おがさわら丸の持ち物準備のポイント|船旅ならではの特徴と備え
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世界自然遺産の秘島・小笠原諸島へは、東京・竹芝桟橋と父島・二見港を結ぶ唯一の定期船「おがさわら丸」でのアクセスが一般的です。
おがさわら丸の航海は片道24時間で、船内で1泊するため、快眠グッズや暇つぶしアイテムなど、船内泊ならではの持ち物を揃えることが快適な船旅への鍵を握ります。
航海のほとんどで外洋を進むおがさわら丸では、電波が届かなくなる時間帯が多いほか、海況によっては大きく揺れる場合もあるなど、事前に押さえておきたいポイントも。
そこで今回は、実際におがさわら丸で小笠原諸島を一人旅した実体験をもとに、乗船時に揃えたい持ち物を徹底解説します。
必需品からあって良かった持ち物、持って行かず後悔したアイテムまで紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
まずは、おがさわら丸の持ち物を準備するにあたり、押さえておきたい3つのポイントから見ていきます。
船酔い対策グッズは必須!外洋を進むおがさわら丸の揺れは油断禁物

おがさわら丸に乗船する際は、船酔い対策を意識した持ち物選びが欠かせません。
遮るもののない外洋を進む航海では、海が荒れている日は揺れが大きくなりやすく、普段は乗り物酔いしない方でも油断は禁物です。
酔い止め薬(船内での販売はありません)はもちろん、船酔いの原因になりやすい空腹を避けるための軽食など、ひと工夫の備えが快適な船旅を左右します。
また、船酔いを感じる前に眠りにつけるよう、アイマスクや折りたたみ枕などの快眠グッズも揃えておくと安心です。
船内泊を快適に過ごすには:着替え・寝具類・快眠アイテムの用意を

おがさわら丸では船内で一晩を過ごすため、着替えや寝具類、快眠アイテムといった宿泊のための準備が不可欠です。
ホテルのように、寝間着やふわふわの枕、アメニティ類がすべて揃っているわけではないため、必要なものは自分で用意しなければなりません。
おがさわら丸では、利用する船室の等級により設備やアメニティが異なります。
| 寝具類 | 設備 | アメニティ | |
|---|---|---|---|
| 特等 (スイート) | キングサイズベッド・掛け布団・枕 | バス・トイレ・テレビ・冷蔵庫・ドライヤー etc.. | 室内着・スリッパ・タオル・歯ブラシ etc.. |
| 特1等 (デラックス) | シングルサイズベッド・掛け布団・枕 | バス・トイレ・テレビ・冷蔵庫・ドライヤー etc.. | 室内着・スリッパ・タオル・歯ブラシ etc.. |
| 1等 (スタンダード) | シングルサイズベッド・掛け布団・枕 | テレビ etc.. | タオル・スリッパ・歯ブラシ etc.. |
| 特2等 (プレミアムベッド) | マットレス・掛け布団・枕 | 各席にテレビ・コンセント | ー |
| 2等 (エコノミーベッド/エコノミー) | マットレス・キルトケット・角枕 | 【寝台】各席にコンセント 【和室】共用コンセント | ー |
参照:小笠原海運株式会社「船室」
特等・特1等以外は寝間着の用意はなく、2等の枕はコンパクトで硬めの角枕(かくまくら)のみです。
予約した船室の設備に合わせて、リラックスウェアや寝具類、快眠アイテムなど、船内でゆっくり休めるよう持ち物を準備しましょう。
電波の届かない24時間をどう過ごす?暇つぶし対策グッズの準備を

おがさわら丸での船旅を快適にするには、ネットにつながらない時間の過ごし方を事前に考えておくのがおすすめです。
外洋に出ると電波が届きにくくなり、航行中は竹芝桟橋から約3時間程度、父島・二見港から約30分程度を除いて、通信できない時間が続きます。
紙の本を持ち込んだり、事前に動画や電子書籍をダウンロードしておいたりと、通信環境に頼らない過ごし方を用意しておくと安心です。
2025年6月から有料Wi-Fiサービス「Starlink」が導入されていますが、滅多にない「強制的なデジタルデトックス」の好機として、のんびり過ごしてみてはいかがでしょうか。
参照:小笠原海運株式会社「【お知らせ】おがさわら丸船内におけるStarlink(Wi-Fi)提供の有料サービスについて」
船旅にあると便利な暇つぶしグッズは、後ほど「おがさわら丸の持ち物【カテゴリ別】⑤暇つぶしグッズ」で紹介します。
おがさわら丸の荷物持ち込みルール|規定の大きさ・重さ以下の2つまで

おがさわら丸へ持ち込みできる荷物は、規定の大きさ・重さの条件を満たすものが1人2個までと決まっています。
このルールを知らずに荷造りを進めると、当日慌てて荷物を預けることになりかねません。
なお、規定を超える荷物でも、「手小荷物」(縦2m以下・重さ30kg以下)や、自転車・オートバイなどの「一般貨物」は、決められた時間内に有料で預けられます。
通常の旅行であれば、スーツケースとサブバッグ(私はリュック)の2つに収まることがほとんどなので、特別な心配はいりません。
参照:小笠原海運株式会社「お持ち込み可能なお荷物」
おすすめのバッグ3種類と使い分け|スーツケース・サブバッグ・手提げ

おがさわら丸での船旅では、スーツケース・サブバッグ・手提げバッグの3種類を用意しておくと、用途ごとに使い分けられて便利です。
24時間の船旅で必要な持ち物と、父島・母島での滞在に必要な荷物は異なるため、使う場面ごとに分けて整理しておくとストレスなく過ごせます。
以下では、それぞれのバッグの役割と選び方について詳しく解説していきます。
スーツケース:5泊6日の荷物をまとめるメインバッグ

スーツケースは、小笠原旅行全体の着替えや洗面用品をまとめて運べるメインバッグとして活用します。
小笠原諸島への旅行はおがさわら丸の運航スケジュールの都合上、GWや夏休みなど一部期間以外は、「1航海」と呼ばれる「5泊6日(船中2泊+現地3泊)」が基本です。
5泊6日分の荷物になるとある程度の容量が必要なため、3〜5泊用・40〜70L程度を目安にスーツケースを選ぶと、無理なく荷物をまとめられます。
このサイズのスーツケースなら、液体類など重たいものを詰め込まない限りは、船内持ち込みルール「3辺の和が200cm以下・重さ30kg以下」を超えることもまずありません。
私は普段から旅の荷物は少ないタイプなので、小笠原旅行の5泊6日でも、1〜3泊用・35〜40Lほどのスーツケースに収まりました。
サブバッグ:船内で手元に置きたい荷物を入れるリュック

サブバッグ(私はリュック)は、船内で頻繁に使うものをまとめておくのに便利です。
特に相部屋タイプでは、個人スペースはコンパクトなため、スーツケースなどの大きな荷物は船室入口付近の荷物置き場に収納します。
貴重品・酔い止め薬・洗面用具・羽織り・軽食など、こまめに使うアイテムをサブバッグに集約しておくと、その都度スーツケースを取りに行って開け閉めする手間が省けます。
いかに工夫して荷物を整理するかが、船内の限られたスペースをうまく活用し、24時間を快適に過ごすための鍵と言っても過言ではありません。
サブバッグは、リュックなど両手が空くタイプを選べば、小笠原旅行中のトレッキングや島内観光にもそのまま活用できるのでおすすめです。
手提げバッグ:船内移動に便利な折りたたみバッグ

手提げバッグは、貴重品を身につけて船内を移動する際に活躍します。
船内では、レストラン・展望ラウンジなどの食事処や、売店・自動販売機スペースといった買い物スポットへ移動する機会が意外と多いです。
そんなときに手提げバッグがあれば、重たいサブバッグを持ち歩かなくても、身軽に船内散策を楽しめます。
また、外部デッキで東京のビル群や満天の星、広大な海に浮かぶ島々を眺めるときにも、小さな手提げバッグがあれば、貴重品を手元に置きながら気軽に写真も撮れます。
折りたたみタイプの手提げバッグやエコバッグを選んでおくと、使わないときはコンパクトに片付けられ、スーツケースの隙間に忍ばせられて便利です。
おがさわら丸の持ち物チェックリスト【完全版・保存OK】

おがさわら丸の持ち物は、カテゴリ別に整理したチェックリストを確認しながら進めると、抜け漏れなく準備できます。
船内の売店や自動販売機などにも食料や日用品は多少ありますが、品揃えは限られているうえ、「酔い止め薬」のように販売していない商品も。
「あれを持ってくれば良かった…」と後悔しないよう、ぜひ以下のチェックリストを活用して、24時間の船旅を快適に楽しんでくださいね。

「おがさわら丸の持ち物チェックリスト」は、スマートフォンへの保存や印刷もOK。必要な持ち物を追加して、ぜひ自分なりのチェックリストとして活用してみてください。
父島・母島での観光やアクティビティに必要な持ち物は、以下の記事で詳しく解説しています。小笠原旅行の持ち物を準備する際は、合わせて参考にしてみてください。
おがさわら丸の持ち物【カテゴリ別】①絶対に忘れられない持ち物

おがさわら丸へ乗船する際に、絶対に外せない最重要アイテムが、予約確認書・搭乗券引換書です。
予約確認書・搭乗券引換書がないと、乗船手続きに時間がかかるなど、当日スムーズに乗船できない可能性も。
船内での着替えや洗面用品、快眠グッズをどれだけ完璧に準備しても、そもそも乗船できなければはじまりません。
出航直前に慌てないためにも、予約後に小笠原海運から届く書類は大切に保管し、当日は何よりも忘れずに持参しましょう。
予約確認書・搭乗券引換書の事前準備について、以下で詳しく紹介します。
予約確認書・搭乗券引換書:乗船手続きに必須!ネット予約は要印刷

おがさわら丸の乗船当日は、電話購入の場合は事前に届く「予約確認書」、ネット購入ならメールで届く「搭乗券引換書」を持参します。
私はネット予約を利用したのですが、メールで届いた「搭乗券引換書」を、当日までに印刷(往復それぞれ片面)して持参するよう案内がありました。
参照:小笠原海運株式会社「予約・購入の方法」
ネット購入の場合はデータがあれば当日でも近くのコンビニで印刷できますが、せっかくの小笠原旅行で出発前からドタバタしないよう、前日までに準備しておくのが無難です。
予約確認書・搭乗券引換書は、クリアファイルや封筒などに入れたうえで、乗船手続きの際にすぐ取り出せるよう、スーツケースではなくサブバッグに入れておきましょう。
小笠原諸島にはコンビニがないため、ネット購入の方は、往路だけでなく復路分も本土にいるうちに印刷しておくのが確実です。
おがさわら丸の持ち物【カテゴリ別】②貴重品類

おがさわら丸では、船内Wi-Fiの決済など一部を除き、基本的にクレジットカードが使えないため、現金を多めに準備しておくのが鉄則です。
また、船内では交通系ICカードで支払いできる場所もあるため、現金と合わせて準備しておくと役立ちます。
以下では、現金・交通系ICカード・スマートフォンの3つの貴重品について、船内での利用シーンを詳しく紹介します。
参照:小笠原海運株式会社「【お知らせ】おがさわら丸船内におけるStarlink(Wi-Fi)提供の有料サービスについて」
現金:多めに準備!船内の食事処や自販機での買い物・ロッカー利用
おがさわら丸の船内では、レストラン・展望ラウンジなどの食事処や、売店・自動販売機などでの支払いにはクレジットカードが使えません。
特に、自動販売機や冷蔵ロッカーは現金払いのみのため、乗船前に現金は多めに用意しておきましょう。
また、父島・母島の飲食店や個人商店でも、キャッシュレス決済に対応していない店舗がまだ多いため、現金があると小笠原観光中の支払いも安心です。
交通系ICカード:船内レストラン・展望ラウンジ・売店で利用可

おがさわら丸船内のレストラン・展望ラウンジ・売店での支払いには、現金に加えて、Suica・PASMOなどの交通系ICカードも利用できます。
交通系ICカードがあれば、小銭を財布から取り出す手間が省けるため、揺れる船内でもスマートに買い物を済ませられるのが魅力です。
ただし、船内ではICカードへのチャージはできません。
竹芝旅客ターミナルの最寄り駅(ゆりかもめ「竹芝駅」・JR「浜松町駅」など)で、乗船前に船内での食事代やドリンク代に使う分をチャージしておきましょう。
父島・二見港船客待合所内にも交通系ICカードのチャージ機が設置されているため、残高が心配な方は復路乗船前に追加チャージも可能です。
参照:小笠原海運株式会社「売店 ショップドルフィン」
スマートフォン:オフライン動画の視聴・海の景色を写真に残す
スマートフォンは日常生活でも必需品と言えますが、おがさわら丸の船内でも、24時間の航海を快適に過ごすのに欠かせない持ち物です。
外洋に出ると電波はほとんどつながらないため、有料の船内Wi-Fiを利用しない限り、インターネットでの情報収集やSNSの閲覧はできません。
その代わり、デッキから見える景色を写真に残したり、あらかじめダウンロードした動画を楽しんだりと、船内のさまざまな場面で活躍します。
おがさわら丸の持ち物【カテゴリ別】③着替え・洗面用品

片道24時間におよぶおがさわら丸での船旅では、船内での宿泊に備え、着替えや洗面用品などの準備も外せません。
日用品は売店や自動販売機で購入できるものもありますが、品揃えは限られるため、着替えや最低限の洗面用具は乗船前に揃えておくのが基本です。
船内外の温度差やシャワールームの利用など、おがさわら丸ならではの環境に合わせた、着替えや洗面用品選びのポイントを解説していきます。
羽織り:船室とデッキの気温差に対応・就寝時の冷え対策にも

おがさわら丸では、冷暖房の効いた船内と外部デッキの気温差に対応できるよう、さっと羽織れる上着を1枚手元に置いておくのがおすすめです。
脱ぎ着できる羽織りがあると、特に冷房の効いた船室での就寝時や、風が強く体感温度が下がりやすい夜のデッキ散策などで重宝します。
薄手のパーカーや軽量のウインドブレーカーをサブバッグに入れておけば、急な温度変化にも慌てずに対応でき、長旅での体調管理にも便利です。
乗船前は「寝るときにパジャマっているのかな?」と疑問に思っていましたが、実際は本格的なパジャマを着ている方はほとんど見かけませんでした。Tシャツやジャージで十分ですが、少しでも快適に休みたい方は、リラックスウェアを持参するのも良いでしょう。
歯磨きセット:24時間の船旅で清潔を保つのに不可欠
おがさわら丸では食事後や就寝前など、24時間の船旅中にいつでも歯磨きできるよう、歯磨きセットを準備しておきましょう。
1等以上の個室にはアメニティとして歯ブラシが用意されていますが、リーズナブルな特2等・2等船室には歯ブラシの備え付けはありません。
日用品の自動販売機で歯磨きセットを見かけましたが、品切れの場合や自分に合ったものが手に入らない場合もあるため、使い慣れたものを持参するのがおすすめです。
トラベル用の歯磨きセットを選べば、荷物にもならずコンパクトに持ち運べます。
タオル:シャワーや朝の洗面用にいくつか準備を
船内に備わっている無料のシャワールームや、就寝前・起床後の洗面所を利用する際に備え、バスタオルやフェイスタオルを準備しておくと便利です。
特等・特1等室にはバスタオルとフェイスタオル、1等室にはフェイスタオルが用意されていますが、特2等以下の船室を利用する方は自分で用意しなければなりません。
私は荷物がかさばるためバスタオルは持ち込まず(髪が短いので許されることかもしれません)、フェイスタオルを複数枚組み合わせるだけで十分対応できました。
忘れがちですが、使用後に濡れたタオルや着替えを入れる袋もセットで用意しておくと、島に到着後に使う清潔な着替えを汚さずに済みます。
シャワールーム内には、リンスインシャンプーとボディソープが備え付けられています。荷物を増やしたくない方はそれでも困りませんが、特にヘアケアに気を付けている方は、普段使っているシャンプーやコンディショナーを持参するのが安心です。
スキンケア用品:船内の乾燥や小笠原観光での日焼けケアに

おがさわら丸の船内と目的地の小笠原諸島は、どちらも肌のダメージを受けやすい環境にあり、普段使いのスキンケア用品が欠かせません。
船内は空調が効いていて意外と乾燥しており、一方で島に上陸すれば、本土よりもはるかに強い紫外線が待ち受けています。
旅先での肌荒れや乾燥を防ぐためにも、使い慣れた化粧水や乳液をトラベル用の小分けボトルに移して持参すると安心です。
日焼け止めは小笠原到着後だけでなく、乗船中のデッキ散策の段階からこまめに塗っておくことも、遮るもののない海上での日焼けを防ぐ秘訣です。
おがさわら丸の持ち物【カテゴリ別】④快眠アイテム

おがさわら丸での24時間をリラックスして過ごすには、質の高い睡眠をサポートする快眠アイテムがあると役立ちます。
外洋を進むおがさわら丸の航海では、特に揺れが大きい日には、揺れを感じる前に眠ってしまうのも船酔い対策のひとつ。
小笠原到着後の観光を万全の体力で楽しむために、準備しておきたい快眠グッズを以下で詳しく解説していきます。
折りたたみ枕:枕が変わると眠れない方は必須!
普段から旅先の宿で「枕が変わると眠れない…」という方は、自分の身体に合った折りたたみ枕やネックピローを用意しておきましょう。
船内には枕が備え付けられていますが、枕の固さや高さが自分に合わないと姿勢が安定せず、「なかなか寝付けない…」という状況にもなりかねません。
頭や首にフィットする機能性素材の折りたたみ枕や、空気の量で自分好みの高さに調整できるネックピローなら、快適な睡眠に役立つうえに荷物も最小限に抑えられます。
アイマスク:船内の光を遮って目を休めるときに

個室以外の相部屋(特2等・2等)を利用する場合は、周りのちょっとした灯かりを遮るアイマスクがあるとより快適に眠れます。
おがさわら丸は22:00に消灯。カプセルホテルタイプの特2等・2等寝台は、カーテンを閉めれば周囲の明るさはほとんど気になりませんが、少しの灯かりでも眠れない方は必須です。
また、日中に船酔い対策で横になりたいときも、アイマスクがあれば船内の照明を遮ってゆっくり休めます。
持ち運びに便利な収納袋付きのアイマスクのほか、荷物を減らしたい方には使い捨てのホットアイマスクもおすすめです。
耳栓:周りの音を気にせずぐっすり眠りたいときに

おがさわら丸の船内では、周囲や船体から響く音を和らげ、静かな睡眠環境を整えるために耳栓の準備も忘れられません。
夜の船内は基本的に静かですが、相部屋では寝がえりの音やいびきに加え、海が荒れている日には船体に波がぶつかる「ドーン」という音が響きわたることも。
耳の形にフィットするウレタン素材のソフト耳栓なら、リーズナブルに入手できるうえ、横向きに寝るときでも圧迫感を感じにくく、安心して使えます。
おがさわら丸の持ち物【カテゴリ別】⑤暇つぶしグッズ

東京・竹芝桟橋から父島・二見港を結ぶおがさわら丸の航海は、片道約24時間という長丁場です。
外洋上では電波が届かない区間がほとんどのため、ネットがつながらないときでも使えるアイテムを準備しておくと、デジタルデトックスを楽しみつつ退屈せずに過ごせます。
ここからは、おがさわら丸の船内でおすすめの暇つぶしグッズについて、それぞれの特徴や使い方を紹介します。
本:お気に入りの小説・旅エッセイ・旅行ガイドなど
船内での長い自由時間を有意義に使うなら、お気に入りの本を数冊用意しておくのがおすすめです。
紙の書籍であれば、電波の有無やバッテリーの残量を気にする必要もなく、自分の好きなペースで読み進められます。
特に、小笠原諸島の自然を扱った旅エッセイや日本各地の島々を舞台にした小説、写真の多いガイドブックなどを選ぶと、旅への期待感が一段と高まります。
ただし、揺れている船内で文字を追うと酔いやすい場合もあるため、自分の体調やその日の揺れ具合に合わせて、無理のない範囲で読書を楽しみましょう。
以下の記事でも紹介していますが、小笠原旅行の移動中は『そもそも島に進化あり』がおすすめです。小笠原諸島をフィールドに活躍する鳥類学者が、ユーモアたっぷりに島の成り立ちや固有種誕生のプロセスを紹介しています。文庫版はコンパクトで持ち運びにもGood!
タブレット端末:オフライン保存済みの動画や電子書籍
紙の本はかさばるので避けたい方や映画好きの方には、スマートフォンより大きな画面でその世界観に没頭できるタブレット端末がぴったりです。
海上では通信環境が不安定になるため、動画アプリ(私は無料体験を利用)や電子書籍アプリでオフライン保存を活用し、必ず乗船前に端末内にダウンロードしておきましょう。
おがさわら丸の船旅は24時間あるため、映画を2〜3本見終えるだけでも、「暇な時間」を楽しく活用できます。
特2等以外の相部屋では、音声が周囲の迷惑にならないよう、イヤホンやヘッドホンもセットで用意しておきましょう。
おがさわら丸の持ち物【カテゴリ別】⑥食料品・軽食

おがさわら丸での船旅を乗り切るためには、いつでも小腹を満たせる軽食をはじめ、揺れている船内でも食べやすい食料品を準備しておくことが大切です。
船内にはレストランや売店が完備されているものの、海況によっては揺れで移動が難しくなったり、営業時間外にお腹が空いたりすることも少なくありません。
特に、船酔いが不安な方や食べられる食材が限られる方は、乗船前に必要なものを購入し、船内に持ち込みましょう。
栄養食品:船酔いで気分が悪いときに便利なゼリー飲料・栄養バー
手軽に水分やエネルギーを補給できるゼリー飲料や栄養バーは、船酔いで体調が優れないときでも、無理なく栄養補給するのに重宝します。
おがさわら丸は外洋を航行する区間が長いため、天候によっては想像以上に大きな揺れに見舞われることもあり、船酔いで食事が喉を通りづらくなる可能性も。
特に、喉越しが良くさっぱり飲めるゼリー飲料があれば、横になったままでも簡単に小腹を満たせます。
ゼリー飲料も栄養バーも船内売店「ショップドルフィン」で見かけましたが、本土のドラッグストアなどと比べて割高です。もしものときに備え、乗船前にいくつかバッグに用意しておくと食費の節約にもなります。
菓子パン:船室でさっと食事を済ませたいときに大活躍!

海況が荒れていて船内レストランや展望ラウンジへ移動するのが大変な場合に備え、常温保存でき、日持ちのする菓子パンがあると大助かりです。
揺れが大きいときに加え、レストランや展望ラウンジへ行くほどでもなく、軽めに朝食を済ませたいときにも、菓子パンがあれば船室でさっと食べられます。
もしも船内のレストランで食事する気分に変わっても、日持ちするパンなら下船後のおやつや食事に回せるので、無駄になりません。
お気に入りのお菓子:小腹が空いたときの栄養補給・気分転換に
おがさわら丸では、船酔いの原因になるとも言われる空腹を避けるために、いつでも手軽に小腹を満たせるお菓子の準備も外せません。
実際に船酔いで体調が優れなくなった場合も、食べ慣れたお気に入りのお菓子があれば、身体が食事を受け付けないときでも口にしやすいのがポイントです。
24時間の船旅では、お菓子は栄養補給としてだけでなく、好きな味を食べることによる気分転換の役割も果たしてくれます。
私は普段からよく食べるチャック付きのラムネやグミに加え、個包装のおせんべいやチョコレート菓子を少しずつジップロックにまとめて持参しました。往路の船内で食べ切れなくても、島内での夜食や復路の軽食としてそのまま活用できます。
おがさわら丸で実際にあって良かった持ち物|酔い止め・充電・カメラ
酔い止め薬:乗り物酔いしやすい方・海況が荒れている日に

おがさわら丸に乗船する際、最優先で準備すべき持ち物のひとつが酔い止め薬です。
東京・竹芝桟橋から父島・二見港へ向かう航路は、波の影響を受けやすい太平洋の外洋を進むため、天候によっては想像以上に大きく揺れます。
私はそれまでの島旅で船酔いしたことはありませんでしたが、おがさわら丸は「一度船酔いしたら24時間地獄だ…」と危機を感じ、念のため酔い止め薬を服用しました。
服用後はすさまじい眠気に襲われたため、自然と眠っている時間が長くなりましたが、往復ともに体調を崩さずに済んだので、「持って行って良かった」と実感しています。
おがさわら丸の船内では販売していないため、必要な方は乗船前に必ず、本土のドラッグストアや竹芝旅客ターミナル近くのコンビニなどで調達しておきましょう。
おがさわら丸での船酔い対策は、酔い止め薬の服用のほか、食事や過ごし方の工夫など、できることはさまざまです。船酔い対策の詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。
電源タップ:船室の限られたコンセントで複数機器を同時充電

船室内でスマートフォンやカメラなどの電子機器をストレスなく充電するために、電源タップは欠かせないアイテムです。
私が乗船した2等寝台のコンセントは1口で、2等和室に至っては共用のコンセントのみ。
おがさわら丸の船室では利用できるコンセントが限られるため、電源タップがあれば複数の機器を同時に充電できて便利です。
一眼レフカメラ:航行中に見える小笠原・伊豆諸島を写真に収める

美しい海や伊豆諸島・小笠原諸島の島々など、おがさわら丸のデッキから見える景色を写真に残したい方には、遠くまでくっきり写せる一眼レフカメラの持参がおすすめです。
おがさわら丸の外部デッキからは遮るもののない大パノラマが広がり、運が良ければ夕日や満天の星、遠くの島影や波間に現れるイルカなどの野生動物を捉えられます。
一眼レフカメラまたは軽量のミラーレスカメラがあれば、船内からの景色だけでなく、父島・母島で出会う珍しい動植物や、ボニンブルーの海も美しく撮影できます。
往路・復路の船内から見える景色や、往路の船内から見えた野生生物については、以下の乗船記録で詳しく紹介しています。ぜひ合わせてチェックしてみてください。
おがさわら丸に持って行けば良かったと後悔したもの|履物・保冷用品
サンダル・スリッパ:シャワー利用や船内のちょっとした移動に

おがさわら丸で実際に24時間過ごしてみて、「持って行けば良かった…」と一番後悔したのが、ちょっとした船内移動の際に使えるサンダルやスリッパです。
特に、シャワールームにはバスマットがないため、身体を拭いた後にすぐ靴下と靴を履かなければならず、揺れる船内ではひと苦労。
コンパクトに収まる折りたたみ式のサンダルやスリッパなら、使わないときもスーツケースの奥にかさばらずしまえそうです。
保冷バッグ:持ち込みのフルーツ・飲料を冷たいまま楽しめる

船内で持参した軽食を食べていたとき、「小さな保冷剤を入れた保冷バッグがあれば良かったな…」と感じました。
おがさわら丸では、特等・特1等以外の船室には冷蔵庫はありません(4デッキに有料の冷蔵ロッカーあり)。
保冷バッグがあれば、乗船前に購入したゼリー飲料やカットフルーツを、冷たいまま美味しく味わえます。
小笠原到着後も、山林トレッキングや海のアクティビティなどで昼食を持ち運ぶ際に、保冷バッグが活躍しそうです。
まとめ|おがさわら丸ならではの持ち物を揃えて快適な船旅を

小笠原諸島への旅を特別な思い出にするには、おがさわら丸での24時間をいかに快適に過ごすかが最初の関門となります。
本土から離れた外洋上では電波がほとんど通じず、船内で手に入る飲食物や日用品にも限りがあるという特殊な環境を知っておくことも大切です。
だからこそ、船内での食事を支えてくれる軽食をはじめ、船酔い対策・快眠に役立つアイテムや暇つぶしグッズなど、おがさわら丸ならではの準備が旅の安心感を高めてくれます。
「おがさわら丸の持ち物チェックリスト」もぜひ活用していただき、万全の備えで、24時間の特別な船旅を小笠原旅行の思い出のひとつとして満喫してきてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※記事の内容は、乗船時(2026年4月)または執筆時点のものです。













