:30 別所温泉 発
15:45 上田駅 着
~上田駅でお土産選び~
16:30 上田駅 発
~北陸新幹線~
17:50 東京駅 着
この2泊3日のモデルコースは移動距離がかなり長いため、必要に応じて公共交通機関を組み合わせながら、無理なく長野県の美しい自然を満喫してみてください。
まとめ|長野県で自然・温泉・グルメに癒される一人旅へ

長野県は雄大な自然風景や歴史ある街並み、温泉大国の名湯や豊かな食文化がエリアごとに根付いており、一人旅に最適な魅力にあふれた県です。
各エリアでまったく異なる表情を見せる長野県では、事前に訪れるエリアを絞り込み、移動手段や宿を確保しておくことで、初めての一人旅でも安心して楽しめます。
気になるエリアに合わせて今回紹介したモデルコースを参考に、ぜひあなただけの特別な信州一人旅を満喫してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※記事の内容は、執筆時点の情報です。








