島旅初心者の離島選びで確認したい【5つのポイント】

島旅初心者が旅先の離島を選ぶ際には、島ならではのポイントを事前に確認しておくことが大切です。
離島はアクセスが特殊であるうえ、お店や宿の数が限られているなど、本土での国内旅行と比べて、あらかじめ島の環境に合わせた準備が欠かせません。
この記事では、47都道府県制覇&20島以上旅した島好きが、「これから島旅してみたい」と考えている方向けに、旅先として選びやすい離島を実体験を交えながら紹介します。
まずは、島旅初心者が離島選びでチェックしたい、アクセス・島内の移動手段・宿泊施設・生活事情・過ごし方という5つのポイントから詳しく見ていきましょう。
島へのアクセス:飛行機・船どっち?

離島は海に囲まれているため、アクセスには飛行機や船の利用が欠かせません。
島内に空港があり飛行機が使える島(石垣島・伊豆大島など)もありますが、佐久島・小豆島・久高島など、空港がなく船でしかアクセスできない島もあります。
船でのアクセスは離島旅行の醍醐味とも言えますが、船旅や船酔いへの不安がある方は飛行機で行ける島を選ぶなど、安心して楽しめる旅先を選ぶのがおすすめです。
同じ船でも、小型の高速船と大型のフェリーでは所要時間や船内設備が異なるため、目的地の島へ運航する船の種類もあらかじめチェックしておきましょう。
島内の移動手段:公共交通機関はある?車は使える?

島内の移動手段も、現地での過ごし方を大きく左右する要素です。
大きな島(佐渡島・伊豆大島・小豆島など)では路線バスやレンタカーを利用できる一方、小さな島(佐久島・久高島など)は徒歩やレンタサイクルでの移動が中心となります。
当日の天候に左右されず観光したい方は路線バスやレンタカーを使える島、離島の風を感じながらのんびり巡りたい方は徒歩やレンタサイクルで移動できる島を選ぶと良いでしょう。
レンタカーは台数に限りがある場合もあるため、旅程が決まったら早めに予約しておくのがセオリーです。
島内の宿泊施設:宿泊施設は整っている?ホテルはある?

離島には、佐渡島・石垣島などホテルが選べる島もあれば、佐久島・久高島といった民宿などの小規模な宿が中心の島もあります。
島旅での宿泊先は選択肢が限られる場合も多く、特に人気の宿は早々に予約が埋まってしまうことも。
島によっては現地で宿泊先を確保しにくいため、島と旅程を決めたら、渡島前にできるだけ早めに予約しておきましょう。
また、早朝や夜に営業している飲食店が限られる島も多いため、朝食・夕食なしプランで宿泊する場合は、店舗の営業時間を確認しておくと安心です。
島内の生活事情:買い物・ATM・電波など利便性はどう?

島内に24時間営業のコンビニやドラッグストア、ATMがない島もあるため、現金や使い慣れた日用品、常備薬などは本土で用意しておくのが基本です。
離島では「足りなければ現地で調達すれば良い」という考えが通用しない場面もあるため、現地の生活事情は事前にある程度把握しておく必要があります。
また、離島でもスマホの電波が通じる場合がほとんどですが、集落から離れた場所や山間部は電波が弱くなることも珍しくありません。
電波のないエリアでも困らず観光できるよう、地図アプリをオフラインで利用できるよう保存しておくなど、ちょっとした工夫が快適な島巡りにつながります。
島の観光・過ごし方:観光スポット・アクティビティ・雰囲気は?

島選びでは、知名度や観光スポットの数よりも、島の雰囲気と自分が理想とする過ごし方が合うかどうかを意識すると、自分に合った島を見つけやすくなります。
訪れる島によって、島内の雰囲気や観光スポットの種類、体験できるアクティビティが大きく異なり、過ごし方も驚くほど変わるためです。
島独自の歴史や文化に触れられる佐渡島・伊豆大島、海の美しさを感じられる小笠原諸島・石垣島、自然とアートの融合を楽しめる佐久島・小豆島など――
海や山など自然を肌で感じるアクティビティの旅、島ならではの観光スポットを巡る旅、のんびり島時間に癒される旅など、目的に応じて旅先を決めるのが離島選びのポイントです。
島旅初心者におすすめの離島【7選】実際に旅した体験談から解説

初めての島旅では、アクセスの良さや島内での利便性、現地での観光のしやすさなど、さまざまな要素を組み合わせて自分に合った島を選ぶのがおすすめです。
島へ渡るまでの時間や島内観光の便利さは島ごとにまったく違うため、自分の好みや体力、休みの長さに応じて選ぶことで、初めてでも無理なく楽しめます。
ここからは、実際に筆者が旅したなかでも、特に島旅初心者におすすめしたい伊豆大島・小笠原諸島・佐渡島・佐久島・小豆島・久高島・石垣島の7島を詳しく紹介します。
7つの島について詳しく知りたい方は、各島紹介の最後にある「合わせて読みたい」の関連記事もぜひ参考にしてみてください。一人旅の実体験をもとに、各島の観光スポット・グルメ・モデルコースなどを分かりやすくまとめています。
伊豆大島(東京都):都心からアクセス抜群の「火山の島」

伊豆大島は、東京都心にある竹芝桟橋から高速ジェット船で約1時間45分と気軽に渡れる、島旅の入門にぴったりの島です。
島の中央にそびえる三原山は「火山の島」ならではの壮大な景色に包まれ、噴火の跡が残る裏砂漠には、まるで月面に降り立ったかのような荒涼な風景が広がっています。
約1万8千年前から火山灰が幾重にも降り積もった「地層大切断面」や、川端康成『伊豆の踊子』にゆかりのある「波浮港見晴台」など、海沿いの絶景ポイントも外せません。
島内の移動はレンタカーが便利ですが、路線バスも走っており、車を運転しない方でも天候に左右されず島の魅力を巡れます。
小笠原諸島(東京都):島好き憧れの「日本で一番遠い島」

小笠原諸島は片道24時間の船旅でたどり着く「日本で一番遠い島」で、世界遺産に登録された手つかずの自然や固有の動植物に出会える、旅好き・島好きにとって憧れの島です。
「初心者なのに小笠原諸島?」と思うかもしれませんが、旅行者を歓迎する雰囲気や、基本的に現地のガイドツアーを組み合わせる旅のスタイルは、島旅に慣れない方にもぴったり。
とはいえ、本土からの唯一の定期船「おがさわら丸」は6日に1便のみ(片道24時間)とアクセスのハードルを考えると、初めての島旅としては正直少し背伸びすることになります。
ですが、透き通った海が広がるビーチや海のアクティビティ、のんびりとした島時間など、島旅のはじまりにその真髄に触れてみたい方は、ぜひ検討してみてください。
佐渡島(新潟県):日本海の豊かな自然にトキが舞う「鉱山の島」

佐渡島は世界文化遺産に登録された「佐渡島の金山」や、絶景のパワースポットとして知られる「大野亀」、野生復帰が進むトキなど、バラエティに富んだ観光を楽しめる島です。
新潟港から両津港まではジェットフォイルなら約1時間強で渡れるうえ、島内にはスーパー・コンビニ・ドラッグストアなどが揃っており、不便を感じることも少ないでしょう。
また、佐渡島は観光だけでなく、新鮮な海鮮を味わえる本格的な寿司店や海沿いのおしゃれなパン屋、佐渡牛を味わえる洋食店など、地元グルメを楽しめる飲食店も多くあります。
佐渡島は土日を使った1泊でも定番スポットは巡れますが、面積は東京23区の約1.4倍と広いため、島内全域をゆっくり巡りたい方は、ある程度余裕を持った日程がおすすめです。
佐久島(愛知県):三河湾に浮かぶ自然豊かな「アートの島」

佐久島は西尾市の一色港から定期船で約20分ほどでアクセスできる、レンタサイクルや徒歩でのんびり回りやすい初心者向けの島です。
島のあちこちにアート作品が点在しており、珍しい紫色の「新谷海岸」や趣ある黒壁の集落などもあるため、作品を探しながら歩くだけでも楽しめます。
三河湾に囲まれた豊かな自然とアートが融合した癒しの風景は、写真スポットとしても人気があり、カメラを片手に巡る初めての離島一人旅にもぴったりです。
島内にはコンビニやドラッグストアはなく、個人商店のみのため、特に宿泊する方は、食料や日用品などの必要なものは基本的に本土で揃えておきましょう。
小豆島(香川県):瀬戸内海の自然とアートが織りなす「オリーブの島」

小豆島は高松港から最短約35分で行ける島で、アート・自然・歴史とさまざまな観光スポットにあふれており、初めての島旅でも安心して訪れやすい島です。
フォトスポットとして有名な「小豆島オリーブ公園」や、干潮時のみに現れる神秘的な「エンジェルロード」など、瀬戸内海の穏やかな景色の中でゆったりと島時間を過ごせます。
3年に1度開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」の舞台でもあり、開催期間中はもちろん、それ以外の期間でも自然と調和した個性豊かなアートに浸れるのも魅力です。
私は2泊3日で小豆島・直島・豊島でのアート巡りを楽しめたため、アート好きの方は、近隣の島へもぜひ合わせて渡ってみてください。
久高島(沖縄県):沖縄本島から日帰り観光できる「神の島」

久高島は沖縄本島の安座真港から高速船に乗って約15分の位置にあり、日帰りでも気軽に訪れられる島旅デビューにうってつけの島です。
琉球開びゃくの神話にまつわる「神の島」として知られ、島内には「御嶽(うたき)」と呼ばれる祈りの場が点在しており、静かで神聖な空気に触れられます。
小さな島のため島内はレンタサイクルや徒歩での移動が中心ですが、島の玄関口・徳仁港から徒歩圏内にも美しいビーチなど見どころが集まっており、ゆったり観光を楽しめます。
久高島では「御嶽」や「拝所(うがんじゅ)」など立入禁止のエリアもあるため、島の文化に敬意を払い、ルールやマナーを守って過ごしましょう。
石垣島(沖縄県):美ら海と街がすぐそこに「南国リゾートの島」

石垣島は、那覇空港や羽田空港から飛行機で直接行ける便利なアクセスに加え、宿泊・食事・買い物面も充実しており、初めての島旅にもってこいの島です。
島の中心地である「美崎町」や「大川」と呼ばれるエリアには市街地が広がり、ホテル・コンビニ・飲食店・公設市場などが揃っているため、買い物に困ることもありません。
少し足を延ばせば、グラスボートで海中をのぞける「川平湾」や島の最北端である「平久保崎灯台」など、エメラルドグリーンの海を間近に感じられるスポットも豊富にあります。
美崎町にある「石垣港離島ターミナル」からは、竹富島・西表島・黒島・小浜島・鳩間島など近隣の島々へ向かう高速船が出港しており、八重山諸島巡りの拠点にも便利です。
島旅初心者が現地での観光を満喫するコツ|島好きの過ごし方を紹介

島旅ビギナーが島巡りを存分に楽しむコツは、本土とは異なる現地事情を踏まえた準備を整えたうえで、時間に余白を持ってとにかくマイペースに「島時間」を過ごすことです。
離島では予定を詰め込むより、せかせかした日常から離れて、何もしない時間をゆっくり味わうのも、穏やかな時間が流れる島ならではの醍醐味だからです。
ここでは、20島以上を旅した筆者が、離島旅行で観光を満喫するために意識しているコツやお気に入りの過ごし方を3つ紹介します。
営業時間や交通手段を事前に確認する:島時間の余白を感じながら巡る

島旅では、観光施設や飲食店の営業時間と公共交通機関の時刻表をもとに予定を組み、空いた時間で島ならではのゆったりとした時間を満喫するのが向いています。
離島の観光スポットやお店は営業時間が短かったり、島の生活に合わせて定休日があったりと、本土の感覚で動くと「行ったのに空いてなかった…」という事態になりかねません。
また、飛行機や船は天候により到着時間が前後する可能性もあるため、ある程度余裕を持って計画を立てておくと、万が一予定が崩れた場合でも慌てずに対応できます。
時間に余白ができたときは、隙間時間に気になったスポットへ立ち寄ったり、海風を浴びながらぼーっと過ごしたりと、ゆったり流れる「島時間」を味わうチャンスです。
その島にしかない風景を写真に残す:絶景ポイント・カメラ機材の準備

離島への旅行では、そこにしかない海の絶景や珍しい動植物、島の穏やかな日常を、思い出として写真に残すのも楽しみのひとつです。
最近はスマホでも十分きれいな写真を撮影できますが、被写体によっては、ミラーレスやコンデジなどの専用カメラを持参すると、より思い通りの写真を残しやすくなります。
エメラルドグリーンに輝く海やノスタルジックな港町の路地、亜熱帯の動植物など、時間帯によってがらりと表情を変える島の風景を、ぜひじっくりと切り取ってみてください。
スマホで撮影する場合には、潮風や砂から守るスマホ専用の防水ケースや、充電切れに備えたモバイルバッテリーがあると便利です。
日常の喧騒から離れた癒し時間を過ごす:波音や風を聞きながら読書

私は旅好きであり読書好きだからかもしれませんが、波音や風に身をゆだねて読書する時間は、島旅の癒しをより深く感じられる瞬間だと感じます。
忙しさに追われがちな日常では、何かと気が焦って常に何かを考えている方や、そもそもゆっくり読書する時間すら取れない、という方も多いのではないでしょうか。
そんなときは、浜辺のベンチや宿のラウンジでお気に入りの1冊を開き、ぜひ「大自然に囲まれながらあえて本を読む」贅沢なひとときを過ごしてみてください。
紙の本が重く荷物が増えるのが気になる方は、出発前に電子書籍をスマホやタブレット端末へ保存しておくと、電波がない船上や機内でも快適に読めます。
島旅初心者が抱く離島旅行のよくある質問(FAQ)

初めて島旅を楽しむ際には、「船酔いしたらどうしよう?」「島ならではの必要な持ち物ってあるのかな?」といった不安を抱く方も多いのではないかと思います。
離島旅行は本土での旅と違い、「必要なら現地で何とかする」ことが難しい場面も。
そのため、島ならではの現地事情や必要な準備を事前に知っておくことで、滞在先で困る場面や不安をぐっと減らせるはずです。
以下では、島旅初心者が気になりやすい船酔い・持ち物・一人旅の3つについて、実体験を交えて解説します。
フェリーや高速船での船酔いが心配…対策はある?

フェリーや高速船での船酔いへの不安がある場合、乗船する時期や座席選び、酔い止め薬の服用など、リスクを最小限に抑える対策がいくつかあります。
揺れは航路や船の大きさ、当日の天候でも変わるため、初めて船に乗る方や慣れていない方は、まずは乗船時間の短い島を選ぶのがおすすめです。
島の立地や現地の気候にもよりますが、特に冬や台風シーズンは海が荒れて揺れが大きくなりやすいため、できるだけ海況が穏やかな季節を選ぶのもポイント。
可能であれば揺れを感じにくい座席(船体の中央付近・低層階)を選び、空腹でも満腹でもない「腹八分目」を意識するなど、乗船当日にできる対策もあります。
酔い止め薬は船内で販売されていない場合が多いため、使用する予定がある方は、必ず乗船前に準備しておきましょう。
島旅ならではの持ち物はある?どんなものがあると便利?

島旅の持ち物は、洗面用具・貴重品類・常備薬・衛生用品を中心とする基本的なアイテムに加え、紫外線対策グッズや島での過ごし方に合わせた準備が欠かせません。
たとえば、店舗・ATM・医療機関が限られる島も多いため、現金や常備薬、使い慣れた日用品は現地で足りなくならないよう、少し多めに持参するのが島旅の鉄則です。
また、夏や南の島への旅行では、紫外線や亜熱帯の高温多湿な気候に備えて、通気性・速乾性に優れたウェアや帽子、サングラスなど、快適に過ごせる工夫も必須です。
海や山で使うアクティビティ用品や、地図・カメラアプリの多用を想定したモバイルバッテリーなど、島での過ごし方や楽しみ方に応じて、必要な準備を入念に整えましょう。
島旅ならではの持ち物を漏れなく準備したい方は、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。島旅で必要な持ち物や便利グッズを、カテゴリ別のチェックリスト付きで詳しく解説しています。
島旅は一人旅でも楽しめる?寂しくならない?

島旅は、一人旅でも十分に楽しめます。
というよりも、むしろ一人旅だからこそ、離島の魅力である息をのむような風景や自然に包まれた静けさを、贅沢にも自分のペースで存分に体験できます。
また、島では宿泊先・飲食店のオーナーさんや現地のガイドさんといった島民の方々や、自分と同じ一人旅行者との温かい会話が生まれることも多く、寂しさはあまり感じません。
それでも静かな島での一人旅で寂しく感じそうな方は、現地のガイドツアーに参加したり、共有スペースのある宿を選んだりと、人と交流する機会を作るのも良さそうです。
なお、宿やアクティビティなどは一人客に対応していない場合もあるため、予約時にプランの詳細をよく確認し、早めに予約を進めましょう。
まとめ|まずは自分に合った離島を選んで島旅の第一歩を

初めての島旅先を選ぶ際は、島へのアクセスや現地での利便性、島内で楽しめるアクティビティなど、5つのポイントを押さえて検討するのがおすすめです。
離島へは船や飛行機で渡る必要があるうえ、移動手段や食事・買い物ができる店舗が限られるなど、現地事情も本土での旅行とは異なるためです。
とはいえ、旅先の離島を選ぶときには、「SNSで見た景色を見に行きたい!」「ずっと憧れていた!」など、ある種のインスピレーションも大切。
あまり深く考えすぎず、旅の目的やスタイルに合う「自分が行ってみたい島」を見つけて、ぜひ島旅の第一歩を踏み出してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※記事の内容は、執筆時点の情報です。















